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ヘーゲル Ⅱ~精神現象学~シラー/友情
 ーー最終的に得る精神の王国の盃から
        精神の無限の力が沸き立つーー

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冒頭の句は
ヘーゲル37歳の時に執筆したという
”精神現象学”
その最終ページを飾るフレーズ

ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが
シラーの詩”友情”からの一節です。

接するたびに
元気が貰えるような
パワーある言葉は心に残ります・・・。

諦めないひと シラーのこのメッセージは
ヘーゲルのその著作の論旨と見事に調和していて
挫けそうになった時に開きたくなる扉(書物)の
ひとつでもあります。

扉の先の世界観
名フレーズの散りばめられる
”精神現象学”は哲学書というよりは(教養)小説的構成で
感性から悟性へ
そして得られる自己の自覚(自己意識)
さらに自我を超え
普遍的他者との共感から理性が立ち顕れ
客観的精神
絶対精神を獲得する、といった
謂ってみれば
観念論的立場で(ありながら現実を見据え
当時ドイツ資本主義が発展していたなら
社会的存在から社会的意識への流れを定式化したものでしょう)
弁証法によって絶対精神に行きつく
そのプロセスを描いた著作なんですね。
(カントの二元論からドイツ観念論・・
ショーペンハウアーに対するマルクスへの系譜)
他者不在の哲学に対し
徹底的に他者を取り込み
一般”精神”にアウフヘーベンしてゆく・・

そう
”否定”って
一見ネガティブなようで
実は価値あるもの
と申しますのは、これこそが
”発展の契機”になりえるものだから。
けれど
単なる妥協や対立に陥っては発展は望めない・・
此処は
あくまで”止揚”なんですね・・・。

こうして、弁証法的唯物論以降もこの
”矛盾の止揚”による発展の法則だけでなく
否定の否定の法則や
螺旋的プロセスによる発展の法則
など弁証法の法則は
社会の中でしっかり働いていることがわかります・・
敬遠されがちな書物ではありますが
現実的学びの宝庫にこの
エンディングの爽やかさ・・

それはシラーの謂う精神の王国
科学的思考に純粋な洞察を加え
道徳的自己意識に至るさらに
その先に在る世界を
示唆するものと理解しているのですが・・

精神の自己知
絶対知に
自由な精神史
そこで体系化され現象する知の融合
これこそが絶対精神の記憶・・・

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人生の遍歴、思索の彷徨から
生命なき孤独とも云うべき
真理に・・・
そして確信に至る

如何なる時も見失わない幸せとは
あらゆる哀しみをもってしても
マイナスとは受け止めない
熟成された確かな精神の中に
見出す感覚なのかもしれません・・。













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テーマ:文明・文化&思想 - ジャンル:学問・文化・芸術

【 2013/06/27 08:53 】

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