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ギリシア神話Ⅰ~トロイア戦争/ヘレネ~イオルゴス・セフェリス/ノーベル文学賞~エーゲ海/シーラ/サントリーニ~オデッセアス・エリティス
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ギリシア神話に於けるトロイア戦争の原因となった美女ヘレネ
その世界観への深い洞察から着想を得た優れた詩の創作
といった理由からノーベル文学賞を受賞した
ギリシャの詩人イオルゴス・セフェリス。

英国大使館を始め世界各国に駐在した
キャリア外交官であった彼は
ケンブリッジ、オックスフォード、プリンストン大学等から名誉博士号も
贈られている人物です。

セフェリスの生まれ故郷スミルナがギリシャ統治を経て
トルコに併合され彼らは故郷を失い難民生活を余儀なくされます。
その哀しみが彼をオデュッセウスへ駆り立て
スミルナにも似たキプロスへの憧憬に繋がって行ったものでしょうか。
セフェリスはここで生涯の作品の殆どを創作したといいます。
そうした中で、
権威主義に走らずPOPSにも作詞したというセフェリスの詩の素晴らしさ・・
さらに
彼の活動の隅々にまで彼の人生哲学は息衝いていました。

日本のように
純文学に対する大衆文学ですとか
クラシック音楽に対するポピュラー、 ロックといったような権勢などなく
対象を純粋に芸術として鑑賞する国ギリシャで
彼は国民的詩人として愛されました。

エーゲ海に浮かぶ島シーラ(サントリーニ)
アスポデロスの咲くペロポネソス半島に在った古代国家ミケーネ
ギリシア・ローマ神話のエリニュス達などを題材とした美しき象徴詩、セフェリス詩集

ギリシャのもうひとりのノーベル賞受賞詩人オデッセアス・エリティス
ともしばしば比較対照される彼ですが
私はセフェリスに惹かれます。


ーー大きな石を持ち上げるものは誰でも沈む
力の許す限り私は石を持ち上げる
耐えうる限り私はそれらの石を愛するーー

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多くの問題を内包する現代社会に於いても
セフェリスのこの言葉は重いです・・・。



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テーマ:ことば - ジャンル:学問・文化・芸術

【 2012/11/26 17:28 】

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