
心理学の分野で
人の記憶が均一ではないという研究結果がありますけれど
その理由としての
”初めての体験は、自己定義に繋がりやすいので
10〜20代までの自伝的記憶がより強い”
というのは、理論的にも体験的にも理解しやすくはあります。
よって、音楽と記憶との関連性について
被験者が思春期だった時期にヒットした音楽も
より多くの自伝的記憶と関連しているため
親しみやすいと評価される、
この傾向は被験者の年齢にかかわらず
全体的に見られたそうで
取り分け被験者が14歳頃にヒットした音楽が
最も多くの自伝的記憶を呼び起こすとのこと。
曲の好嫌に着目すると
40歳以上では
思春期の頃に流行した曲を好む傾向が見られたものの
18~40歳の人々は同じ傾向を示さなかったそうで
思春期の頃に流行した曲よりも
生まれる前に流行した曲を好む被験者もいたとか。
これは
たとえその曲が好きでなくても、
思春期の頃に流行した曲が自伝的記憶と密接に絡みつく
という可能性を示唆しているようですが
こちらも思い当たる節はありますして・・・
思春期には学生生活や友との交流
入学、卒業といった記憶に残りやすい行事が多いため、
その時期に聞いた曲を記憶と結びつけやすい可能性があると
研究チームは結論付けていました。
”ホテル・カリフォルニア””恋のサバイバル””ビリー・ジーン”などの
所謂名曲が世代を超えて愛されているというお話も興味深かったです。
1970年代後半~1980年代初め頃は
音楽的に全盛という感もあるのでしょうか。