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ホイジンガ/中世の秋~前人未踏への挑戦/登山の意義~ジョージ・マロリー/ペトラルカ~到達不可能なものへの欲求~恋
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14,5世紀の欧州(焦点は、ネーデルランド、ブルゴーニュ辺り)
ルネサンスという視点とは一線を画し中世の精神的本質を探ろうとした作品にホイジンガの”中世の秋”がありました。
”秋”・・花は咲き終わり、樹々は色付き、実は熟して・・・
そんなメタファのもとにこの時代を
”美しい生活を求める願い”ですとか”生活の中の芸術”或いは”美の感覚”といった切り口で
その世界観を描いた作品でした。
こうしたルネサンス期独特の感覚も影響してか
本格的なalpinismはこの時代に始まったようです。
因みに測量登山(日本では映画”劒岳 点の記”で扱われていた時代20世紀初頭)がフランス王シャルル8世の命により遂行されたのもこの時代でした。
そしてレオナルド・ダ・ヴィンチは、科学的見地からヴァル・セシア郊外の雪山に登っています。
16世紀に入りスイスはチューリッヒを中心にスポーツとしての登山が盛んになって行くのですが
なぜか17世紀ヨーロッパにはその類の記録は残されておらず
18世紀後半になって漸くアルプス最高峰のモン・ブランが征服されます。
続く19世紀には、スイスアルプスの主峰は殆ど踏破されますが
いずれも英国人の偉業であり、
その後の登山技術の進歩も相俟って制覇不可能とされたマッターホルン
や4000m級の山々が次々に征服されたこの頃から
ロッククライミングや側稜といった難ルート、厳冬期の登攀、そしてカフカス、アラスカなどのより困難な山々にシフトして来たんですよね。
ジョージ・マロリーのあまりに有名な言葉”Because it is there.”
を引き出した当時の質問の主旨は
なぜ”敢えて未踏峰に登るのですか?”でした。
登山の目的
それは
誰も為し得ていないからこそ
”征服の対象”となるということなのでしょうか。
もっと言えば
届きそうで届かないからこその”夢”であり
ひとは到達不可能なものにこそ
惹かれる生き物かな
なんて思ってみたりもするんですね。

そして
恋も
山に似ている処があるのかもしれません・・。

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ー欧州で登山誕生の日とされているのは
14世紀のイタリア詩人で”登山の父”とも称されるペトラルカが
フランスアビニョン近郊のヴァントゥ山登頂に挑み
そのときの情景を記した友宛の書簡の日付を記念に制定されものなんですねー
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テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ

【 2012/11/15 12:18 】

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