ポルトガル/リスボン~サザンオールスターズ/SAUDADE~真冬の蜃気楼~リスボンの春/カーネーション革命~コーポラティズム/イベリズモ思想~カモンイス賞
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ポルトガルとブラジルの文化融合を象徴する言葉に”Saudade”があります。
サウダーヂあるいはサウダージ
ガリシア語ではサウダーデとも表記するようですが
過去、多くのアーティストがテーマにしている言葉でもあります。
音楽ではポルノグラフィティや高中正義さんらが、
映画界では富田克也監督の”サウダーヂ
文学では新田次郎さんの未完の小説”孤愁/サウダーデ”に三島由紀夫賞候補にもなった盛田隆二作品、さらに垣根涼介さんも小説の タイトルになさってます。
解釈は様々ですが
特に象徴的に扱われていたのが
サザンオールスターズの名曲"SAUDADE~真冬の蜃気楼"でした。

ーーバスを待つターミナル 霧雨のウルカ
最果ての空に誰がいる?
海鳴りの聞こえるホテルの小部屋で
激しい愛に抱かれたい

コルコバードの丘に立ち
茜色の空模様

人はどうしてあてもなく
過去への扉を叩いて生きるの?
今はこうして追いすがる
風立つ真冬の蜃気楼

待ちわびたカーニバル
物憂げな夜は
打ち寄せる波が騒いでる
国際電話が最後のお別れ
冷たい膝を抱き寄せた

イエマンジャの歌が好き
海に宿る女神の
都会じゃ癒えない
旅情の音を静かに聴かせて

人はどうして絶え間なく
今来た旅路を振り向くものだろう
ゆめがどうにか叶うなら
アフォシェの魔法で逢いましょうーー


桑田さんのこの歌詞と哀愁のあるメロディー
ポルトガル&ブラジル文化融合の世界観
”Saudade”のもつ独特の雰囲気をよく捉えていると思います。
サウダージ・・・日本語の語感から謂えば
追憶、追慕、憂愁、寂寥、ノルタルジア、メランコリー、思慕、切なさ、アンニュイ、懐旧、望郷・・・
いろいろ浮かびますがいずれも似て非なるものがありしっくり来るものがありません。
このニュアンスは、ポルトガル語圏のそれか
ガリシア語圏の”morriña”こちらモリーニャと読みますが
このモリーニャでしか説明がつかない複雑な感情を表しているというか・・。

もっと謂えば、
手の届かないもの
叶わないと解っているのにそれでも追い求めてしまう
追いすがってしまう想い
時は流れ去り二度と同じ瞬間を経験することはできません
けれどそんな自然の摂理に
その、不可抗力に少し抗ってみたくなる
そういったジレンマの中での感情表現といいますか・・・。
ボサノヴァの中核を成している感覚といって良いかと思います。
ポルトガル語圏の民俗歌謡Fadoの流れをも汲むこの溢れるような想い
人生において最も大切にしたい感情のひとつと感じています。

彼らはこのサウダーデにアイデンティティを感じている
もっと言えば、拠り所としている印象さえあり
そこのところとても共感します。

"プラハの春"ならぬ"リスボンの春"
ヨーロッパ史上最長とも謂われる48年の独裁体制を終わらせた
ポルトガルの軍事クーデターのことですが
1974年に彼らはこれを殆ど無血で収束させているんですね。
ポルトガルの穏やかな国民性を象徴するようなこの”カーネーション革命”は
カーネーションが革命のシンボルとなったことから
このように呼ばれてます。
写真は、その当時、反戦歌としてポルトガルの国民に愛された歌”グランドラ、ビラ・モレーナ”
その歌声も響いてきそうなほど陽の光が燦々と降り注ぐポルトガルの首都リスボンの街並みです。

※ポルトガル共和国~Republica Portuguesa
日本では葡萄牙とも表記されたりしますよね。
ヨーロッパ最西端にあたるイベリア半島の共和制国家ですが
大航海時代の先駆けとなり
エンリケ航海王子、ヴァスコ・ダ・ガマらの活躍で黄金期を築き
世界各国に於いて圧倒的な植民地政策を展開した国でもありました。
ヨーロッパ諸国の中で最初に日本の土を踏んだのもポルトガル人です。
スペイン、ハプスブルク朝支配を経た後
ポルトガル王政復古戦争により独立したのも束の間、今度はフランス革命戦争、ナポレオン戦争
そしてポルトガル内戦が始まりました。
幻の「バラ色地図」構想を挿みながら、国内的にはファシズムよりもコーポラティズムを重視した
サラザールの賢明さで第二次世界大戦を中立政策で乗り切った後には
主要産業の国有化など左傾化も見られましたが
スペインとの統一を理想とするイベリズモ思想も未だ根強く残っています。

植民地政策の名残から、ブラジルを初め、ベネスエラ、アルゼンチン、ウルグアイなどラテンアメリカ諸国の他
モザンピーク、アフリカ南部などにも多くのポルトガル人が移住してます。
言語が通じやすいというのは可なりの強みということでしょうか。
そうした経緯から冒頭の”Saudade”が生まれて来たんんですね・・・きっと。
そしてフェルナンド・ペソアは、”ポルトガルの海”の詩集を織り成しました。
また此の地は、かのルイス・デ・カモンイス(ウズ・ルジアダス)生んだ土地です。
最近ではノーベル文学賞作家ジョゼ・サラマーゴの代表作”白の闇”を
ブラジルのフェルナンド・メイレリスが映画化した”ブラインドネス”は、記憶に新しい処でしょうか。
主演は、ジュリアン・ムーア、伊勢谷友介さんや木村佳乃さんも出演されてました。

もともと中世トゥルバドゥールの中世叙事詩から始まったこの国の文学は
ポルトガルロマン主義の祖である、このカモンイスが灯したポルトガル文学の流れを汲んで
”破滅の恋”のカミーロ・カステロ・ブランコに至るまで脈々と受け継がれて来ているようです。
こちら どうでしょう、かなりドロドロの恋愛小説になってましたけれど(笑
ポルトガル語圏の優れた作家に対して贈られる、ポルトガル、ブラジル両政府共同の”カモンイス賞”
こうした賞も、植民地政策の名残には違いないのでしょう・・・。

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【 2012/08/31 17:13 】

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IE/インターネット・エクスプローラでPDFが開けない/対処法~WEB/ブラウザでPDFが開かないIE9/IE8/インターネットオプション/~暗号化されたページをディスクに保存しない /デフォルト
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【 2012/08/30 18:14 】

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トッカン主題歌~hypnosis/Mr.Children~動画視聴
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【 2012/08/29 23:32 】

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アスリート~ロンドン/ソチ/リオデジャネイロオリンピック~テーマソング~GReeeeN「Green boys」
ロンドンオリンピックは終わったけれど
世界のトップアスリート達の戦いは
続いているんですよね・・
目標は次なる2014年冬季オリンピックのロシア、ソチであったり
2016年の夏のそれ、ブラジルのリオデジャネイロであったり。

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soti
そうしたオリンピックや世界選手権
Wサッカー等々、それがTV観戦であっても
アスリートたちの凄まじい精神力が痛いほど伝わって来ます。
彼らの並み外れた運動能力は元より
そのメンタル面。
押し寄せてくるであろうあらゆる困難に立ち向かう姿といいますか
葛藤し乗り越えようとする姿勢それこそがココロの琴線に響いてきます。

次なるステージに挑戦するための弛まぬ努力・・・。
そうしたスポーツ選手たちの姿を追うスポーツドキュメンタリー番組に嵌ってます。
深夜でも
明日の仕事がキツくなるのは解っていても目が離せないというか
彼らの想像を超える努力とそれに伴う心の葛藤に触れるにつけ
涙、涙、涙・・・・。
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【 2012/08/28 16:12 】

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アレーナ/ヴェローナ~ロミオとジュリエット/シェイクスピア~ダンテ/神曲~ギリシア神話
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イタリア、ミラノ郊外ヴェローナの古代劇場
紀元前1世紀に建てられた”アレーナ”です。

ローマ時代の円形劇場としては、コロッセオそしてナポリ郊外のカープアに次ぐ規模です。
実はこの劇場、楕円形なんです。収容人数は25.000。
闘牛にオペラ上演さらには、1913年作曲家ヴェルディの生誕100周年を記念した”アイーダ”が上演された場でもあります。

13,14世紀のスカラ家支配の黄金期からヴェネツィア支配、そしてナポレオン支配へと移り
イタリア共和国に統合されたというヴェローナですが
かつての東ゴート王国の王テオドリック(454~526)がこよなく愛し、サン・ピエトロの丘に永住したと伝えられている美しい街でもあります。
アディジェ川にはピエトラ橋、スカリジェロ橋、トロ橋が架けられ
かつてスカーラ家の住居,要塞であったというカステル・ヴェッキオは、
ヴェネツィア派、ヴェローナ派の絵画、彫刻が収蔵される市立博物館になってます。
レマン湖畔に眠るジュネーブの貴族、ブランズウィック卿は、このスカラ家の墓廟の美しさに魅せられ、これを模して自らのそれを造らせたというエピソードも残っているほど。

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また活気あるエルベ広場からマッツィーニ通りそしてアレーナのあるブラ広場へ抜ける道
カッペロ通り23番地にあのシェイクスピアの戯曲”ロミオとジュリエット”の”ジュリエットの家”があります。
さらには、二人が愛を語り合ったとされるゴシック様式のバルコニーまで♪♪
中庭に入るアーチには大理石製の貴族の紋章、カッペロ。
この紋章ゆえ、カッペレッティの家(ジュリエットの家)とされているようです。
ここにはヴェローナの彫刻家ネレーオ・コンスタンティーニの手による
ジュリエットのブロンズ像があり、手を触れたひとの恋が叶うですとか
恋人たちがこの家の壁に名前を書くと二人の恋が成就するですとか
イタリア版”恋人たちの聖地”になってました(笑
お隣では”ジュリエッタのキス”というメルヘンチックなお菓子も販売されてます。
一方、モンテッキの館(ロミオの家)は、壁にシェークスピア戯曲の引用文が残されていますが公開はされていませんでした。

シェークスピアはイタリアの土は踏んだことがなかったようですが
彼の想像力だけで”ロミオとジュリエット”を書き上げた訳でなく
イタリア人作家ルイジ・ダ・ポルトのヴェローナの街を舞台にした小説”二つの貴族の恋物語”からインスピレーションを受けているのだとか。
16世紀前半の作品で、実話に基づいているようですが
この小説にはさらにモデルがあったようです。
それがダンテの「神曲」です。
13世紀末の皇帝派と教皇派の争いで衰退して行く国の前途を憂いていたダンテは
その責任が、神聖ローマ帝国皇帝にあると断罪し煉獄編に次のように記しています
  ーーアルプス以南は眼中になく
       帝国本土は荒廃して行くばかり
         愚かな者達よ、いざ来てみよ!ーー


ヴェローナの皇帝派貴族モンテッキ家と教皇派カッペレッティ家を特に取り立てたというこの逸話
皇帝派の街ヴェローナの、皇帝派ダンテらしいエピードです。

※”ロミオとジュリエットは”ギリシャ神話でバビロンを舞台にした”ピュラモスとティスベ”がモチーフになっているとする説もありますが
家同士の確執から起きた若き恋人たちの悲劇、眠り薬がライオンに置き換えられた程度でプロットは殆ど同じと言って良いくらいですので無理もありません。
ダンテにしてもギリシア神話にしても不毛の争いはやめましょうというお話のコンセプト
彼らの願いは多分ひとつですよね。
初演は16世紀末でした・・・。

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【 2012/08/27 14:21 】

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ヴァチカン市国~サン・ピエトロ大聖堂/バチカン美術館~最後の審判/サンピエトロのピエタ
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ローマ郊外テベレ川右岸ウァティカヌスの丘に位置するヴァチカン市国
聖ペトロが殉教したという聖なる土地です。
カトリック教会の本拠地であり教皇はドイツ出身のベネディクト16世・
(時既に「法王」でなく「教皇」なんですね)
イタリア統一運動、ローマ問題を経てのラテラノ条約締結。
この「教皇との和解」から、ムッソリーニの独裁体制がより強固なものになったといいますから皮肉なものです。
現在は入国自由で、イタリアとの国境や管理もなく、道路の白線をまたいでの入国です♪
ミケランジェロがデザインしたという制服に身を包んだスイス人衛兵が印象的。
ローマ教皇庁が所有する自動車は、「Stato della Città del Vaticano」の略「SCV」ナンバー。

市内には
聖書の古写本、グーテンベルク聖書などのインキュナブラ他数100万冊にも及ぶという蔵書数を誇るバチカン図書館
そしてカトリック教会の総本山となるサン・ピエトロ大聖堂、サン・ピエトロ広場
さらにここバチカン宮殿の殆どを占める巨大なバチカン美術館。
正式名は「教皇の記念物・博物館・ギャラリー」
Pontifical Monuments, Museums and Galleries
ここには、ラファエロの間やボッティチェッリ、ベルニーニ、ミケランジェロといった巨匠の作品が所狭しと並んでます。

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ベルヴェデーレの中庭には古代彫刻群。

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大聖堂のシスティーナ礼拝堂には16世紀、ミケランジェロが描き上げた祭壇壁画「最後の審判」
天井画「創世記」
こちら旧約聖書の「創世記」がモチーフになっていますが、中でもキリストとモーゼの生涯をテーマにしたフレスコ画「アダムの創造」は美しすぎて・・・
これが見たくてヴァチカンにきたと言っても過言ではありません。

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そしてミケランジェロの「ピエタ」こちらもしかりです。
彼は生涯に4つのPietà を制作しています。
ピエタとは十字架から降ろされたイエスを抱く哀しみの聖母マリアをモチーフにした聖母子像の彫刻(宗教画)のことですが
彼が完成させたのはこの”サン・ピエトロのピエタ”のみでした。
美しい像です。

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日本では東京カテドラル聖マリア大聖堂(丹下健三設計)にそのレプリカがあります。

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【 2012/08/26 16:54 】

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フィレンツェ/修復の都~ルネサンス/メディチ家/ヴィーナスの誕生/ボッティチェッリ~サマセット・モーム/女ごころ~辻邦生/春の戴冠~ユーロスター・イタリア
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スペイン北東部の町ボルハの教会に飾られているイコン画が
今世界中の注目を集めています。
こちらエリアス・ガルシア・マルティネスのフレスコ画ですが
その修復が、稚拙過ぎたということが理由のようです。

修復と言えばイタリアはトスカーナ州の州都”フィレンツェ
20世紀半ばの大洪水で多くの美術品が傷み
世界中から絵画修復技術者が駆け付けその殆どが事無きを得ていますが
その後、技術者の多くがそのままフィレンツェに残り
それを契機にフィレンツェは「修復の都」と呼ばれるようになりました。
このフィレンツェ、語源は古代ローマに遡ります。
花の女神であるフローラの街
Florentiaから由来しているんですね。

13世紀のダンテ”神曲”から 、15世紀ルネサンスに於いてボッティチェッリ、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ラファエロらの芸術家、
さらに政治思想家で君主論の著者マキャヴェッリの活躍等、ルネサンス文化の中心となった都市です。
また学生時代のミケランジェロを自宅に住まわせるなど、メディチ家の芸術家達へのバックアップ抜きにルネサンスは語れません。

英国の小説家サマセット・モームの”女ごころ”や
ボッティチェッリの名画にまつわる辻邦生文学”春の戴冠”の舞台にもなっていました。
この作品で扱われた”ヴィーナスの誕生”は、現在ウフィツ美術館で堪能できます♪
またこの絵をラヴェルにしたワインは、お土産にしたら大好評で・・・(笑

さらに
”眺めのいい部屋””マリア様がみてる””冷静と情熱のあいだ””フィレンツェの風に抱かれて”など多くの映画作品の舞台ともなっているフィレンツェ。
履き心地最高のフェラガモの本社と博物館もここ、フィレンツェのスピーニ・フェローニ宮殿にあります^^

ヴェッキオ宮殿や、 ヴェッキオ橋など街の中心部へは
ターミナル駅フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅から徒歩圏ですので
ユーロスター・イタリアで乗り付けるのが至便かと^^

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【 2012/08/25 18:33 】

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EXILE/LOVERS AGAIN~動画フル視聴/歌詞
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ーーI just don't know what to say tu you 言葉にできないままで
 想いはあふれていく Get back in love,again
もう一度会いたいと願うのは痛みさえ愛しいからーー


LOVERS AGAIN/EXILE←動画フル視聴

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【 2012/08/25 16:08 】

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青の洞窟/イタリア/カプリ島~アンデルセン/即興詩人~ナポリ
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イタリア カンパニア州カプリ島です。
向かった先は、青の洞窟、Grotta Azzurra。
こちらは、イタリア カプリ島にある海食洞。
詩人が恋人と再会したと言う伝説の場所、
アンデルセンの”即興詩人”の舞台として有名な処です。
鴎外の翻訳では翡翠洞と訳されていました。

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陽光が海水を通過,その反射光で海水の青さを映し出し
洞窟内が青い輝きで満たされる光の空間
それが”青の洞窟”です。
海底に反射した陽の光の影響で輝きを増すんですね。
実際のそのBLUEと謂ったら
人生観が変わってしまうかというほど(笑
の美しさです^^
ただ・・洞窟内に滞在できる時間は短いです。。。
アマルフィのエメラルドの洞窟も素晴らしいですが
個人的にはやはり断然”青の洞窟”派です。
ローマ帝国の皇帝が浴場にしていたという記録さえ残されている地であり
当時は海からでなく、地上から洞窟へ入る地下通路があったとされていますが
現在は、手漕ぎの小船(4人乗り)に乗って入ります。
入口は半ば水中にあるような状態ですので
皆、一同に体を伏せて、入り口に張られた鎖を引いて洞窟内に入ります。
ですから、少しでも波が高ければ、例え太陽燦々の快晴であっても洞窟内に立ち入ることはできないんですね。
過去幾度かチャレンジして未だ経験できていないという方もいらっしゃる位ですから
結構、賭け的?な観光スポットかもしれません。
洞内は入口の狭さとは打って変わって
大空間が広がっており、一帯が神秘のブルーで包まれているといった雰囲気です。
午前中の傾斜角が紺碧の美しさを引き立てるといいますので朝いちばんがお勧めです。
料金はナポリやソレントなどからの観光船が発着するマリナグランデから10ユーロ
洞窟近くで小舟に移って(乗り移るのも結構なスリル)小舟料金5ユーロ、入場料4ユーロ+チップみたいな感じです^^

古くはアウグストゥスが気に入り別荘地にしたというこのカプリ島
ローマ皇帝ティベリウスがここで統治したという史実等、古文書にも散見される島で
随所に各界著名人の別荘も点在しているほど風光明媚な島カプリ。
島には2つのコムーネ(カプリ、アナカプリ)がありまして
ケーブルカーで山にも登れます。
レモンの産地で、レモン島とも呼ばれ
多くを断崖絶壁に囲まれた美しい島です
このカプリ島から見てチレニア海(ナポリ湾)の対岸にあのナポリがあります。

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【 2012/08/24 18:39 】

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プレジデント/勝ち方パターン~サラリーマン生き残りの方法
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経営者、サラリーマンのビジネスマネジメントに係るビジネス情報雑誌
プレジデントが、”勝ち方パターン「変遷30年」”を徹底検証してます。
それによると「そこそこ社員」が生き残る時代だとか。

「型破り人材」「優等生タイプ」「世渡り上手」……
時代とともに昇進する人の条件が大きく変化する中
過去30年検証で見えてきた、今後、勝ち残る人材は??

リーマンショックによる不況、金融危機、新興国の台頭、少子高齢化による労働人口の減少などマイナス成長の時代の合理化は既に頭打ち
現場ではリストラも一巡してこれ以上、非正規雇用の増加が許される環境にないようですし団塊世代はすでに定年、よってバブル入社以降の大卒社員たちのリストラが始まっているのだとか。
よって企業内で生き残れるかどうかを考えなくてはならない今
成果主義で只管結果を出せば良いのかと思いきや
それがどうもそうではないようなんですね。
誌に依ると、その成果主義は甘いのだとか。
というのも必要以上に成果を出すと、下剋上を恐れる上司から遠ざけられる可能性があり、
では、能力がないのに世渡り力だけで保身を図ろうとすると
今度は、上司が代わった途端、一緒に切り捨てられるケースが殆どだそうです。

ゆえ、上司は内向き・リスク回避志向をさらに強めており
生き残るのは世渡り上手の強化版「超世渡り上手」タイプ
というのが検証結果の様です。
ですからリストラを避けるためには、出世しすぎず、
しかし実力はそこそこあって手抜きもしない
ポジションをキープできるだけの成果を出す人が生き残る時代になりつつあるのだそうです。

そして最後に
会社が求めているのは、保守的傾向のようで
前例踏襲型のリスク回避能力。
然しながら、現実社会が求めているのは
リスクを取って新しいことに果敢に挑戦するタイプですから
あなたはどちらのタイプを目指しますか
と結んでいました。

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【 2012/08/24 15:04 】

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ピサの斜塔~ガリレオ伝説~物体落下の法則/地動説
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世界遺産”ピサのドゥオモ広場”を構成する
ピサの斜塔(さらに洗礼堂)
イタリア トスカーナ地方の都市ピサにある
大理石から成るロマネスク様式の美しい鐘楼
ピサ大聖堂の鐘楼です。

12世紀前半から実に200年の歳月を経て建造され、完成をみたのは14世紀半ばだったとか・・。
この傾きは、地盤沈下の影響のようですが、傾き故の知名度から
現在では寧ろこの傾斜を守るためにエネルギーを費やしているようです。

そしてここで有名なのが、16世紀ガリレオ伝説。
当時はアリストテレスの力学(重いものほど早く落ちる)が広く信じられていた時代です。
ピサ大学の教授だったガリレオ・ガリレイは、
そうした時の潮流に飲み込まれることなく、思考実験、斜面実験を繰り返し
”重力による落下速度はその物体の質量の大きさに依らない”という法則を証明した,
その象徴的な実験が俗にいう”ピサの斜塔”実験だったんですね。
ピサの斜塔から同じ大きさの鉄球と木球を同時に落とし、それが同時に着地することで
この法則を証明したとされています。
世にいう”物体落下の法則”です。

真空状態ならば、密度は関係ありませんから、鉄玉でも鳥の羽でも落下速度は同じであることは現代では周知の事実になっているのですが・・・。
確かに空気抵抗があるからこそ、パラシュートの原理が成り立つ訳で。。。、
もっと言えばガリレオは、ピサ大学の学生時代から
本領を発揮してたようで、彼が大聖堂のミサに出席していた際
天井から吊るされたシャンデリアの揺れを視てとって
振り子の等時性の法則を発見したとされていますから
ガリレオの眼の付け処、シャープ過ぎます。

また、ガリレオは”地動説”を唱えたために
カトリック教会より宗教裁判で裁かれ、不遇のうちにその生涯を閉じています。
ですがそんな彼の聡明さと意志の強さが近代科学の父と評価される所以でもあったんですよね。
こうして、天文学界、力学界に革命をもたらしたガリレオに
1992年、時のローマ法王は、彼が世界的物理学者であることを認め謝罪をしています。

高さ55mのこの斜塔、予約を取れば297段登って最上階まで行けます♪
こちら大聖堂の鐘楼ですので
近くには、さらに壮麗なドゥオモが聳え立ってまして
ドゥオモ広場に立つと斜塔は正直見劣りします。。。
単独の写真の方が断然綺麗なんです。
皆さんが敢て塔単独で写真を撮られる気持ちが良く理解できる場所でもあります。

※世界七不思議のひとつにも数えられていたこのピサの斜塔ですが

近年では、米国誌タイムによって
世界の危険な建物ランキングで堂々の1位を獲得してました(笑
傾斜角は約5.5度だとか。

参考までに以下
2位:アラブ首長国連邦の首都アブダビにあるキャピタル・ゲートタワー
  (高さ160メートルの35階建、傾斜角度18度)

3位:スペインのマドリードプエルタ・デ・エウロパ(ヨーロッパの門)
  (傾斜角度は15度)

4位:山西省の恒山にある懸空寺
  約1500年前に築造

5位:オランダ・アムステルダムのオクラホマ

6位:数百万年前は海だったというギリシア・メテオラの修道院群

7位:ロシア・アルハンゲリスクの13階タワー、因みにこちら木造建築

8位:13世紀に建てられたドイツのズールフーゼン教会・・・傾きの原因は湿気だとか

9位:長野県茅野市にある藤森照信氏の設計、高過庵

10位:10世紀来のドイツのリヒテンシュタイン城、今はレストランです

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テーマ:イタリア - ジャンル:海外情報

【 2012/08/23 17:24 】

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ポルトガル~ベレンの塔/発見のモニュメント~人名対照~マグダラのマリア/ジャンヌ・ダルク/セオドア・ルーズベルトサン・ピエトロ大聖堂/マルゲリータ王妃/不思議の国のアリス/プーシキン/マリオとルイージ
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ーTalant de bíẽ faireー

ポルトガル、リスボンからテージョ川沿いに広がる
サンタマリア・デ・ベレン地区のベレンの塔、世界遺産にも登録されています。
(この辺りのテージョ川、地形的にも”川”というよりどう見ても”湾”なのですが地元の方は”川です!”って。)
向かいのジェロニモス修道院を見守るように建つマヌエル様式の塔です。

手前にあるのはこの塔を眺めることのできない人のために創られたレプリカ。
点字のように手で触れて見るためなんですね・・
ポルトガルの暖かな国民性が伝わって来ます。
ベレンとは、ベツレヘムのポルトガル読みですが
ヴァスコ・ダ・ガマがインド航路発見の旅に出発した由緒ある地であり
彼の世界一周の偉業を記念して作られた要塞(テージョ川の出入港を監視する)が、このベレンの塔です。
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【 2012/08/22 15:10 】

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夏祭り/TUBE~視聴
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TUBE/夏祭り←PVフル視聴です。
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【 2012/08/22 10:03 】

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三代目 J Soul Brothers / 花火 ~PV視聴/歌詞
my room101

三代目 J Soul Brothers ~花火←PVフル視聴です。
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【 2012/08/21 20:59 】

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海外渡航情報~外務省~危険情報
オランダのロッテルダムに本部を置き、学生が運営する国際的非営利組織アイセック
世界110の国と地域で活動。活動理念は「国際的な視野にたち、且つ自国の社会や人々の発展と成長に
貢献しうる人財を世に送り出す事」海外インターンシップを主な事業としているNPO法人です。
そんなAIESECアレンジした海外インターンシップで東欧のルーマニアに向かった女子大生の身に起きた悲しい事件。
ブカレストに到着したのは深夜、しかも女性の一人旅でした。

海外インターンシップ事業における運営上のリスク管理とは別問題で
海外渡航前に必ずチェックしなければならないのが
外務省ホームページ上の渡航関連情報です。

第一に、危険情報。
渡航や滞在の危険度を示す情報ですが、治安情勢やその他の危険要因を総合的に勘案し
危険情報なしのレベル0から 、日本と国交が締結されていない為、在外公館の扶助が困難であったり、渡航に対して特別な注意が必要な”レベル1”、渡航の是非の再検討を促す”レベル2”、渡航の延期を促し、現地滞在の邦人に退避を促す”レベル3”、その国の政府や現地の治安当局が機能しておらず、渡航の中止や現地邦人に周辺諸国への退避を促す”レベル4”と、5つのカテゴリーにランク分けされたこの”危険情報”の確認は必須です。
けれどこの外務省危険情報をもってしてもやはりそれもガイドラインにすぎません。
仮に危険情報なしであったとしても
旅行者専門の犯罪集団はどこにでもいると思ったほうがいいでしょう。

また、危険情報の他にも、安全に関わる重要な事案が生じた際に、速報的に出される”スポット情報”や
邦人援護統計に基づいた渡航・滞在先の犯罪発生状況・出入国手続・滞在時の留意事項・その他風俗、習慣、病気など安全に関する必要な情報が詳細に記された”安全対策基礎データ”
そして国際テロや伝染病に代表されるような特定の地域に限定されず、世界的あるいは広い範囲で注意が必要な”広域情報”など多くの情報入手が可能です。
学生さんなど海外渡航経験の浅い方には
下記外務省ホームページ確認を習慣付けるようにアドバイスしてあげたいですよね。

外務省 海外安全ホームページ
外務省渡航関連情報
外務省・各国地域情勢

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【 2012/08/20 18:42 】

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ヴェネツィア~ゴンドラ~守護聖人/聖マルコ
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アドリア海の真珠
ラグーナ上に運河が張り巡らされている水の都ヴェネツィア
ゴンドラ上からの街並みです。
生憎のお天気。
acqua altaで、サン・マルコ広場が水没するほど深刻な水害、地盤沈下に悩まされている処でもありまして
ヴェネツィア全体がアドリア海に沈んでしまうことを想定して
Progetto Moseなるモーゼ計画も進められています。
英表記はVenice(ヴェニス)
映画『ベニスに死す』で有名な「リード島」やヴェネツィアン・グラスで有名な「ムラーノ島」
そしてレース編みの美しい「ブラーノ島」など170を越える島々が浮かんでいます。

守護聖人は聖マルコ。
この守護聖人の文化は奥が深いです。

因みに日本の守護神はフランシスコ・ザビエルなんですよね。
ルカはお医者様の守護聖人で
聖アントニウスはドライバー。
ヨセフは大工さん、
セシリアは音楽家の守護聖人。
弁護士の守護神はトマス・モア
さらに使徒ペトロはパン屋さん
被昇天の聖母マリアは魚屋さんの守護聖人だとか。

大天使ミカエルは警察官
大天使ガブリエルはポルトガル若しくは通信事業の
バプテスマのヨハネはフィレンツェの街の守護聖人なんですね。。
バーツラフ1世はボヘミア
雪の聖母はイタリア  
ジャンヌ・ダルクはフランスはたまたガールスカウトで
キエフのウラジミールはロシア
ベネディクトゥスはヨーロッパ全域
ナザレのヨセフはアメリカ全域の守護聖人だとか。
1年365日の守護神もあるようで
こちらの守護聖人文化10Cカトリック教会から
生まれた信仰の一形式です・・・。

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【 2012/08/20 18:26 】

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フェルメール~真珠の耳飾りの少女/牛乳を注ぐ女~ヒヤシンスブルーの少女
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イタリア フィレンツェのウフィツィ美術館近くの書店で見つけた小説
”ヒヤシンスブルーの少女”(原題:Girl In Hyacinth Blue)

ーー赤錆色のスカートにヒヤシンスブルーの布を纏った少女。
その瞳は、真珠のように清楚な輝きを湛えている。
開け放たれた窓から降り注ぐ柔らかな陽の光。
「これは、本物のフェルメールだ」彼は小さく呟いたーー



目に飛び込んで来たこのフレーズ(かなり意訳入ってます)に魅せられ即購入
ペーパーバック版で読みました。

31200_Vermeer-Jan.jpg

真珠の耳飾りの少女(青いターバンの少女)であまりに
有名なフェルメールですが、
残存する作品が少ないこともあって、隠れた真作を求めるが故に贋作の噂も後を絶たない・・
そんな彼の
ここにある一枚の絵を巡り
8章の物語からひとつひとつ時代を遡って350年間の過去への旅が初まる・・・といった構成です。

作者はSusan Vreeland(スーザン・ブリーランド)
米国のハイスクールの先生で、小説に於いては全くの新人のようですが
WEBで検索するとニューヨークタイムズ始め各メディアの称賛の記事が散見され
有名な文学賞をも受賞されている巷でもお勧め短編連作集のよう・・。

フェルメールを題材にした文学は
トレイシー・シュヴァリエの”Girl With a Pearl Earring”
シリ・ハストヴェットの”Yonder: Essays”などいくつか発表されていますが
こちらの小説は、主役である”フェルメールの作品”そのものがフィクションです。
けれど
フェルメールの絵画への評価はリアル過ぎるほどで、美術評論家顔負けの鋭い洞察力が全編を貫いています。
”ヒヤシンス・ブルーの少女”という架空の絵画を巡って
現代のアメリカから、第二次世界大戦時のアムステルダム
さらに19世紀末オランダ、フランス、19世紀初頭のオランダへと
小刻みに舞台を移しながら物語は進行して行きます。
そしていよいよ1717年にクライマックスを迎えます。

オランダの片田舎が歴史的な洪水に見舞われた折
乳児を乗せた一艘の小舟が・・そこにはその子の全てが託されたフェルメールの絵。

絵画に秘められた謎と画家フェルメールの苦悩に迫り
最後にこの絵のモデル、娘のマフダレーナの夢に辿りつく。

彼女のプロット創作センスも去ることながら
オランダの美しい田園風景の描写に、登場人物たちの人生の光と影を交錯させて
ヒヤシンスブルーの絵画の旅に誘うという彼女の手法に嵌りました。

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レンブラントと二人、17世紀オランダ画家の双璧とされる
デルフトの画家フェルメールですが
日常の些事を優しい眼差しで切り取った
”牛乳を注ぐ女”
こちらが個人的にいちばん好きな絵画です。

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【 2012/08/19 23:27 】

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伊豆高原ステンドグラス美術館/河口湖UKAI オルゴールの森美術館~慶應義塾大学図書館~シャルトル大聖堂
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伊豆高原ステンドグラス美術館
そして河口湖オルゴールの森美術館
本日、昨日とドライブを兼ねて巡ってきました。
横浜からですと何れもほぼ100k圏です
富士山orオーシャンビュー,など美しい景観の中でのランチに
様々な楽器、アンティークオルゴールの演奏会と
何れもコンセプトが似てます。
真夏のドライブ定番コースです・・。

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ーーLove is patient,Love is kindーー

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【 2012/08/18 23:56 】

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メスキータ~コルドバの丘/聖マリア大聖堂
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スペイン アンダルシア地方の聖なる大地、コルドバ。
グワダルキビール川に架かる橋の名はローマ橋。
1000年の時を越えて、多くの教徒たちを迎え入れてきた聖マリア大聖堂
通称メスキータです。
高さ10mの塀に囲まれ
イスラム教とキリスト教が共存するという神秘的な礼拝堂は、数万人規模の巨大な祈りの場です。

グワダルキビール川の流れが変わるというこのコルドバの丘は
かつてローマの神殿があったという伝説の土地。

西ゴート王国時代に築かれた聖ヴィアンテ教会の流れを汲む”メスキータ”
8C、ウマイヤ朝にカテドラルが新設され、その後レコンキスタにより13世紀カスティージャ王国がコルドバを奪還して尚、イスラム教とキリスト教が共存する世界唯一にして無二の宗教二元構成のこのスタイルは、脈々と守リ続けられて来たんですね・・・。

オレンジのパティオに、今は鐘楼に変貌したアミナール(回教寺院の塔)
祈りの連鎖をも感じさせる無数に立つ美しい石柱群
それを支える赤レンガと石灰岩をアーチ形に重ねた天井装飾
マヨール礼拝堂・・・そしてメッカのカーバ神殿の方向を指し示す壁キブリ。
そこには小さな窪みミフラーブが施されており
ムスリムの神聖な宗教観が痛いほどに伝わってくる場でもありました。

※メスキータとはスペイン語で広義にはモスク(ひざまずく場所)
アラビア由来の言葉ですです。

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【 2012/08/17 17:26 】

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スペイン広場~セビリア/マドリード/バルセロナ~ポルトガル/イタリア・ローマの休日~詩人キーツへ
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こちらは、スペインアンダルシ地方の都市セビリアのスペイン広場です。
セビリアはセビージャなどとも発音されるようですが
フランス人ボーマルシェの戯曲をモチーフにロッシーニが作曲したオペラ・ブッファ”セビリアの理髪師”が有名過ぎて、セビリアでほぼ定着しているみたいです^^
1929年のイベロアメリカ博覧会に因んだ建築が市内に多く保存されていますが
特にこちら、半円形のムデハル様式の回廊、さらにタイル装飾の美しさと言ったら・・。
近くにはカトリック教会最大とされるセビリア大聖堂を迎えうちながらも、ひけを取らない壮麗さでした。
通りを馬車が闊歩するレトロな街のシンボル的エリアとなってます。

ヨーロッパを旅していると、幾度もスペイン広場に遭遇します。
因みに、マドリード。スペインビルやマドリードタワーに面するグランビア。
こちらは、文豪ドストエフスキーが絶賛する”ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ”の著者セルバンテス、
彼の没後300年記念モニュメントが印象的。
といってもアンダルシア、ラマンチャ地方をを巡っていると至る所にドン・キホーテとサンチョ・パンサの像が・・はい、もうどこにでもそこにもここにもっていう感じです(笑

さらには、バルセロナ スペイン広場。カタルーニャ美術館傍の広場です。
バルセロナは、ガウディ一色。或いはミロ、ピカソの印象が強い街で少し影が薄いです。

まあスペインですのでスペイン広場は当然と言えば当然?なのですが
ポルトガルにもスペイン広場はあります。
周囲にはアルメニア石油王のコレクションによるグルベンキャン美術館やエル・コルテ・イングレースさらにはスペイン大使公邸もあるなどリスボンの街の中心中の中心です。

け・れ・ど、
スペイン広場と言えば やはりイタリアはローマ、コンドッティ通り前。
オードリー・ヘプバーンと グレゴリー・ペック共演の”ローマの休日”あのままの広場です。
バロック彫刻の巨匠ベルニーニ作”舟の噴水”辺りはいつ行っても人で溢れかえってまして
イタリア人も、観光客にも大人気の場所なんですね。
近年は飲食禁止になっていますのでアイスクリームは戴けませんけれど(涙
こちらもスペイン大使館由来の名称のようです。
スペイン階段を登りきったトリニタ・デイ・モンティ教会からのサンセットビューは是非お勧め♪

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暮れなずむ夕陽でオレンジに染まる街を見つめながら
この地で生涯を終えたイギリスの詩人 キーツに想いを馳せました。

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※18世紀末”つれなき乙女は、君を虜にした”と謳った
ジョン・キーツの詩”つれなき美女”は、文学を好んでモチーフにしたラフェロ前派の画家たちによって
数多く描かれています。
それはもう、これで一冊の画集が編纂できるほどに。

涙に濡れた瞳に口づけをするシーンなど純愛詩のようにも思われがちですが
”language strange”というフレーズが象徴するように
コミュニケーションがとれない
もどかしい恋、叶わぬ恋
そして夢の跡的な寂寥感に貫かれた英国詩です。

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【 2012/08/16 23:08 】

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シントラ/ペナ王宮~バイロン/チャイルド・ハロルドの巡礼
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リスボン郊外の街シントラ"夏の離宮"ペナ王宮です。
バイロンがチャイルド・ハロルドの巡礼で
"詩人の語る言葉にまさる絶景"とまで称賛した
バイロンお気に入りの宮殿でした。

ケンブリッジ大学をエスケープした若きバイロンの
謂わばグランドツアー(当時、イタリア、フランスが主流であった中で、ポルトガル、スペイン、ギリシャを旅する辺りバイロンの生き方が反映されているよう^^)
で訪れた各地の美しいランドスケープを縦糸に
自身の厭世的感情を横糸に紡いだのが”チャイルド・ハロルドの巡礼”です。
”バイロニズム”が象徴するように
(漱石の云う高等遊民や後のダダイズムも含め)
彼のイギリス的ロマン主義が、各国の文学に与えた影響は計り知れません。

またバイロンがエデンの園と称したこのペナ宮には
かつての天正遣欧使節も訪れているんですね。
このシントラは、他にムーアの城跡、レガレイラ宮殿など
中世の美しき建築が多く残されている歴史ある街です。
”シントラの文化的景観”としてUNESCO世界遺産に登録されています。

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【 2012/08/15 22:15 】

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ユーラシア大陸最西端到達証明書/ポルトガル/ロカ岬~”ここに地終わり海始まる/宮本輝
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ポルトガルロカ岬です。
リスボンの西20km.
シントラ山地西側の断崖絶壁です。

紺碧の大西洋を航海する船々を見守る赤い灯台と
詩人カモンイスの碑文
此処に相応しいモニュメントが建てられていました。

"AQUI... ONDE A TERRA SE ACABA E O MAR COMECA..."
      ーーここに地終わり、海始まるーー

ルイス・デ・カモンイス
ポルトガルではホメロス、ダンテとも並び称されるほどの国民的大詩人です。
彼の詩集”ウズ・ルジアダス”からの引用ですが
こちら壮大な叙事詩であり、格調の高さも個人的にはかなりの好みです(笑
宮本輝氏もそこに触発されてか
主人公にこの地を訪れさせて、この名文句そのままをタイトルにした
"小説”ここに地終わり、海始まる”を書き下ろされています。

そして鈴木雅之さんも同名タイトルのナンバーを手掛けられています。

このあたりシントラ山地は
マヌエル様式、イスラム建築様式を湛えるペーナ宮殿やレガレイラ宮殿も擁しており
英国詩人バイロンが”チャイルド・ハロルドの巡礼”にて”この世のエデンの園”と讃えその名が高まったという処です。
白壁に赤レンガが装飾された可愛らしい駅舎のシントラ駅から
バスに揺られてのユーラシア大陸最西端到達でした。

かつてのヨーロッパでは大陸の果ての海の向こう側は滝のように水が流れ落ちていると信じられていたようで
そこはこの世の終わり
天国への扉があるとされていた伝説の地です。
そこで、天使中の天使
神の意思、天国行きの可否、その判決を下す重要任務を負ったアークエンジェルスの登場です。
ゆえモン・サン・ミシェルしかりで、守護神は大天使ミカエルです。
古代エジプト期には既に”地球が球体である”という鋭い考察が記されていた様ですから
これはもうキリスト教文化の功績?ということでしょうか。
ポルトガルでは、そんな思い入れを込めてか
ユーラシア大陸最西端到達の証明書も発行してくれます。

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5ユーロでした。
このヨーロッパ最西端到達証明書は年ごとにバージョンが変わるので
それも楽しみのひとつです^^

因みにユーラシア大陸の最南端はマレーシアのマレー半島にあるタンジュン・ピアイ岬
最北端はチェリュスキン岬、ロシアのタイミル半島にあります。
最東端はデジニョフ岬 、こちらもロシア。チュクチ半島の岬です。
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【 2012/08/15 10:00 】

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軽井沢~軽井沢高原文庫~宮本輝/ここに地終わり海始まる
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ーー幸福とは、哀しみのキャンパス上に描かれるーー

最近は、アウトレットプリンスショッピングプラザなど
お買い物も充実の軽井沢ですが
昔ながらの面影を残すエリアを好んで訪れています。
白鳥の飛来からスワンレークと呼ばれる雲場池。
万平ホテル近くの幸福の谷 ハッピーバレーなど。
緑の葉をいっぱいに湛え伸びやかに立つ樹々の下
苔むした石畳の小路が続きます。
文学にも相応しい自然豊かなロケーションからか
軽井沢は文芸色の濃い町です。

軽井沢高原文庫が象徴しているように
堀辰雄、室生犀星、立原道造、有島武郎、川端康成、野上弥生子等
文学者たちの山荘に別荘、またその書斎も多く保存されています。
思い付くだけでも「聖少女」「木浅日」「軽井沢の雨」「小さき影」「夏の旅」「ルウベンスの偽画」「のちのおもひに」「美しい村」「風立ちぬ」「菜穂子」・・
軽井沢に纏わる小説は例をあげれば枚挙に暇がないほど。
堀辰雄が「風立ちぬ」の最終章「死のかげの谷」を執筆したのもこの地でした。

また、宮本輝氏の小説”ここに地終わり海始まる”もこの辺り
を舞台にした作品です。
軽井沢の療養所に暮らす病弱な女性のもとに舞い込んだ
一葉の絵葉書
ポルトガルのロカ岬の写真と
記された文字は

ーーここに地終わり海始まるーー

一度聴いたら忘れられないような
強いメッセージ性のある美しい言葉だと感じます。
過去にたった一度出逢っただけの著名なミュージシャンからの
(文学的)恋文を切欠に物語は展開するのですが
宮本氏らしい読みやすい文体と明るく伸びやかな躍動感が
印象的な小説でした。

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【 2012/08/15 08:29 】

| 文学~小説/詩/名言 | コメント(0) | トラックバック(0) |
セキュリーソフト~万全のウィルス対策~System Message/Write Fault Error画面が真っ黒/
ノートン、マカフィ、ウイルスバスター、セキュリティZERO、スーパーセキュリティZERO、ウイルスキラー、カスペルスキー、ESET・・
無料ソフトならばマイクロソフト セキュリティエッセンシャルズ、アバスト、AVG等々
これらセキュリティソフトの何れかを導入し、そのウイルス定義を最新状態に維持していたとしても
ウイルス対策は万全とは言えないんですね。
実際、ソーシャル・エンジニアリング的手法でのウイルス投入に、その対応処理が追いついてゆかず
後追いのウイルス定義となってしまっているのが現状だからです。
セキュリティソフト、ウイルス対策ソフトの安全神話は
既に過去のもので、当然ながらそれだけでは、PCは守れない時代になっているという事なんですよね。
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【 2012/08/14 12:49 】

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軽井沢~バロック/バッハ/マタイ受難曲~オイゲン・キケロ
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軽井沢です
高原の風
溢れる陽の光
樹々からの木漏れ日
珈琲の香り
そして文庫本。

今日の音楽は、”Eugen Cicero

オイゲン・キケロ・・・
♪バッハがSwinging してます♪

J.S.バッハ作曲”マタイ受難曲”(Matthäus-Passion)第47(39)曲
アリア”憐れみ給え、わが神よ”のCrossover作品です。
原曲となったこのオラトリオは、哀愁を帯びた美しいメロディラインに相俟ってソロヴァイオリンのオブリガードにアルトアリア、そこに只管”Erbarme dich”(憐み給え)のリフレイン。
イエス審問の時のペテロの裏切りとその後悔(懺悔)をモチーフにしている処からバッハの”作曲の意図”を鑑みても
(人生において聊かの悔いのない方はMinorityでしょうから)ココロの琴線に響いてくるのはもう・・・**かと。
また、かのタルコフスキー監督の遺作になったスウェーデン島を舞台にした映画”サクリファイス”他、日本文学に於いて同タイトルの小説中での扱いに触れるに付け、それはもう特別な意味を持っている別格の音楽と強く感じています。

こちらオイゲン・キケロのアレンジ版は、所謂”クラシカルクロスオーバー”的範疇になる訳ですけれど
個人的には、こうしたバロックのJAZZアレンジがお気に入りです。
バロック通奏低音とJAZZは、相性が良いのかもしれません。

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他にはもう何も必要ないように思える避暑地での時間。
ただ
ゆっくりと時が流れてゆきます・・。

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テーマ:心に沁みる曲 - ジャンル:音楽

【 2012/08/13 23:59 】

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映画 レンブラント 夜警~東京都美術館マウリッツハイス美術館展
世界三大名画のひとつと見る向きも高い
名画”夜警”ですが
このタイトルは18C以降からの通称であり、実際は、”夜”でなく陽の光の下で描かれたことが判っています。

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また、市警団の肖像画であるにも関わらず
一人の女性に焦点が当てられていることなど
様々な理由から、当時かなりセンセーショナルな肖像画となったようです。
さらには、(絵の周囲がカットされてしまったり、
ナイフや薬品による3度に及ぶ受難など)信じ難いようなエピも残されていまして、
それがレンブラントの人生とも重なって波乱万丈な物語として触発されたのでしょうか、
美術作家でもあられる映画界の巨匠ピーター・グリーナウェイが
脚本、監督されての映画化でした。

東京都美術館マウリッツハイス美術館展の記念映画会で
映画”レンブラントの夜警”が再上映されていましたので
思いもかけず見逃していたこの作品を鑑賞する機会を得ました。

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ピーター監督の”夜警”への個性的な考察が大変に興味深く・・・
画材の劣化で夜の帳、重い雰囲気に包まれてしまっているこの作品そのもの
に息を吹き込んだ・・というか、一貫して
絵画のようなフレームで縁どられた美しい映画ビジュアル
”夜警”は繰り返し音楽化され
聴覚にも強く訴えかけてくる音響効果
一方
その対比としてエンドロールが鳴らす静寂
同監督の芸術的なコンセプトが、随所に散りばめられた作品です。


※レンブラント・ハルメンス・ファン・レイン(1606年7月15日 - 1669年10月4日)
カラヴァッジョ派を出発点としたレンブラント
彼の姓ファン・レインはオランダを流れるライン川の意なんですね・・・

ーー知識は実践せよ。
  さすれば知らぬ事、学ばねばならぬ事が自明になるーー

絵画の才能は元より
相当な知識人であったであろうことも伺えるレンブラントの言葉・・・。

アムステルダム国立美術館収蔵のこの作品
正式タイトルは『フランス・バニング・コック隊長とウィレム・ファン・ラウテンブルフ副隊長の市民隊』
日蘭交流記念行事に日本への貸し出しを打診したそうですが
”クレイジー”の一言で片づけられてしまったという逸話が残されている程ですから
当に”門外不出”の作品です。
あのモナリザでさえ幾度か来日していますので
それはもう
オランダでしか邂逅不可のオランダ至宝中の至宝
アムステルダムの”夜警”
ということになりましょうか・・・。

出演 マーティン・フリーマン / エミリー・ホームズ / エヴァ・バーシッスル
ジョディ・メイ/トビー・ジョーンズ

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【 2012/08/12 22:46 】

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デルフトの眺望/フェルメール~失われた時を求めてプルースト~マウリッツハイス美術館展
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トレ・ビュルガーの論文で一躍有名になったというフェルメールですが
かのプルーストもまた、1921年のフランス パリのオランダ絵画展で
この作品に邂逅し感銘を受けたひとりです。
そして彼は
当時執筆中だった長編小説”失われた時を求めて”に
”ベルゴットの死”としてこの絵画への想いを差し込んでいます。
小説中の言葉を借りれば、
(この企画展において他に居並ぶ絵画を)
”どれもこれも、ヴェネチアのある宮殿、いや海のほとりの単なる
一つの家を吹く風、照らす日光にも及ばない”
と、登場人物ベルゴットに酷評させるシーンがあります。
けれど、”デルフトの眺望”を前にした科白では

”フェルメールの絵の前に来た。
最後にほんの小さく出ている黄色い壁面のみごとなマチェール”
と、深いメッセージを読者に贈り付けています。
そして、プルーストはこの絵の前で
なんと
ベルゴットを死なせてしまうんです・・・。

登場人物をフェルメールの絵の前で息絶えさえることで
その作品への感動を伝えるプルースト。
彼が世界屈指の作家であることは異論のない処ですが
プルーストにそこまでさせた
フェルメールの天才振りが改めて伝わってくるエピソードでもあります。

東京都美術館で2012.9.17まで開催されるという
”マウリッツハイス美術館展オランダ・フランドル絵画の至宝”
には、残念ながらこの絵は来ていないようです。
けれどこの絵をして”永遠の夏の午後”と見立てたプルーストの思い入れが
痛いほど伝わってくる作品であります。

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【 2012/08/11 09:55 】

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美しき古都トレド~エル・グレコ/オルガス伯爵の埋葬~世界三大名画
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こちらスペインの古き都トレドです。
かつての西ゴート王国の首都です。
タホ川に囲まれたこのエリア
中世にはイスラム教・ユダヤ教・キリスト教と所謂世界三大宗教、その文化が交錯して繁栄した美しき古都。

トレドが首都であった時代は長くはありませんが
スペイン史的には
紀元前2世紀、グラナダの語源ともなったザクロ
その栽培で成功を得たハンニバルを経てのローマ支配と
その後の800年間のイスラムの支配。
それからレコンキスタの波にのまれ、1492年のグラナダ陥落、アルハンブラ宮殿の無血開城へと向かいました。
そして同年のコロンブス新大陸発見からスペイン大航海時代が始まったんですね。
ハプスブルグ家がヨーロッパの半分を占めたというこの時代、スペインもその支配下に入ります。
16世紀に首都は現在のマドリードに戻りますが
中世12、13世紀にはここトレドで
イスラム教徒、ユダヤ教徒、キリスト教徒の学者達が
”トレド翻訳グループ”を結成し
古代ギリシアからローマ哲学さらには神学・科学などの
重要文献をアラビア語からラテン語に翻訳しゆきました。
中世西ヨーロッパの12世紀ルネサンスに大きく寄与したこの共同作業は
世界三大宗教に属する学者たちによって成された偉業だったんですね。

今私たちがアリストテレスやプラトンを読めるのは
こうした経緯があってこそなんですよね。
スペイン建築・工藝・音楽・文学などには今もイスラムの色彩が
色濃く残っています。

そして、
こうした歴史あるトレド街の中心にサン・トメ聖堂があります。

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こちらの教会の壁に、世界三大名画の一角を成す”オルガス伯爵の埋葬”が描かれています。
マニエリスム最大の画家と称されるエル・グレコの作品です。
魂の昇華と肉体の埋葬という2元構成 です。

20100324_695180.jpg

因みに他2作品は
マドリードプラド美術館所蔵、バロック絵画の巨匠ディエゴ・ベラスケス作のラス・メニーナス。
スペイン国王フェリペ4世の娘である皇女マルガリータを中心に描写された絵画の神学ともされる作品です。
制作当初は”王家の肖像”とも呼ばれていたこの作品と
そしてオランダアムステルダム美術館収蔵のレンブラント”夜警”

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以上3つを世界三大名画とする見方があるようです。

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【 2012/08/10 20:17 】

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真実の恋~ルーブル美術館~カノーバ~ベニス/フラーリ聖堂
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フランス、パリ ルーブル美術館です。
アントニオ・カノーヴァ(Antonio Canova)の作品との最初の出会いの場です。

タイトルは”アムールとプシュケ”(1787年 - 1793年)
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2世紀のローマ詩人による逸話から
エロスの接吻で目覚めるプシュケの姿を作品化したものです。
こちらの物語は永遠の愛、変らない愛を描いています。
そう、真実の愛ならば、終わらない・・と。
例え引き裂かれ、逢えなくなっても
どんなに遠く離れようとも
想いは止まらない。
視えない時空でふたりの想いはいつもひとつに重なり合っています・・。
めぐり逢ったふたりが
どんな誤解も、障害も、そして逢えない時間をも乗り越え
最後には結ばれるという
ハッピーエンドの王道のような伝説です。
カノーヴァに限らず、こうした不滅の愛のカタチに
多くの芸術家たちが作品へのインスピレーションを得たようです。
そしてカノーヴァの導き出したフォルムの美しさといったら
200年の時を越えて現代の美観とも見紛うほどです。

カノーバはイタリアの彫刻家で
バロックから、古典主義に回帰した典型的な新古典主義の芸術家でもあります。
そして切っても切れないのが、パトロンのファリエ家
またそのご子息とは生涯の親友でもあられたとか。
尚、故郷のアーゾロ近郊ポッサーニョ村にはカノーヴァ美術館も残されています。
当時ロシアからもオファがあり
実際、カノーヴァの多くの彫刻が、サンクトペテルブルクのエルミタージュ博物館に展示されています。
そして
私が愛してやまない作品がこちら
イタリア べニスのサンタ・マリア・グロリオーザ・デイ・フラーリ聖堂内のカノーヴァの記念碑です。
こちらの教会にはゴンドラが浮かぶ水路を縫うように水上タクシーで訪れました。
この大理石のピラミッドには、カノーヴァの心臓が埋葬されているそうです。
彼の精神の宿る処でもあるんですね..。

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【 2012/08/09 14:45 】

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シュノンソー城~ロワールの古城
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サントル・ヴァル・ド・ロワール地方にある古城
シュノンソー城
その礼拝堂です。
ステンドグラスの美しさに魅せられました。
大好きな場所です。

シュノンソー城のシェール川を導き入れる独特の敷地が
その佇まいに中世的魅力を添えています。
かのディアンヌ・ド・ポワチエやカトリーヌ・ド・メディシスに愛された地、
フランスではヴェルサイユ宮殿に次いで観光客を集めているお城です。

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【 2012/08/08 21:39 】

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