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詩的散文 Ⅵ~ギリシア三大悲劇~宮廷詩人~シェイクスピア/ラシーヌ/モリエール/ダンテ/ゲーテ~ユーゴー
韻律論、メーター(確立されたパターン)、イントネーションと考え進むに
詰まる所、詩とは文法構成、音声構成、概念的心底が互いに反響し合う
修辞構造(rhetorical structure)的パラレリズムであり
これらはメーターによる韻脚、ライン、フレーズ、センテンスといったより大きな括りに従い
イントネーションに相俟ったリズムを創り出すのですが
それはそれは緻密に計算し紡ぎ出された
美の極み 
そのひとつであろうかと・・・。

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代表的韻文劇と云えば、ギリシア悲劇(三大悲劇詩人)
そしてシェイクスピア、ラシーヌに引き継がれ
モリエールからダンテの”神曲”やゲーテ”ファウスト”となって花開きますが
西洋の抒情詩(叙情詩)が、歌うものという含意があるリラを
語源としていることからも伝わるように
実際の抒情詩は、やはり音読を前提としていたものでした。

日本の和歌は文字通り”歌”でありそのまま
その多くが抒情詩(もしくは風景のみを詠う叙景詩)であったのですが
古くから
抒情詩の主題は”愛”と相場は決まっていて
(叙事詩や劇詩の如くstoryを語るのでなく)
所謂宮廷恋愛詩人らがそうして謳いついできたように
戦争、自然、郷愁、喪失などもテーマとされてきました。
そうしたなかで最もポピュラーだったのが
英国風ソネット或いはシェイクスピア風14行詩とも呼ばれる
定型詩でした。
(他にイタリア風ソネット、スペンサー風ソネットがあり)
ペトラルカやミルトン、ワーズワースら偉大なソネット作家らの
優れた作品が数多く残されています。

その後、散文と詩のクロスオーバー的ジャンルとしての散文詩、
そして似たようなジャンルで”エッセイの詩的なもの”
となって今日まで受け継がれて来たんですね。

文學は明かに美術や音楽とは異なりますが
詩、或いはナンセンス文学の範疇にあるものは
例えば”楽典を学ばずとも感性で受け取れる音楽”
といったような観点から、それらに大変に近しいと言える作品群で
要は明確な意味性なしに成立し
同時に芸術性(メタファや言葉へのこだわり)が高まるものです。

そうしたなか、散文と呼ばれる類で
詩的な印象を与える作品がユーゴーのそれ
そう、まさに詩的散文と謂うカテゴリに
入ってこようかと思われます。

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そういう意味でも
私にとっての憧れの作品でありまして

個人的には
”論理的で在りながら尚、美しい”
ここに最大の魅力を感じています・・・。











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テーマ:芸術・心・癒し - ジャンル:学問・文化・芸術

【 2013/05/24 08:18 】

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