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グランプラスⅡ~ジャン・コクトー/ボードレール~マルクス/エンゲルス/共産党宣言
蝋燭の光に照らされた窓ほど
深遠で
神秘的で
豊かで
眩ゆいものはない
陽の光に照らし出されるそれは
窓の裏側で起こることほどには惹かれない
~ボードレール

DSC_0149.jpg

画家のギルドハウスから始まったという
右手奥のネオ・ゴシック様式は
カール5世の命で建てられたという”王の家”
かのブリューゲルの”婚礼の行列”
そして
フィリペ2世下の恐怖政治でエグモント伯が処刑される最期の夜を過ごした
とされる部屋も残されています。

19世紀にはユーゴーに続き
ジャン・コクトーも絢爛たる劇場と激賞し
傷心のボードレールは講演の場としました
しかし、パリの憂鬱はそのままブリュッセルの憂鬱という結末に。
さらにはアレクサンドル・デュマら文豪に
ダヴィッド他反体制派の美術家も集い
芸術・思想 揺籃の地となってゆきます。

ナポレオンのクーデターに反対して亡命したというユーゴーは
草稿中のレ・ミゼラブルを携え
グランプラス”風車の家””鳩の家 ”(記念プレートあります)に逗留し
作品を完成させた
ゆえ
この作品の上梓が
パリでなくブリュッセルの出版社だった
という訳なんですね
そんな彼が
人道主義的方向にシフトしていったのも丁度この頃に辺ります結え
ユーゴーの冷徹なる眼差しで、窓越しにこの美しき広場を見詰めながら深めた思惟に
想いを重ねる深潭なる空間として、その存在感は増しているようにも感じました・・。



彼らが芸術・政治談義にあけくれたというレストラン
”タベルヌ・デュ・パサージュ”はその名のまま残されおり
美食の国ベルギーらしい企画で
ヴィクトル・ユーゴーの曾孫であり
NYで活躍するトップ・シェフ
フロリアン・ユーゴーを招いての晩餐会も開催されているようです^^

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こちらグランプラス9番地
現在はブラッスリーとなっている
白鳥(Le Cygne/De Zwan)の紋章が印象的な
ネオクラシック調のこの館は
19世紀半ば
同盟の危機的状況を打破する理論的宣言として
孤立状況にあったマルクスがエンゲルスとともに
”共産党宣言”の草案を練ったとされている処なんですね・・

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冒頭でボードレールの詩集パリの憂鬱から”窓”を引用しましたが
一瞬の出逢い
そして
間を措かずして訪れる永訣
そんな愛を謳った彼の”憂鬱”は
今尚このグラン・プラスの愁情に寄り添うように
息衝いて・・・


















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テーマ:ヨーロッパ - ジャンル:海外情報

【 2013/07/26 11:18 】

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