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街に棲む彫刻たち Ⅵ
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テーマ:写真日記 - ジャンル:日記

【 2019/08/13 10:26 】

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シダネルの情景
sidaner_hanareya-web.jpg

フランスで最も美しい村に数えられる
中世の面影残るジェルブロワ
四季咲きの薔薇が街を彩るその所以は

20世紀初頭のフランス画壇
印象派から象徴主義への動きの中で
活動した画家
アンリ・ル・シダネル
彼の提案だった

辺りが闇に融けてゆく
トゥワイライト

月光、薔薇、ガーデン風景といった
さりげない日常がモチーフ
そして何より
窓灯りが印象的だ。

ひとの気配を感じさせながらも
人物は見当たらない
その象徴
その寂寥
沈んだ空間に想いだけが
こだましているようだ。




















テーマ:art・芸術・美術 - ジャンル:学問・文化・芸術

【 2019/05/24 08:31 】

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Persuasiveness/convincing


社会、延いては人生
なかなか思い通りに運ぶものではありません。
まして、不可抗力が働く場合其処で
如何に、納得(受け入れること)できるか
或いは、納得してもらうかが
鍵になってくるんですね、
よりよく生きるに。

是正不可な状態でも
解決不能な案件でも
当事者が納得さえできていれば
ものごとは意外なほどスムーズに進みます。

ですので
例えば、
如何に納得してもらうか
その説得力こそが
マネジメントの基本にもなってくるんですね。

実態云々より
認識の勝利というところでしょうか。



総じて

文学も
音楽も
絵画も彫刻も
つまるところ

”説得力”なのかもしれません。









































テーマ:つぶやき - ジャンル:日記

【 2019/01/31 08:31 】

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intensiveness
IMG_6874.jpg

生きてきた証その想いすべてが
集約されたような
そうした芸術との出会いって
あるんですね。

時にそれは
彫刻であり

時に
憂いを含む優しさに満ちた
或る響きでありました・・・。























テーマ:ひとりごと - ジャンル:学問・文化・芸術

【 2018/12/20 12:22 】

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マウリッツハイスに棲むひとへ〜Johannes Vermeer〜観る歓び
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絵画にして絵画に非ず

市井の女(ひと)が聖女となり

真珠は、真珠より美しく

日常の些事が意味を放つ

観れば観るほど魅せられる不思議


フェルメールへの想いは

あのゴッホでなくとも

あのダリでなくとも

私などにも

溢れて止まらないものあります…。











































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【 2018/12/15 20:17 】

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ジャン=フランソワ・ミレー〜ミレー神話
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あの哀愁
その郷愁

ミレーが描いた哀しみ
あたかも
哀しみをさえ慈しむような

その意味が
最近、漸く
分かって来たような気がするんです。




















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【 2018/11/24 08:35 】

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街に棲む彫刻たち Ⅴ~public art~ロダン


会いたくなればいつでも
ロダンに会えるって
恵まれているナ
なんて感じさせてくれる
オフィス近くの”Meditation”ですけれど。

         *

此処に来ると
なぜか想起するのが
”解釈一つで世界は変わる”
という
なんとも尤もな論理。

謂わば
西のニーチェ
東の荘子
的な。

ほんとうに
揺るぎのない
確かな
事実なんて少ないのかもしれません。








































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【 2018/11/21 20:00 】

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表現するということ


ベルグソンの流動する意識と直観の哲学や
ユングの超自我的仮説から
示唆を受ける美学
謂わば、感受性に貫かれた芸術原理に照らすなら
芸術は、本質的に自律性を備え
本能的で絶対主義的
anarchismにも結びついてゆく……

































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【 2018/11/20 19:14 】

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Georges Rouault~汐留ミュージアム
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知性、理性の構築
自ずと生まれる感情
さらに
その感情さえコントロールできるのが
人間なんですよね。

こうした過程で働く思考。

そして
芸術作品の源泉もまた
この思考能力と謂えましょう。

結え、作品は
思考そのものの具現化であり
其処から立ち上がるメッセージに
永続性が備わったとき
是をして藝術と呼ぶものでしょうか。






















































テーマ:つぶやき - ジャンル:日記

【 2018/11/08 12:22 】

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昼下がりの木漏れ陽のもとで II〜願い/芸術
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18世紀までの芸術って
宗教或いは富裕層への奉仕であって
定められた枠に従って創作せられる作品が殆どを
占めていたんですね。

基本、芸術家の使命は美であり
広義での装飾でありました。

往時、美の概念は
快と親和性の高いもの
ここに尽きたんですよね。

そして
ロマン主義に始まり印象主義に終わる
19世紀はといえば
芸術のための芸術へ向けた
謂わば、個性主張の時代であり
一方でリアリティに逼りながらも
ただ美しき自然に追従するでなく
創造性を重んじるべくそれと格闘する
といったような時代であったでしょうか。

その後
幻想的芸術に始まった20世紀は
当に表現主義
内面の発露としての芸術
そうした傾向を示します

主観的に過ぎるほど主観的で
形式主義、直感主義的な
芸術論が展開されて参りましたけれど。

今、
こうした時代にあっての芸術

願わくば
ひとつ
私たちが、失いかけている大切なもの

その回復に向ける気づきを含んだ
人間性讃歌であって欲しい…

そんなことを此処でささやかに
感じています。


























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【 2018/09/01 06:20 】

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街に棲む彫刻たち Ⅳ~public art






















【 2018/07/09 22:18 】

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ロダン〜接吻


真剣に
生に向き合うことは
そんなに楽なものではないし
不可抗力なるさまざまな痛みは
生に溢れている

だから
だからこそ

その心の支えになる唯一のそれが

一瞬の永遠

ではないかと
感じることもしばしばで。

その
一瞬の永遠が
此処にはある


言葉にならない
圧倒的存在感を放つのは
そのせいだろうか。









※オーギュスト・ロダンの接吻は
ロンドン若しくは、パリ
でなくばコペンハーゲンでしか
邂逅できませんけれど
今、横浜で会えるんですね。

横浜美術館で開催されている企画展
”NUDE”に照らして来日中です。

ダンテの神曲(パオロとフランチェスカ)から受けた
インスピレーション故
”地獄の門”装飾レリーフ
フランチェスカ・ダ・リミニだったもの

ー美の象徴として、愛の表現として、
また内面を映しだす表象として、
ヌードはいつの時代においても永遠のテーマー
らしいのですが
このモチーフは
nudeである必要があるの
って感じてしまうことが少なくない私は
藝術の理解には程遠い門外漢でありましょうか、
ダンテの神曲
その解釈の哀しい差異もありましょうけれど…。

いずれに致しましても
一瞬の永遠を切り取って
不可能を可能にした
ロダンの表現力には魅せられ続けています。






























テーマ:つぶやき - ジャンル:日記

【 2018/04/14 23:40 】

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街に棲む彫刻たち Ⅱ〜public art~海を見詰めて



会いたい


佇むことしかできない今

身動きひとつもせずに

ただひたすらに待つ想い。



永久(とわ)に

帰り来るはずのないひと。


けれどそれで構わない

想うこと

それだけで心暖まるからーー

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【 2018/02/18 08:08 】

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街に棲む彫刻たち Ⅰ~public art


お買い物・・・?
可愛い💕





















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【 2018/01/17 08:28 】

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ベルクソン/創造的進化〜a statue in marble./ミケランジェロ II
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大理石が秘める真なる藝術
彫刻家は、それを彫り出すだけ

そんな言葉を残したミケランジェロ。

石の中に浮かび上がるフォルムを見出し
色のない大理石に色彩をも
纏わせる

まさに、石のヴィザード
否、光だ、
光のヴィザード。


システィーナ礼拝堂の天井画でさえ
最早、絵画ではなかった

あれはreliefだ
遥かなる彫刻の域。

カーサブナオローティ美術館収蔵の
若き日のミケランジェロの手による
“階段の聖母”から

かのユリウス二世廟を経て

遺作となった未完の作。

その朧げな目
覚束ない手
それでも彫り続けた
“ロンダニーニのピエタ”が纏う
底知れないあの深みはなんだろう。


しかし、
ミケランジェロ
その人が
唯一、自身の名を刻んだ作は
たった1つだけだったという。

それは、

息を引き取ったばかりの
温もりさえ消え残る我が子を抱き
哀しみに暮れる
聖母マリアの佇まいから立ち昇る壮絶な感情
それが、息を呑むほどの美しさに
昇華された作品
サン・ピエトロのピエタ。

癒し難いリズムの差異の先にあるもの

奇跡としか形容の仕様がない
永遠性
至高なる美・・・。










































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【 2017/05/27 13:51 】

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ミュッシャその時
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装飾に過ぎるデザイン性
けれどそれは
写実的にして正確なデッサンから起こされた
フォルム。

2次元と3次元を交錯させ
他を寄せ付けない場へと創り上げられた
ミュッシャの描く世界

今に通じる
普遍性を備えた魅力で
一世を風靡したパリ時代を経て

その後、

祖国チェコの古城に籠り
命を削る様に
没頭した作品。

”スラブ叙事詩”

その思想
臨場感
メッセージ性。

作品のベクトルは一変したように
映っても
矢張り
ミュッシャそのひとの
ものなのだ。

大きく
相反しながら
不思議と響き合う
ミュッシャの紡ぎ出す空間と空間。

今だから
感じたい
ミュッシャの世界観。

























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【 2017/04/28 08:35 】

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セザンヌその愛~ゾラ
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文豪ゾラの作品群のなかに
“制作”があります。

ゾラの学生時代の不遇に
手を差し伸べた旧友セザンヌ。

その後の自身の成功をよそに
世間から酷評される彼の才能を
誰より信じ…

恐らく、ゾラなりにセザンヌの行末を
慮ったからこそ着手したであろうこの小説。

セザンヌもたぶん、それを解しながら
どうしても許せなかったのが
主人公の画家クロード
その悲劇的結末だったんですね。

“親愛なる”ゾラへ
その配慮に感謝する
としながらも
距離を置いたのはセザンヌ。
(ゾラのブルジョア趣味も影響して)
すれ違うふたりの友愛

二度と交わることのない時間。

人間関係とは得てして
そんなものかもしれませんけれど(涙

取り分け
セザンヌが描き続けた
あの林檎
それは、ゾラとの友情の証
でもあったんですね…。


         *


敢えて
みずみずしさを描かないセザンヌの
静物への眼差し。

それらが内包せし
太陽、雨の恵みへの思い、にまで
寄り添う豊かな心。

そしてセザンヌの多視点。
ひとが描くことでしか表現できない
優しさを醸し出させる
自然への配慮。

時に
そこには
温もりさえふくまれて…。

ルーブルから
自然を呼び醒した セザンヌ。

山々が
樹々が
果物が
細々した日用品の数々が
光と翳が
響き合う世界。

色彩の融合。

紡ぎ出される調和。




































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【 2017/04/17 08:51 】

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想像力が支える藝術作品
P1150367.jpg

芸術作品が正しく存在するのは
それが現実的知覚にではなく
想像力に訴える場合だという
サルトルの論を待つまでもなく

奥行きのある
鑑賞こそが
作品の存在価値を高める
というのは誰しも
異論のないところでありましょう。

例えば
小説で云えば
何が書いてあるかでなく
いかに書いているか
といったような・・・。

要は
当該作品を内部から支えている
藝術的構造なんですよね。

想像力によって
表現されたるそれを
受け手の想像力を以ってして
再生することによる
鑑賞。

それが
内的構造を理解せしめ
より深い感動と
余韻を齎すということになるんですね・・・。



















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【 2017/03/22 21:29 】

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絵画と音楽のケミストリー
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休日の昼下がり
手早く家事を済ませ
食材の買い物
帰りに元町のカフェで束の間の休息

大き過ぎるほどのカップに
たっぷり注がれた
アールグレイの香りのなかで

手元にあった画集を開いた

店内に流れるアンニュイなBGMが
彼の描出する色彩
デフォルメされた情景
と混ざり合い不思議な
融合を魅せる

この感覚はなんだろう
新たなケミストリー。

日々僅かな時間を見付けては
木洩れ陽、光る雲、そよぐ風
自然のなかに身を置くこと
それが最上級のしあわせと願う私が

彼の世界観に嵌まって
身動きできない
自然にない情感が此処にある
空気に色が備わり
昼と夜の狭間が揺れるこの臨場感

ひとが描き出す絵画は
言葉では説明不可の
底知れない印象を齎らすようで

アンニュイな旋律が
それを引き出し
表現者の想いに想いが重なり
小さな共振が次第に大きくなり
心の琴線を震わせる…

生の充実感は
こんなところにも潜んでいるようだ。



















テーマ:つぶやき - ジャンル:日記

【 2017/02/19 16:07 】

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Objet


美術の分野
取り分けダダイズム、シュルレアリスムで
多様される
フランス語 Objet

故に英語objectより
ポピュラーな言葉になっているようですが

こちら
唯物論的眼差しで
すべての存在を
区別せず同等に見傚し
ただ美という観念でのみ
対象を見詰める・・・
そんな藝術的概念に繋がる言葉でもありまして。


           *


そして・・・屋内はもとより
ひとの手による創造物でありながら
自然のなかにあって
なお映える彫刻
そうした作品群が
確かに存在しているのもまた
事実のように感じています。

個人的には断然自然派で
大自然のなかにあっては
可能な限り人工的なものを排除したい
一方で
理屈抜きに感性に訴えてくる藝術的美

例えば美しき建築
例えば美しき彫刻

或る卓抜した才能の結晶が
そこで
自然とはベクトルを異にする
美を放っているのを
国内外で幾度も目の当たりにして参りました。


           *


人生は長いようで短いですから(笑)
あらゆる機会を汲み取って
小さなオブジェをも
存分に楽しんで
少しでも豊かに
心地よい時間を重ねてゆきたい
そんなこと思っています。





























テーマ:つぶやき - ジャンル:日記

【 2017/01/26 08:30 】

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光の多重性
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絵画において
ルネサンス以前の中世の光は
精神的な高みの象徴のようであり
生命の源泉でもあった訳で
光は神と同一視されていたように
見受けられます。

そこから
印象派以前までは
ダヴィンチの絵画論が如く
”陰翳”を軸にした光
その空間表現
明暗法であり

そしてそれ以降なんですよね
今日の様に
色彩の光として
純粋に
光と戯れることが
かなったのは・・・。
















テーマ:つぶやき - ジャンル:日記

【 2016/09/20 20:25 】

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人間の精神史と絵画~ラファエロ・サンティ~アルブレヒト・デューラー
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古典...古代神話に始まる
人類の精神史。
それは
破壊的チカラに抗し
正義へ向う建設的努力
その闘争という見方がひとつできるかと思うのですが
(こうした視座で歴史を眺めることは
言葉にならない力も貰える・・・
私はそうしたところも好きなんですけれど)

例えば
ピュートンに対するアポロンしかり
ヒュドラに対するヘラクレスしかりで

それを
聖書に目を移してまいりますと

この主題は
現世的虚無主義に対するミカエルの戦いに
投影されてくるんですね。

”恐怖の象徴”との闘争
それが
ヨハネの黙示録・・・。

こちらは
多くの作家にインスピレーションを与え

結果
(よりよく生きる為の姿勢は)
キリスト教美術の世界で
多彩な表現を獲得しています。

その極みが
ラファエロであり
デューラーのそれであったかと。

(南欧と北欧で比しても
やはり環境が過酷となる
北側のほうが
その表現が厳しくなる
そんな
傾向が見受けられもしますが)

生を見詰める眼差しは
時代を超えて
私たちに勇気を
与え続けてくれているようです。














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【 2016/08/01 09:09 】

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美とは・・・哀しみが創るもの


向き合ってきた美しき絵画、彫刻、
音楽、文学・・・
其処に
翳りのない美などあっただろうかと
そんなことを考えています。

そもそも
翳りのない美など存在し得るのでしょうか。

哀しみを知らないひとが
真なる美を感じられるのでしょうか・・・。


          *


あらゆる意味で
ひとは不確実性を生きる他手立てがないんですよね・・・。

その不確かさを
愛することができなければ
どこまで行っても
何かに怯えて暮らさなければならない。

限られた時間である以上
少しでも穣に
時を重ねたい
ならば
不確かさを愛して
今、此処に在る美を最大限享受したい
そんなふーに思っています。













テーマ:伝えたいこと - ジャンル:日記

【 2016/04/18 00:12 】

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ホッパーそして佐伯、ユトリロ、ブラマンク・・・ゴッホへ
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写真では切り取れない
見慣れた情景を
支配する
寂寥 
憂戚
愁傷
そうした瞳に映らない
孤独を
描くひと
ホッパー。

ゴッホとは異なる
世界観にありながら
通底する脈動

ユトリロしかり
ブラマンクしかり
佐伯しかり

祈りにも似て
探し求め
それでも
辿り着けない場所

対峙するひとの
こころを捉えて離さないのは
想いが重なるから

それは時に信じること同義で
どんな哀しみの淵にあっても
希求する限り
永遠性を湛える
だからこそ
惹き付けられるものでしょうか。




















































































テーマ:絵画 - ジャンル:学問・文化・芸術

【 2016/03/27 21:19 】

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ロダンの創造~リルケの詩(うた)     
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作者はフランソワ=オーギュスト=ルネ・ロダン
タイトルは”大聖堂

優しさのヴェールを
纏ったかのようにも映る
この作品
その存在感。

そして
この手は
ひたむきに丁寧に
日々の仕事を
成してきたひとの手のように見受けられる。

互いに慈しむように
向き合い
今にも重なり合いそうな
右手と右手

しかし実はふたり
触れ合っては
いない。

私的には
触れ合えそうで合えないその
緊張感と
ふたりの手と手の間の
僅かな空間に包まれた安らぎ
その対照性に
計り知れない美を感じてならない。

見えない
にもかかわらず
その空間に息衝く
確かな信頼とぬくもり。




         *




そして
彼もまた
自然を原泉とした
偉大なる芸術家で

詩人リルケの手紙には
この作品に纏わる
ロダンとのアトリエでのダイアローグが記されてる。

ロダン曰く
”是は、クレアシヨンなのだ、創造なのだ”

ロダンにとって
創造することは
とても特別なことで、
それはそのまま
自分の居場所そのものだったよう。

そして彼は自分の”創造”と
或る映画のなかの詩人の科白を
重ねあわせてもいたようだ。

ーー居場所がない
   しかし核心なる”言葉”を紡ぎ出せた瞬間
     其処が居場所となるのだーー











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【 2016/03/08 00:04 】

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鈍(にび)色の空に~サグラダファミリア/ガウディ~優しみの泉


横浜の空は鈍(にび)色
今にも泣き出しそうな
その空色に
重なる想い

視線を落とせば
足元には
ホワイトクリスマスローズ

あの泉は
こんなところにも
息衝いて・・・。

      *

かつて
サグラダファミリアが
麗しいコンサートホールになったあの日
 
フォーレのレクイエムは
魂を揺さぶるような
荘厳なる調べに変わった

他の追随を許さない
和声の響
パイプオルガンの音色

ステンドグラスを通した
柔らかにも
確かな意志を放つ光と協奏し
胸に差し込んでくる

その設計者ガウディは
見事なまでに
自然を捉え同化させたひと・・・。

      *

すべての原泉は
自然であって
絶え間なく溢れくる
優しみの泉となる

それは
いつの時も開かれ
決して
閉ざされることはない。














   






  































 


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【 2016/03/07 00:32 】

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レッシングの先に~金星そして・・・三日月
DSC_0009_2016020707231233b.jpg

レッシングを読み終えたのは
既に明け方近くで
ふと空を見上げると
南東の低空に耀く明けの明星
そしてその僅か下方左手に
月齢28を数える今にも消え入りそうな
薄い三日月・・・。

柔らかな大自然の光。

ですが
寂寥を成す蒼空に映える
金星の束の間の
あまりに束の間の
瞬きは
惑星の並びを思わせもします。

金星や水星は
夜明け前の東の空低くか
或いは
トゥワイライト西の低空に浮かぶのみ。
地球の内側を公転しているので
当然と言って仕舞えばそれまでなのですが
地球からは真夜中に
決して見えることがないんですね。
ほんの僅かな時間だけ姿を見せてくれる星たちの
あの時を愛おしむような光のとき
それはまた
胸に留め置きたい有り様でもあります・・・。



         *



レッシングの著作は
文学と視覚(造形)芸術
それぞれの限界を
ヴェルギリウス叙事詩とラオコオン群像を
主なるモデルとして考察した
比較論の古典でありまして

継起的展開せる文学に比し
後者を複数視点を同時に導き出すことに成功した
含蓄ある瞬間の選択と看做すんです。
そしてその瞬間は
鑑賞者の想像力に強く深く働きかける
と・・・。
そうした絵画性を見詰め続けた
レッシングの議論は
メディウムの峻別にまで及ぶ
極めて美学的な言説でありました。


















※済みません。雲が多く
一デジを用意している間に隠れてしまいました(涙














テーマ:芸術・心・癒し - ジャンル:学問・文化・芸術

【 2016/02/07 14:22 】

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ダ・ヴィンチの普遍性/モナ・リザ


先の記事で
ダ・ヴィンチの言葉
”すべての遠景は青に近づく”
に触れ
あらゆる相対的差別を認めないという
美しき視座をご教示戴いたところですが

確かにダ・ヴィンチはそういうスタンスの
哲学的偉人であったかとも思うんです。

と申しますのは
あの名画”モナ・リザ”からも
彼の強い意志が
読み取れるからであります。

謎の微笑みと称されてもいるように

憂いを含んでいるのか
安らぎなのか
或いは達観なのか

優美にあり
高貴にあり

夢見るひと
愁のひと
待つひと
・・・・・・・
あらゆる者の胸に在る想いを
混在させたか如くの
あの微笑。

ダ・ヴィンチが目指したものは
表現の高み
いずれの時代からも距離を置き
どんな思想にも流されない
普遍性ではなかったかと思うんですね。

表顕のチカラ
その礎を提示した彼
ダ・ヴィンチの偉大さは
そうしたところにもあるのかと思っています。













テーマ:芸術・心・癒し - ジャンル:学問・文化・芸術

【 2015/12/20 07:28 】

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すべての遠景は青に近付く Ⅴ~憂戚を越えた光/セガンティーニ
セガンティーニの空の下に

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アルプスの真昼
編み物をする少女
牧歌
湖を渡るアヴェ・マリア
生の泉の恋人たち
愛の結晶
生命の天使 
自然

涅槃のプリマ
冬のサヴォーニン 

セガンティーニの自然理解に
魅せられた日々。

芸術とは
感性の発露でありながら
その変遷は
形式的軌跡となって残っています。

そうしたあらゆる問題の解を
内に秘め
私たちを包み込むように待機しているもの
それを自然と呼ぶのだと
そんなことをも感じさせてくれたのは
私にとっての
セガンティーニの世界観だったのです。

その理由のひとつは
彼のそれが既に
憂戚を含んだ光でなくなり
負の感情を充分に超越した
その先の光であったから・・・。


































テーマ:芸術・心・癒し - ジャンル:学問・文化・芸術

【 2015/11/28 00:00 】

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すべての遠景は青に近付く Ⅳ~青の呼吸
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南仏蘭西はアルル
ローヌ河畔の夜空を描いた
フィンセント・ファン・ゴッホの”星降る夜”

ゴッホのgravityは
あの胸塞がるような狂おしい描線と色彩
そして尚
夜景の美しさは”夜空”にあるといったような
心の原点に立ち返らせてくれる
彼が備える真率さ。

文学館に足を運ぶと
必ずと言っていいほど
当該作家直筆原稿がガラスケースに並ぶが
(愛する文豪であれば尚の事)
間近に迫るその呼吸は私を捉え
容易に離してはくれない。

当然ながら絵画は
その肉迫するメッセージ性が
そのまま作品の魅力と同期して
対峙するものの感性を揺さぶる
そうした類の藝術であり
時に
怖くなるほどに
惹きこまれそうになって
・・・・・
そこは
贈り手の息遣いが聴こえる場所。


























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【 2015/11/27 00:33 】

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