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詩的散文 Ⅳ~叙事詩~グレゴリオ聖歌~エレジー
現存する最古の詩は
紀元前3000年
メソポタミアのシュメール文明
ギルガメシュの詩と謂われていますが
こちら
史実が謳われた所謂、叙事詩で
ここでいう”記録”とは楔形文字
これはもう
文字より先に詩在りきといったところで・・・

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そのルーツ
古代叙事詩となれば
ギリシアの”イーリアス””オデュッセイア”想起されますが
古代社会、中国の儒教で
五経の1つに”詩経”なんていうのもありました。
こちらはもうひとつの要素
”儀式的役割”を審美的に果たしていたという優れもの
であれば
典礼のために認められた詩篇
有名なグレゴリオ聖歌なども全く以てこの範疇であり
この芸術性たるや
本当に凄いナって改めて
思ってみたりもする訳です。
そして
深い情動性が沈潜しているエレジーなども
こちらの流れを汲んだものかと思われるんですね。

日本では”哀歌”ですとか,万葉集の”挽歌”
そして後に紀貫之に”哀傷歌”として引き継がれていった類のものと重なります。

ー憂愁を帯びたラメントー

哀悼の詩がその典型でありましょう。
此処でいつも感じること
それは哀悼詩の普遍性
2000年前の哲学者らの核心部分が
現代にそのまま通じるのと
同じ理由で・・・。

このelegy(英語)
仏語なら elegie
語源はギリシア語のエレイゲア(elegeia)のよう
メーターの一種
抒情詩に違いありません。

哀悼から哲学的論考に至り
人生の意味を見出す
そして最終的に死生観を吐露する詩・・・。

古代小アジアで詠まれた哀悼歌様式が
ギリシアに伝わったものらしく
ローマ詩人らに継承され
そこからなんですね
ドイツ詩や英国詩、フランス詩となって
あのように美しく受け継がれて行きましたのは・・。
その一例をあげるなら
ミルトンが友人エドワード・キングを哀悼した”リシダス”
或いは
ゲーテの”ローマ哀歌に”シラーの”逍遙”
ラ・マルチーヌの”湖”など。
またトマス・グレーの”哀歌や”
友人であった詩人キーツの死を悼んだシェリーの”アドネイス”や
テニソンの”イン・メモリアム”もありました。
個人的には
儚き存在である人間を
その弱さゆえに肯定したリルケ
博愛主義的精神に根差した
深い人間愛を思わせる”ドゥイノ悲歌”に心打たれました。
他にもイエーツやホイットマン、ロルカ
そしてヴァージニア・ウルフら多くの詩人が
優れたエレジーを残してくれています。

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テーマ:芸術・心・癒し - ジャンル:学問・文化・芸術

【 2013/05/18 08:05 】

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