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カンディンスキーの青Ⅲ~マルク/青騎士~レンバッハハウス美術館~ピカソ/ルソー/クレー/ブラック/ドラン/ルオー/セザンヌ~シェーンベルク~アール・ヌーヴォー/ユーゲント・シュティル
絵画史において
多くの画家がに魅せられてきた理由
確かに
青は手の届かない”空の色”であり、”海の色”はその青色が映り込む現象なんですね・・。
青はそうしたものを想起させますので
地上に根差す色(緑など)よりも遥かなるイメージ、思惟、深い感懐を湛えているような印象があります。

rose01.jpg

20世紀の初頭
”青”に魅せられた画家
カンディンスキーとマルクが創刊した綜合芸術誌”ブラウエ・ライター”
日本語で”青騎士”
ミュンヘンにある”レンバッハハウス美術館”は彼らの活動の軌跡が刻まれた美術館です。

ブラウエ・ライターは
前衛芸術家たちの芸術談義で熱を帯びていたミュンヘンを拠点とし
取り分け表現主義画家たちの芸術家サークルとして発足しました。
印象派モネ、後期印象派ゴーギャン、新印象派スーラらによって解き放たれた絵画におけるフォルム
さらにフォーヴィスムとの共振、またドイツ表現主義、象徴主義、ロマン主義傾向も巻き込みながら広まり
それは最早芸術運動を超え、文化の革新、芸術の闘争とも謂えるものだったようです。

主宰の展覧会にはパリに集う画家たち、ピカソにルソー、クレー、ブラック、ドラン、ルオー、セザンヌら錚々たるメンバーの参加という環境下で、カンディンスキー達は技術探究を重ねながら精密な理論による芸術の構造的分析を進めました。
この活動がフォルムに捉われない構成的絵画を可能とし抽象絵画を生みだしていったんですね。
その上抽象的芸術表現の極みとした音楽の構成要素を絵画に適用しようと試みます。
時期を同じくして画家であり作曲家であったシェーンベルクが調性に寄らない音楽を目指していたことで
伝統的原理を覆そうとしていた双方の思考性に共通認識を見出し
結果、絵画・音楽といった芸術領域の境界をこえた総合芸術の運動に発展させます。
(カンディンスキーは”印象ーコンサート”というタイトルのもとシェーンベルクの音楽会を絵画にしています。)
ここで総合芸術と謂えばワーグナー、
ですが彼の原理は、第一義的には壮厳さを求めることありましたから、それが表層的な統合に過ぎないとして
芸術の根源的なるもの、魂の共鳴を目指したブラウエ・ライターとは相容れないものとして袂を分かちます。
そして僅か3年という活動期間には余りある芸術理論の構築を成し遂げました。
この潮流は19世紀末の
アール・ヌーヴォーへ
ユーゲント・シュティル(ウィーン分離派)へ
メゾン・キュビストへ
フューチャリズム、ダダイズムへ
さらに
ナチスにより全ての作品が壊滅されたというMerzbauへと波紋を広げて行きました。

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テーマ:絵画・美術 - ジャンル:学問・文化・芸術

【 2012/10/25 23:29 】

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