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フランス/ロンシャン礼拝堂/ノートルダム・デュ・オー礼拝堂~ル・コルビュジェ/近代建築三大巨匠~近代建築の五原則/住宅は住むための機械である~開かれた手
フランス、ロンシャンの村外れ
小高い丘の森の中にぽつんと立つ
可愛らしい建物

110112.jpg

此処は中世からの巡礼の地
フランシュコンテ地方オートソーヌ
ロンシャン。
第二次世界大戦下ドイツの空爆により破壊された哀しき礼拝堂の復活を願い
1950年に着手、55年に竣工した礼拝堂
正式名称はノートルダム・デュ・オー礼拝堂です。

設計は近代建築三大巨匠とも目される
スイス生まれの建築家ル・コルビュジエ、
ですが彼の活躍の舞台はフランスでした。
コルビュジェはベルリンに始まりそこから東欧、トルコ
そしてギリシャさらにイタリアへと視察の旅にて学びを重ね
アポリネールと同時代に活躍した詩人ポール・デルメらと共に
雑誌”レスプリ・ヌーヴォー”を創刊しています。

ーー住宅は住むための機械であるーー

”近代建築の五原則(ピロティ、屋上庭園、自由な平面、水平連続窓、自由な立面)”を
提唱し機能性、合理性をコンセプトに精力的に活動しましたが
彼のそのモダニズム建築とは対極の印象さえあるのがこの礼拝堂です。
彫塑的に形成されたシンボリックなフォルム
自然美を感じさせる優しい曲線の屋根に
ぽってりした厚みある壁が独特の温もりを醸し出しています。
アルコーブに続く礼拝堂へのエントランスも印象的で
最初のポストモダン建築と見做されてもいるようです。

キーワードは
カニの甲羅(ファサード)
シェル構造(屋根)
鉄筋コンクリート特性を生かした自由な造形

礼拝堂内部には
ランダムに開いた大小無数の窓から
さまざまに光が差し込み
それがクリスタルに交錯し
なんとも美しく柔らかな空間が広がります。
そしてそこは
ブルゴーニュ産の白い石で成された祭壇に
コンクリート打放しの説教檀
そして
コルビュジエデザインの木製のベンチが
寄り添うように
優しく佇んでいました・・。

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想像していたよりもずっと大きな建築であった
この礼拝堂は
大好きなバーゼルからは約60km
パリからならば
TGVをストラスブール経由でミュールーズで乗り換え
そこから在来線特急でベルフォール駅下車
さらに各駅電車でロンシャン駅に到着
300kmを裕に越える行程でした。

人のプロポーションから
モジュロール(独自の美の基準)という寸法体系を採用した彼が追及したもの
それは
人間が住むためにこそ必要とされる空間であり
彼はそれをお母様のために”小さな家”として具現化しました。
専門外であるからでしょうか
”住むための機械”ですとか機能的に過ぎるフォルムは
私の理解を超えています。
けれど後に彼が手掛けた
ラ・トゥーレット修道院も
実は嫌いじゃありません(笑

※コルビュジエは、日本では国立西洋美術館が有名ですね^^
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テーマ:フランス - ジャンル:海外情報

【 2012/12/20 18:57 】

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