ヨーロッパ逍遥~フランス/イタリア/オランダ/ベルギー/ポルトガル/英国~ワイン/ビール



遠い青の空間に浮かぶ真っ白な雲
藍、グレー、オレンジ、薄紫、群青・・・
刻々変わる異国の空色
旅情を誘う大河の流れ
雪を冠したアルプスの尾根の光彩
壮大な大自然に
時を刻んできた古い町並み
個性溢るる看板に
見慣れない街路樹
そして
道端に咲く可憐な野花に足を止める
小さな小さな私の逍遥・・・。

音楽に絵画・彫刻
文学・歴史に心行くまで浸れることも
海外逍遥の醍醐味みたいな処ありますけれど
それに負けないもうひとつの楽しみはやはり食文化

フランスと言えばワイン、特に赤ワイン
イタリアもワイン、特に白な感じですね
そういえばドイツの白も美味しいですよね
南下すると
ナポリあたりではどこのバールでも檸檬リキュール
凍らせてシャーベット状にしたデザートもいけます^^

そしてそして
ドイツ、アメリカは謂わずと知れたビール国ですが
ベルギー、オランダもやはりビールなんですね
オランダのビールの量はたっぷり感半端ないです。
そしてベルギーのビールの種類の豊富さと謂ったら!
写真はブリュッセルのビアガーデンの案内版ですが
こちら本当に可愛らしいお店が多いですね

英国ではやたら黒ビール勧められます
ちょっと困っています(笑

そして意外だったのがスペイン
街の随所にあるバルでもワイン・・・ワインそしてまたワイン
そう・・ワインの国なんですね
ですがふと気付くと現地の友人
シャングリラ(Shangri-La Countyからの)で割ったりしているんですね
ワイン通に云わせれば邪道?といった処なのでしょうか。

もっとも赤ワインを冷やして飲むアメリカ人に
フランス人びっくりみたいな場面に遭遇したことは、1度や2度ではなく
食文化傾向は多様で小さな観察は楽しいです^^

個人的には
エストリルの国ポルトガルの
ポートワイン
あぁ
少し甘めのあの感じ
想い出のポートワインの香り
甦ります・・。





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テーマ : 海外食生活
ジャンル : 海外情報

日本文学の香る街 Ⅱ~横浜~山下公園/山手/外人墓地/ゲーテ座

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先に綴った鴎外”舞姫”のような
横浜の其処此処に纏わる
美しき描写
時にdescription(depiction)
時にportray(depict)
そのパワー
それは
陽の光が私たちを包み
カラダの隅々まで浸透してゆくように
文章に散りばめられ
その耀きが
褪せることはありません。

伝統的日本語を駆使し
豊かな教養に裏打ちされた
人間味溢るる豊かなフレーズが
港からの緩やかな風に載って
道行く人に語りかけてくる・・・

(漱石の系譜・・ケーベルの影響のもと教養の観念の拡充と積極化に貢献したのは白樺派
そのトルストイ的人道主義、宗教的浪漫主義から”思潮”へ
そして岩波の”思想”へと高まりをみせる
もっと言えば
福沢諭吉に代表される啓蒙思想の反動であったものでしょう。
非科学的非政治的傾向の支配
それこそが
皮肉にも
古典に傾倒させ
そこに高い価値を与えたことも
事実であろうかと・・)

白い帆の浮かぶ海のコバルトブルーに
鄙びた洋館の佇まい
不規則に凹凸を刻む歩道の石畳に
樹々の梢に羽を休める
海鳥にさえ
ココロ揺らすストーリーが息衝いていて。

港を眺むれば
有島の”或る女”が

山下公園を逍遥するなら
三島の”午後の曳航”を

外人墓地の在る山手の丘に立てば
川端の”乙女の港”

少し下ってゲーテ座前をぬければ
芥川のあの”サロメ”のエピソードが胸を
熱くします。

例をあげれば枚挙に暇なく
日本文学にゆかりの深い街
そのひとつ横浜が
私は大好きで・・・

聴こえ来る文士達の深き想いに
鼓動が高鳴る瞬間
日本文学の薫り高き地

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仕事の合間の僅かなひとときに
そして
休日にはどっぷりと
その感慨に耽る・・

見慣れた通勤風景が
散歩道が
突然感動の舞台に変るとき・・・

YOKOHAMAライフ満喫です♪















テーマ : 芸術・心・癒し
ジャンル : 学問・文化・芸術

地獄の門/ロダン~神曲/ダンテ~天国の門/ギベルティ

ル・コルビュジエが基本設計を手掛けたという国立西洋美術館で
システィーナ礼拝堂500年を記念しての
ミケランジェロ展開催されているのですが・・

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そのミケランジェロを崇敬したロダン
遺作ともなった”地獄の門”がこの地に・・
其処から放たれる偉大なるオーラ

声なき
ロダンのメッセージが胸に刺さって
その疼きに心捉われ
例によって美術館入館前に
この前庭で
暫し拘束状態に陥ってしまうんですね
私・・・。

時は19世紀末
パリ政府から
装飾美術館エントランスの門扉依頼を
受けての制作
未完の作品です。

地獄の門とくれば
アルノ河畔に広がるルネサンスの香り高きフィレンツェ
この街を優しく見守るあのオレンジ屋根のドゥオモの傍に
燦然と輝く聖ジョヴァンニ洗礼堂門
ロレンツォ・ギベルティが手掛けたという
黄金の扉(旧約聖書がモチーフ)前で立ち竦んだ記憶が
鮮やかに甦ってきます。
そう・・ミケランジェロが”天国の扉”とまで絶賛した作品なんですね。

ダンテフリークのロダンが”神曲”からインスピレーションを得て
それを制作の原動力としたことは想像に難くないのですが
今此処にあるこのブロンズの門は
”神曲”のイメージとは必ずしも重なりません

あまりに強く
狂おしいほどのリアリティ・・・
けれど
だからこそ
心の琴線に
ダイレクトに訴えかけてくるんですね
きっと

そして
美しい

あらゆるパーツが
そして
総体が・・・。


”パオロとフランチェスカ”此処は限りなくダンテ
何処までもダンテ・・・

”ランスロットとグイネヴィア王妃の物語”を一緒に読んだ
たったそれだけのことだった・・はず
なのに
心を止める手立てはなく
許されざる罪となって・・・
ロダンの”接吻”のなかで永遠なるふたり・・・
地獄の門に似つかわしくはないScene
結え外されたものでしょうか。

中世イタリアの貴族
皇帝派の海軍提督”ウゴリーノ(と息子たち)”の壮絶なその人生

詩作にふけるダンテの影なき”考える人”
意識のすべてをそちらに向けた”三つの影”

哀しみの”立てるフォーネス”

自身の心の声を聴く”瞑想”

詩人の悲劇”オルフェウスとマイナスたち”

届かない愛”フギット・アモール”

セイレーンの哀しみ”ネレイスたち”

”美しかりオーミエール”の嘆き・・・



※企画展ミケランジェロreliefは況や
ル・コルビュジエと20世紀美術も
見応え充分
ノートルダム・デュ・オー礼拝堂
開かれた手の碑関連資料に
思いは彼の地へ・・・。





















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テーマ : art・芸術・美術
ジャンル : 学問・文化・芸術

感傷の塔~川端康成

女性らしさが
いかにひとの心をあたためるか
教えてくれたのは
学生時代に読んだ川端"感傷の塔"

私はそうして
旅立った
私はそうして
時を想い
わたしはそうして
深まってゆく・・・

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テーマ : 時代と流行
ジャンル : 学問・文化・芸術

失ってはならないもの

瞳には映らない
大切なもの
守って行きたい・・・

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テーマ : オランダ
ジャンル : 海外情報

波紋

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禀性の美しさ
って・・

できるものなら
そばに居たい

ずっと
そこに佇んでいたい
といったような想いを抱かせる源泉

そう・・
その別れ際の
痛みを伴うせつなさは

偉大なる芸術に邂逅したときに覚える
抗し難い
離れがたさと
少し似ているようにも思います。








テーマ : ニコンphoto
ジャンル : 写真

2013'夏の始まりは漱石~シェイクスピアの扉その向こう側

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”草枕”に象徴される漱石の芸術への眼差し

実は、今年の夏
私のSUMMER’13は
東京芸大美術館で開催された
”漱石の美術世界展”に始まりました・・・

文豪夏目漱石の
幼少からの絵画への憧憬は
5年に渡るロンドン留学中の美術館めぐりで開花するんですね
彼の美への執念は
やがて作品に色濃く反映されゆくことになるのですが
そこに纏わる作品を
一堂に会して展示しようと試みた企画展がこちらでした。
こちらには
漱石フィクションの絵画までもを
実際に描き出して展示されるといった
なんとも興味深い企画まで施されておりまして
充実の内容に敬服しきりのひとときでした。

”坊ちゃん”のターナー島はもちろん
ミレーのオフィーリアを繰り返し登場させるこの”草枕”

漱石作品には
シェイクスピアの引用少なくないのですが
実際
ラファエル前派の画家たちの多くが
シェイクスピア作品からインスピレーションを得て
創作活動をしていたことからも伝わる様に
其処には聖書に次ぐ天啓在りといった処でしょう^^

近代のあはれを見詰めた漱石
ですが
ロンドンのテート・ギャラリー収蔵のこのオフィーリアも
東洋礼賛的傾向からか
馨しい印象ではなかったよう・・・

私がまみえた限りでは
水辺の草花に包まれ
眠るように浮かぶオフィーリアの哀しみは
当に手に取るが如くで
苦しいほどに
胸に迫るものがありました
息を飲んで
見詰め続けたあの時は
今尚胸の中で
色褪せることはありません・・・。













テーマ : 文明・文化&思想
ジャンル : 学問・文化・芸術

草枕/漱石 Ⅶ~哀しみと優しさと・・・

草枕には
漱石の教え子藤村操の
無念なる其儀が差し込まれています

一高で彼の英語担当教官であった漱石が
その教材に漱石の傾倒するシェイクスピアを採択していたことは
想像に難くないのですが
そのシェイクスピアの翳も感じさせる
藤村の”巌頭之感”

この広き世界に
遥かなる悠久に・・・


そこでの権威を問うた藤村が
行き着いた結論は

ただ”不可解

さらに
大いなる悲観は
大いなる楽観に一致するを


と結ばれたこのメッセージに
漱石は”余”に

ーーかの青年は”美”の一字のために
   捨つべからざる命を捨てたるものと思うーー

と語らせるんですね
これは
師として救えなかった命への
贖罪意識と
哀しみの淵に沈んだ漱石の
溢れるほどの優しさを含んだ
最大級の賛辞であったろうかと・・・

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テーマ : 芸術・心・癒し
ジャンル : 学問・文化・芸術

漱石/草枕 Ⅵ~美瑛の丘に(嵐の樹)...あはれ

大切なことは
多様化でなく深化なのかもしれません

漱石がそこから
見出したもの
それが
”あはれ”
だったんですね

アンコンシァス・ヒポクリシィに
捉われていない
漱石がここにいます

住みにくき世から
住みにくさを淘汰して
美しき世界を描出するものが芸術とした
観方によっては
芸術至上主義的なスタンスも印象的です。

そして

美は
私たちの精神をも
浄化して・・・

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テーマ : 芸術・心・癒し
ジャンル : 学問・文化・芸術

草枕/漱石 Ⅴ~無常の美~ジョン・エヴァレット・ミレー/オフィリア

草枕の主人公は
”那美”の佇まいに
ジョン・エヴァレット・ミレーが
シェイクスピア作品からインスピレーションを受けて描いた
”オフィリヤ”を髣髴とさせる何かを感じ取ります

そうした漱石の作為がよく伝わってくる
最終章のシーン

汽車の車窓に
奇しくも
別れた夫の憂いを含んだ横顔を垣間見る

けれど
為すすべなく
彼女は汽車を見送るしかなかった

この描写の深層には
動かないことと
動けないことの狭間が
横たわっているんですね・・・


そして
此処にきて初めて
主人公は
見えざる”憐れ”が
一面に浮いて見える

今まで
どうしても
表現仕切れなかったもの
写し取れなかったもの
それが
その瞬間に
彼の胸中に”画面”として浮かび上がる・・・

そんな場面で
物語は幕を閉じますが
ここで描出された
漱石独特のこの”あはれ”は
漱石文学のひとつのテーマとなり
無常の美に
雅趣を求めるように
作品に昇華させてゆきました・・。

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テーマ : art・芸術・美術
ジャンル : 学問・文化・芸術

草枕/漱石 Ⅳ~美瑛の丘に~こころの眼差し

出発点となった
純客観的視線なるもの

対象との
距離も必要かもしれない
けれど
如何に見詰め
認識しようとも
それだけでは
表現できない
成立しえない何かがある

ですが
それが何であるかは
容易には攫むことができないでいたんですね

漱石の
思索は
深度を増してゆきます

*********************************

そして
見出したるもの。

それは
どんなに拭い去ろうとも叶わない
見えざる
大切なもの

こころの眼差し

動と静の狭間
生と死の狭間
人間と人間以上の狭間
一瞬と永遠の狭間・・・

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テーマ : art・芸術・美術
ジャンル : 学問・文化・芸術

草枕/漱石 Ⅲ~則天去私~美瑛の丘...あなたへ

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漱石美学ここに在り
といった感のある
”草枕”

この作品の主人公は
まずもって”表現者”
という設定でありながら
時に”観察者”となり
また或る時には
奥深き教養(漱石ならではですね^^)に裏打ちされた
”評論家”にもなって
対象を見詰めます・・・。

そして
目指したもの
それは
純客観的な視線だったんですね

こちら
そのまま漱石の文学観へと続き
後に漱石が到達した境地
”則天去私”の
礎となった概念と謂えるものでしょうか。












テーマ : 絵画・美術
ジャンル : 学問・文化・芸術

草枕/漱石 Ⅱ~美瑛の丘に・・・

漱石は草枕を
極々シンプルに
”美を生命”とする小説にしたかったんですね。

もっと謂えば
”美を伝える”作品
と形容しても良いのかもしれません。

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そして
漱石はそのモチーフをヴェールに包むタイプの
作家であったろうかとも思うんですね
取り分け
”草枕”はそれが顕著です。

唯一の感じ
美しい感じ(=有り難い世界)が
読者の頭に残りさえすればよい

それ以外に
何も特別な目的がある訳でなく
プロットも無ければ発展もない・・・


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漱石の言葉が胸に沁みます・・・。












テーマ : 芸術・心・癒し
ジャンル : 学問・文化・芸術

この美しき美瑛の丘に~カント/シェリング/ヘーゲル~哲学/芸術~漱石/草枕Ⅰ

この丘に
この空のもとに
確かな
精神の解放がある・・・


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芸術抜きに哲学を語れなかったのは
特段カントだけでなく
シェリングも
そして
ヘーゲルも・・・

それを
ドイツ観念論の一言
ロマン主義的理性に
世界精神で片付けてしまえばそれまでですが
現代においても
哲学科のカリキュラムに
芸術史、美学が組み込まれるのはポピュラーで・・。

もっと言えば
哲学のアイテムが言語であるのに対し
それを言語でなく
造形或いは音で表現したものが
芸術といった解釈が
できなくもないようにも思えるんですね

それほどまでに
哲学は
人間にとって根源的なもの
といった処・・

そして
感性を愛する
芸術も
知を愛する
哲学も
空気とは違って
生きるに不可欠なものではないのかもしれない

けれど
憂節のなかにあって
より良く生きるためには
決まって
希求せられしもの
それが
哲学であり
芸術であることには
違いないのでは
ないでしょうか。

漱石が草枕で”余”に語らせている言葉の先
それを
読み解く鍵も
此処に
尽きるものでしょう・・・。

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テーマ : 芸術・心・癒し
ジャンル : 学問・文化・芸術

日本文学の馨る街~葉山 Ⅰ~秋谷海岸/立石~相州三浦秋屋の里/広重~草迷宮/泉鏡花

時が止まったかのような
藍の世界観

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辺りが
夕陽のヴェールに包まれるとき

遠い日の潮騒が
その翳に
寄り添う



古くは広重が版画”相州三浦秋屋の里”に描出した地
三浦七石の一つ
2500万年に連なる星霜を超え
摂理さえ内包するが如くの
葉山立石

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海を眺むるように建てられた石碑に
刻まれた銘文は鏡花の・・・

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テーマ : 海のある風景
ジャンル : 写真

プロフィール

saki

Author:saki
sakiと申します。
ご訪問ありがとうございます。
横浜の小高い丘の上で
no music(baroque)no lifeな暮らしをしています。
よろしくお願い致します。

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