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シェイクスピア四大悲劇~リア王 /マクベス /オセロ( ベニスのムーア人)/ハムレット~カタルシス~アリストテレス/詩学
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リア王 、マクベス 、オセロ( ベニスのムーア人)、ハムレットをして
四大悲劇とされている他
シェイクスピアは多くの名作を私たちに残してくれています。
なかでも
”ロミオとジュリエット”は良く知られている処ですが
研究者の間ではこちらを”運命悲劇”
そしてハムレット以降を”性格悲劇”としたような
分類がなされていたりするんですね。

確かに
”ロミオとジュリエット”は
登場人物のキャラクターが要因となった
悲劇ではないようには思います。
というのも
ロレンス神父の使者がロミオの元に辿り着いていたなら
ロミオは死なずに済んだものでしょうし
そもそもロミオがジュリエットに出会った時には
彼には既にロザラインという恋人がいました。
ですが、そこでロミオが苦悩することはありません。
彼はあたかも宿命のようにジュリエットに心を移していました。
ジュリエットもしかりで
親に如何に反対されようとも躊躇なく
ロミオに向けて邁進する・・・。

シェイクスピアがそこに描いたのは
あくまで運命に翻弄されるふたりの姿であり
結え
”運命悲劇”であろうかと。
そして
ギリシア悲劇の多くはこちらに分類され
さらには無性格悲劇とも謂えるものでしょう。

一方ハムレット以降の登場人物はといえば
ひたすら思索、静思、深思することによって
物語は展開して行くようなんですね
よって
”性格悲劇”としたものでしょう。

トラジェディー(tragedy)は
英語で悲劇のことですが
語源は
古代ギリシア語
tragoidiaから来ています。
古代ギリシアにおいて悲劇は、神ディオニソス(バッコス)へ
捧げられていたものでした。


ーー創作の起源は描写であり
人間は”描写”というものを好む特性があるーー

アリストテレスの著書”詩学”からの言葉です。
そして
人間の一定の資質(崇高さ、知性、論証、見解)に触れる悲劇を通して
その登場人物に自分の心を重ね合わせ共感することにより
感情が揺さぶられ涙を流す
その結果
心が解放され癒されるのだと記していました。
現代でいうカタルシスの達成ですね。
(もっと謂えば涙はそのままカタルシス
泣くことは感情の浄化作用であるものでしょう)
また
それは明るさや楽しさ(明るく振る舞うことでは限界がある?)といった
楽観的思考では到達できないレベルのものであるとも語っていました。

悲劇の第一原理は物語(さらに構成)、次にキャラクター、次に知性
続けて措辞、最後に音曲だと。
ここで云う知性とは
ある状況下で
語るに相応しいことを語る能力といった類のものを
著しているように思います。

こうして考えて参りますと
文学の世界の深淵を垣間見るような
そんな
思いに捉われています・・。

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※カタルシスとはそもそも
生理学の分野で精神の浄化作用を表わすギリシア語でしたが
これを初めにこのように展開したのが
アリストテレスだったんですね。
















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テーマ:ことば - ジャンル:学問・文化・芸術

【 2012/12/12 18:44 】

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