ブリュッセル郊外~偉人が迎える転換期~レンブラント/バッハ/ゲーテ/ベートーヴェン/ブラームス
自然美に包まれるブリュッセル郊外の風に
揺れる夏木立
燦々と振り注ぐ陽の光に抱かれ
言葉もなく立ち竦む時
刻々・・・

DSC_0237_2013073016142890c.jpg

不世出ともされる文豪、巨匠に於いて
その文芸或いは芸術的スタンスが
顕著に変化する
その転換期は
往々にして
絶頂期と重なるという見解
それは
特別なことではないのかもしれません・・。

世界が求めるものと
偉人の内から生まれ出ずるもの
それらが
一致せられている安定性から
少しずつズレが生じ初め
外界が求むるものでなく
彼らの意識の奥深くから溢るるように湧き上がる情熱
その尊厳を守るべく
苦悩の中にも
時に
解放されたる精神で
人間的真理を表現するという
雲居路が結ばれる

時の流れに
レンブラント
バッハ
ゲーテ
ベートーヴェン
ブラームス

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ときめくように咲き乱れる花々から
垣間見る芸術性の展開
素晴らしき共通項

何処からともなく
聴こゆバロックの調べに
内包する普遍性
重厚なるもの
眩しくも胸に熱く融けゆき
此の身体の隅々に渡り
静かに沈潜す
永遠なるは
芸術
そして


時・・刻々。
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【 2013/07/31 16:48 】

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ゲントの至宝~聖バーフ大聖堂~神秘の子羊/エイク兄弟/カインとアベルの挿話 ~ブリューゲル
15世紀フランドル絵画の頂点
ゲントの至宝とも謳われる三連祭壇画
”神秘の子羊”の眠る大聖堂内
哀しみを誘うほどに美しき空間です。

DSC_0765.jpg

15世紀初頭フランドル地方の油彩画
その初期の初期
エイク兄弟の手によるものとされており
極めて思想性の高い宗教画でありながらなお
絵画を独立した芸術として確立せしめた作品でもあるようです
心に強く残ったこと
それは
上段両脇に隔絶して描かれたカインとアベルの挿話
また
中世キリスト教カトリック絵画であるにもかかわらず
キリストの磔刑が描かれていない
その象徴としてのこの子羊が描出されたようなのですが
この時点で既に
キリスト教的思想の枠を超え
全てのものの存在価値を認めるといった
人道主義的観点
この絵画が放つその意思性
そして伝わりくる意識の所在・・・
同じくフランドルの
あるがままなすがままの
俯瞰の画家ブリューゲル
相当な教養人であったとされる彼にも通じる
絵画の哲学性を強く感じさせる作品
そんな印象さえ受けました。

さらに
”無我(ここ敢えて無私ではありません)と慈悲”として
また
毛織物で繁栄したフランドル地方の
その象徴ともされているこの子羊は
その後
パリへ オーストリアへと
歴史に翻弄され続けてきたのですが・・・

現在では
修復が重ねられるなかで
硬質な硝子ケースに収められ
ベルギーはゲントのこの聖バーフ大聖堂の片隅で
訪れる私たちを待ち受けるかのように
凛と佇んでいました。

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この大聖堂で
静かに奏でられていたハープの調べ
その透明な音色は
なんとも優しさ溢るる旋律にのって
堂内に木霊し・・
こうしている今も
記憶の扉から聴こえくるようです・・・。






















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【 2013/07/29 08:19 】

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グランプラスⅡ~ジャン・コクトー/ボードレール~マルクス/エンゲルス/共産党宣言
蝋燭の光に照らされた窓ほど
深遠で
神秘的で
豊かで
眩ゆいものはない
陽の光に照らし出されるそれは
窓の裏側で起こることほどには惹かれない
~ボードレール

DSC_0149.jpg

画家のギルドハウスから始まったという
右手奥のネオ・ゴシック様式は
カール5世の命で建てられたという”王の家”
かのブリューゲルの”婚礼の行列”
そして
フィリペ2世下の恐怖政治でエグモント伯が処刑される最期の夜を過ごした
とされる部屋も残されています。

19世紀にはユーゴーに続き
ジャン・コクトーも絢爛たる劇場と激賞し
傷心のボードレールは講演の場としました
しかし、パリの憂鬱はそのままブリュッセルの憂鬱という結末に。
さらにはアレクサンドル・デュマら文豪に
ダヴィッド他反体制派の美術家も集い
芸術・思想 揺籃の地となってゆきます。

ナポレオンのクーデターに反対して亡命したというユーゴーは
草稿中のレ・ミゼラブルを携え
グランプラス”風車の家””鳩の家 ”(記念プレートあります)に逗留し
作品を完成させた
ゆえ
この作品の上梓が
パリでなくブリュッセルの出版社だった
という訳なんですね
そんな彼が
人道主義的方向にシフトしていったのも丁度この頃に辺ります結え
ユーゴーの冷徹なる眼差しで、窓越しにこの美しき広場を見詰めながら深めた思惟に
想いを重ねる深潭なる空間として、その存在感は増しているようにも感じました・・。



彼らが芸術・政治談義にあけくれたというレストラン
”タベルヌ・デュ・パサージュ”はその名のまま残されおり
美食の国ベルギーらしい企画で
ヴィクトル・ユーゴーの曾孫であり
NYで活躍するトップ・シェフ
フロリアン・ユーゴーを招いての晩餐会も開催されているようです^^

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こちらグランプラス9番地
現在はブラッスリーとなっている
白鳥(Le Cygne/De Zwan)の紋章が印象的な
ネオクラシック調のこの館は
19世紀半ば
同盟の危機的状況を打破する理論的宣言として
孤立状況にあったマルクスがエンゲルスとともに
”共産党宣言”の草案を練ったとされている処なんですね・・

*******************************************************

冒頭でボードレールの詩集パリの憂鬱から”窓”を引用しましたが
一瞬の出逢い
そして
間を措かずして訪れる永訣
そんな愛を謳った彼の”憂鬱”は
今尚このグラン・プラスの愁情に寄り添うように
息衝いて・・・


















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【 2013/07/26 11:18 】

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グランプラスⅠ/ブリュッセル~ゲーテ/ベートーヴェン~市庁舎/王の家~ベルギーチョコレート
かのヴィクトルユーゴーも称賛したという
ブリュッセルのグラン・プラス

DSC_0153_20130717161722.jpg

ユーゴーにして
世界で最も美しいプラザと謂わしめた
空間です。

広場を囲む石造りの建築物には
壮麗な装飾が施され
歴史の深い意味性を彫り込んだ彫刻に
由緒あるギルドの紋章が華を添えます。

各界の著名人たちが集い
藝術、思想の発信地ともなってきたというこの広場には
市庁舎や王の家の他
伝統のベルギーチョコレートやレースの老舗
長い歴史を誇る高級レストランに
ブラッスリーなどが軒を連ね
訪れる人々に社交の場を提供していました。

一般的な名称Grand Placeはフランス語で
オランダ語ならばGrote Marktになるのですが
私がこのグランプラスの存在を知ったのは
ゲーテの戯曲”エグモント”が最初でした
こちら
16世紀半ばのプロテスタント弾圧の悲劇を描いたもので
実際に訪問するまでは
哀しみの広場
という印象が強くありまして

この地で処刑されたエグモント伯が主人公のこの作品
ベートーヴェンが曲を付しています
文献によれば
互いに尊敬しあっていたと謂う
ゲーテとベートーヴェンは19世紀初めに
カールスバートで対面したという記述が残されていましたが
後のニーチェとワーグナーに思いを致す時と同じ感慨と申しますか
想像するだけで指先が震えるような緊張を覚えます。

10世紀
ブリュッセルの街が誕生してまもなく
グランプラスの原型が誕生
14世紀にフランドル伯の娘マルグリットがフランス王室系の
ブルゴーニュ家に嫁いでから
フランドル地方はブルゴーニュ公国に
そしてブリュッセルは
ヨーロッパの政治・文化の中心として繁栄してゆくんですね
ですが
ハプスブルク家の支配下に入り
16世紀のスペイン国王フィリペ2世、この国王が
プロテスタント派への厳しい弾圧を加えていった・・
こうした背景がこの戯曲にはありまして
ゲーテはプロテスタントの家庭に育っていましたし
そもそも彼の故郷フランクフルト一帯がプロテスタント系の地でもあったから
尚のこと
フィリペ2世の治世が
ゲーテの眼に許し難い蛮行と映ったものでしょう。

プロテスタント処刑の場となり
その後17世紀末の夏には
太陽王ルイ14世の元、フランス軍砲撃の的ともなり
さらなる哀しみの歴史を刻んだ地
こんなにも美しく華やかなこの広場がゆえ
歴史の足音が胸に迫ります。

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こちらプラリネを発明したチョコレートブランド
ノイハウスの
ベルギーチョコレートとマカロンに
胡蝶蘭を併せてディスプレイした
ショーウィンドウに映り込むグランプラスの美

2葉のフォト、非対称性のゴシック建築が
ブリュッセルのランドマーク的存在 市庁舎
最上部には大天使ミシェルが
守護天使として
道行く人々を優しげに見守っていました。




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【 2013/07/24 09:04 】

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アムステルダム運河~水上生活~アンネの日記
”北のベネツィア”とも称される
オランダ憲法上の首都 アムステルダム。
都市計画の優れた産物でもあるこの運河システムは
オランダ独立戦争の16世紀から
中継ぎ貿易の拠点と防衛上との
2つの理由から立案され
Geert Makが如く
西から東へと開発が進められていったようです。

DSC_0496.jpg

オランダ東インド会社の創設者が統治したとされる
運河沿の高級住宅地は
黄金の湾曲と呼ばれるファッションの発信地と並び
アムステルダム市民憧れのエリア
18世紀フランス古典主義様式を彷彿とさせる
建築様式が華を添えます。
迎える運河上には
写真のような悠々自適の水上生活者も少なくないんですね
環境問題から
現在市側はその認可を停止しているようなのですが・・・。

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此処は
ドイツ生まれのアンネ・フランクが
(当時中立宣言していたオランダに)
移住してきた地でもあるんですね。

ナチスドイツの迫害から逃れるための
隠れ家があった場所はこの数件先でありました。

しかしドイツ軍は侵攻し
最終的にアンネ一家がゲシュタポに見つかり
強制収容所に送られてしまうまでの
想像を絶するような隠れ家の過酷な日々を
持ち前の聡明さと
逞しいまでの精神力を武器に
アンネが感性豊かに紡いだ”キティ(日記)”とともに過ごした
あの屋根裏部屋は
今も往時のまま保存されていました。

日記上でのアンネは
アンネ・アウリス
後にアンネ・ロビン。

実はこの日記
原書はオランダ語表記で
原題は”Het Achterhuis”
訳して”後方の家”
ここで
胸に差し込むような痛みを覚える
その理由は
往時のドイツと日本が同盟国であったことから
(遠い異国の哀しみと)贖罪意識なく
この日記を読み進むことはできないというそれと
重なる痛みなのかもしれません・・・。




































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【 2013/07/22 18:30 】

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デルフトブルー~デルフト焼~フェルメール ブルー
この回廊の先
あの扉の向こう側から生み出されるデルフトブルー
DSC_0160-1.jpg

此処は現存する唯一のデルフト焼工房です。

オランダ王室の御膝元ハーグとロッテルダムの中間地点
学生街としても愛されてきたデルフト
その街で生まれる
深き青

鮮やかさの背後に
奥行きを秘める芳醇な青
冷んやりした陶磁器であるにも関わらず
不思議なほどの
温もりを内包する青色

このblueの似合う街
デルフトは
フェルメールの作品、
対峙する者を惹き込む
あの光と影に操られた音色、音質・・・
静謐に
けれど確実に
それを”滴下してきた街”
でもあるんですよね・・・。

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そんな
フェルメールの絵画にも
フェルメールブルーなる美しき青がありまして
何れにしても
デルフトには青
聖なるの映える地であります。












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【 2013/07/19 10:19 】

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フェルメール~デルフトの眺望/新教会/旧教会/マルクト広場~大きな空の国オランダの旅
アムステルダムの南西65KM
フェルメールが愛し
その生涯を捧げた街 デルフト

DSC_0123_20130716151656.jpg

フェルメール生誕の地とされる
空飛ぶ弧亭すぐ脇のマルクト広場です。

17世紀にフェルメールが画家として登録されたギルド跡地には
19世紀にヤン・フェルメ-ル校が開校され
現在はフェルメールセンターになっている模様

あの”小路”が
描かれたとされているその場所もこの辺り
確かな面影が・・・

フェルメールが洗礼を受けたという教会は
ステンドグラスが控え目な耀きを放つ14世紀の建造物
そして
フェルメールの眠る場所
”デルフトの眺望”その片隅にも描かれているあの小塔・・・。

このフェルメールの作品”デルフトの眺望”から届けられる空気感そのままに
今日のデルフトの空も限りなく広くて・・。

アムステルダムもしかりですが
オランダの空は広大です
山もなく起伏もなく
フラット
何処までもフラット
延々大平原が続く上
高い建築物がほとんどない

空間を大切にする国
そんな印象さえ受けました

オランダの友人曰く
週末には
お気に入りの書を携えて
手入れの行き届いたお庭に
愛用のデッキチェアを広げる
お気に入りのティーカップに極上のハーブティを注げば
それで充分なのだとか

そこにはいつも
澄んだ空気と
果てしのないような”その日色”の空があるようで・・
これでパーフェクトなのだそうです。

国外旅行も同じですって^^
目的地までの移動を楽しんだら
後はその先一ヶ所で
デッキチェアに読書
薫り高い珈琲・・・
須らくエクセレント・・・。

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あ・・・
あと雲ですね
こちらには完ぺきな快晴ってまずないようで
空には必ずといっていいほど雲が浮かびます。

自然が空に描き出すアクセント
何もかもが
美しいです・・・。













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【 2013/07/16 21:00 】

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ネーデルランド~フランドル~アントワープ/ホーボケン~オレンジ公の水車小屋 ~ルーベンス/フランダースの犬/英国/ウィーダ
ネーデルランドで一番大きいゴシック教会
ブラバンドゴシックのアントワープ大聖堂
ステンドグラスを通した繊細な光に映し出される堂内は
息をのむような厳かな美しさに包まれています。

DSC_0456.jpg
16Cのスペイン支配下から19C初頭までに
フランス革命軍に破壊されるという歴史を超え
バロック様式の調度品から
ネオゴシックへと内装も変遷した
7身廊の教会なのですが

この教会には祭壇画として
この港町アントワープ出身のバロック期宗教画最高峰
ルーベンスのキリストの昇架,降架
聖母被昇天、キリストの復活の4作品が置かれています
このうちのキリストの昇架なる三連祭壇画は
此処ベルギー北部の田舎町Hobokenを舞台にした物語
”フランダースの犬”の主人公ネロが憧れ続けた絵画でありまして

というのは
物心ついた頃に母に読んで貰った童話
そこで初めて知った
ルーベンスという偉大なる画家
ですので
私の中のルーベンスは
物語のなかのルーベンスからはじまった・・・
幼少期
泣いて泣いて泣いて嵌ったルーベンスは
やはりあの頃のままのルーベンス
今でも涙が零れそうなくらいに
愛するルーベンス
なんです・・・。

画家を志す少年が
あれほどまでに・・・
一目でもいいから観たいと願った
ルーベンスの描き出した世界観

画家でありながら和平を希求し外交官として尽力し続けたルーベンス
人文主義者的素養も薫るルーベンス
熱心なパラディオ主義のルーベンス
ルネサンスの建築家であったこのパラディオ理論の
開放的な空間理念は
(文学界では)ゲーテの碩学の思想にも重なるんですね。

将来有望な少年であったネロの
ささやかな望みは
哀しくも
15年という短い生涯最後の灯が消えようとする瞬間に
叶えられる
それも
一筋の月の光に照らされて。


後に読んだ司馬遼太郎の”街道を行く”の
オランダ紀行の章では
日本とヨーロッパの価値観の違いから
現地ではこの作品はあまり評価されていないという
考察が加えられていました。
確かに
日本古来の滅びの美学に近しいプロットかとは思いますが
ここはやはり
このお話に登場するフランドル地方の民が暖かみに欠けているような
描写のあること
そして
可哀相過ぎるがゆえに許せないという感覚が
(優しすぎると)
あるのかもしれない
なんて思ってみたり・・・
この小説の原作者は英国人で
旅先で訪れたこの大聖堂のルーベンスの祭壇画と
領主オレンジ公の水車小屋にインスピレーションを得て
執筆したようなんですね・・・
実際アロアのモデルとなる少女も実在したようですし^^

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右手上方に”キリストの昇架”を控える
冒頭の写真の私の立ち位置は
冷え切ったこの大聖堂で
ネロとパトラッシュが温もりを抱きしめあって
ルーベンスの絵画を消えゆく瞳に映した場所と思われます
その
生の終わりに・・・。

ーーパトラッシュここを探してきてくれたんだね。
      いつまでも僕と一緒だって、そう言ってくれてるんだね…
       ありがとう
         パトラッシュ 僕は見たんだよ
           いちばん観たかったルーベンスの2枚の絵を。
             だから僕は今すごく幸せなんだよ
               パトラッシュ… 疲れたろ…
                僕も疲れたんだ
                  なんだかとても眠いんだ
                    パトラッシュ・・・ーー



















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【 2013/07/12 10:24 】

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ゴッホの森と呼ばれて・・・~クレーラー・ミューラー美術館~デ・ホーヘ・フェルウェ国立公園
オランダ最大の公園
デ・ホーヘ・フェルウェ国立公園
時の重みを告げる原生林や古代植林に
野鳥たちが憩う
深い緑の狭間から
木洩れ陽がきらきら揺れて差し込む
全長42kmにも及ぶサイクリング道路を
ホワイトサイクルで逍遥するなら
思いもかけない野生動物に
ヒースの花咲く野辺に
濃密な樹木と空高くに浮かぶ雲を
水面に燻らす湖に・・・
かと思えば
荒涼とした砂漠にも遭遇する。

そんな公園の一角を占めるのは
世界屈指のゴッホコレクションで名を馳せる美術館
クレーラー・ミュラー美術館
結え
ゴッホの森と呼ばれて...

DSC_0795.jpg

”アルルのはね橋”アルルの女”ムーラン・ド・ラ・ギャレット”自画像”・・・
そして
ゴッホが描いたひまわりのなかでも
取り分け印象的な
”四輪の枯れたひまわり”もしっかりこちらに。
眩しいほどの陽光溢れる南仏アルルで
敢えて月光のもとの街並みを描いた
哀しいまでに美しい”夜のカフェテラス”に
”糸杉と星の見える道”
ゴッホの描く夜
聖なる青と星たちの放つ光が
観るものを照らします。
さらには彼の終着駅となった
サン・レミ転院直前のアルルの病院
その窓枠で切り取られた風景まで・・・
ゴッホの壮絶な願いが胸に衝き刺さるような作品群に
かのゼザンヌにルノワール
ルドンにスーラにレジェ、ピカソ、ブラック・・・。

収蔵作品も然ることながら
印象的なのは
そこに展示されるゴッホの絵画の多くが同一規格の
シンプルな木枠に縁取られていたこと。
重厚装飾が施されたありがちな額ではないそのわけ・・
気になりますが
館内の総ての壁が無地の白であることも含めて
それが絵画鑑賞の純粋性を目指されたものか
素晴らしき絵画に額の装飾は不要とでも言いたげな或る強い主張に
包まれている美術空間でありました。

美術館前に広がる彫刻庭園には
ロダンやヘンリー・ムーアら100点以上もの渾身の作が
眩しいほどに艶やかな緑のなかに展示されているなど
自然との融合を図るコンセプトが導き出すそれは
都会の喧騒から隔絶した
大自然の中の美しき美術館

作品そのものの放つオーラを
製作者の心の襞を
極限まで引出し
尊ぼうとする姿勢に貫かれたもとれる環境
此処には
鑑賞する者を魅了してやまない
時空を超え出るような
充実の時間が流れていました。

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ジャコメッティの歩く男もあります・・・。






















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【 2013/07/10 14:54 】

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フランドルの声~中世の街ブルージュそしてゲントへ
ヨーロッパで最も美しいとされる
鐘の音を響かせる街
DSC_0382_20130708212928.jpg

中世の街並みをそのまま残すブルージュ
歴史を刻む石畳に
白鳥たちが浮かぶ美しの湖
縦横に走る運河を
フランドル独特の階段屋根の煉瓦が囲む

それを縁どる透明な空から
あなたの声が聴こえる

だいじょうぶ
あなたは
この街に生きている

あなたの想いを忘れない
あなたの情熱を
直向きさを
優しさを
その
痛みを・・・

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【 2013/07/08 22:04 】

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アムステルダムの空~レンブラント/アンネ・フランク/フェルメール
レンブラントの放つ光と影を生んだ街
アンネがその哀しみを見つめた街
アムステルダム


刻々と色を変える大きな空と雲
街の随所に揺れる水面
そこに揺蕩う光・・・

運河沿いに広がる街並みは
どこかヴェネチアに
ストラスブールにも似ています

エルミタージュ別館に
ゴッホ美術館
そして

アムステルダム国立美術館
ここは
世界三大名画とも謳われる
レンブラントの大作”夜警”
フェルメールの”牛乳を注ぐ女”を含む三作品が
同一フロアーに展示されています

ミルクメイドを描いたこの作品と
並ぶ”小路”

”家”を
”家庭”を
”生活”そのものを慈しみ大切にする
オランダ人の国民性が
フェルメールの紡ぎだす
優しい陰影にのせて
胸に沁みわたります・・・・・



そう
この国のどこを訪れても
その窓という窓はピカピカに磨かれ
窓辺に花
お庭には手入れの行き届いた
それは美しく暖かなるアプローチが
私たちを迎え入れてくれる・・・

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プロテスタントの国
オランダ
歴史が培った
権威によらない
そして
本質からけして目をそらさない
解放の国オランダの自由さは
時を経た今も
街の空間に確かに佇んで
そこに暮らす人々を
旅人たちを
静かに見守っていました・・・。










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【 2013/07/06 10:59 】

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雨のアムステルダム~オランダの田園風景~ヴァーテルラント
草萌ゆる香りに包まれる
今朝のアムステルダム郊外です
気温は11℃
オランダの夏は
横浜に比べてかなり涼しいです
というか
朝夕は寒いくらいで・・

DSC_0199.jpg

17世紀には東インド会社の拠点として
世界有数の港町であったアムステルダム

市街地から少し車を走らせると
長閑な田園風景とポプラの並木が車窓を彩る
麗しの芸術の都

ヴァーテルラントと呼ばれる湿地帯に
季節の花が可憐に咲き乱れて
新緑の牧草地に羊や牛の群れ
そしてアヒルに鴨
可愛らしいその赤ちゃんまでが川辺に遊ぶ
愛しのネーデルランドには雨も似合います^^

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抜けるような自由さを放つ青空から
降り注ぐ陽の光に
銀色の機体が揺れて煌めく

ドイツ上空あたりから
厚い雲の上を飛んでいました

そう
やはり今回も
"アムステルダムは雨"

けれどそんな処も含めて愛する街のひとつです・・・。









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【 2013/07/04 06:03 】

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ヴェルレーヌの詩を贈って下さったあなたへ~独り言花/LUHICA~TSUBAKI/椿cm/資生堂
ーー太陽よりも青空よりも眩しいのは
          恋をしているからーー

               ~独り言花(←PVフル視聴)

DSC_0042.jpg

最近
通勤時のカーステで
リピートで聴いているのが
冒頭のこのナンバー
”独り言花”

ヴェルレーヌの
ランボーへの断ち切れない想いから120年余り
源氏物語のなかで
藤壷の面影をひたすら追い求めて
彷徨い続けた光源氏の苦悩から
1000年以上・・・
幾星霜を経て
文明・文化がめまぐるしく変わっても
ひとを愛する気持ちは
あの頃と何も変わらない・・・

恋心の普遍性を想います。

深く強く愛されても
耀ける訳ではないんですね
どんなに切なくても
自ら愛してこそ耀く
此処も
定石ですね^^

ーー愛おしさに手足縛られて思うように生きられないもどかしい恋
      せめて夢の中だけは自由に振る舞って自分らしく生きることが運命と知ったーー


こちらの楽曲
歌詞が・・・
レトロなメロディラインと
ストリングスの哀愁を帯びた音色に
相俟って
傷口に沁みて困ってます(笑

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ーーやさしさを知り寂しさを知りはかなさを知り・・・ーー



つらい時
いつも想うんです
哀しみは
どこか
美しさに似ている・・と。
saki

















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【 2013/07/01 08:14 】

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