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2013'夏の始まりは漱石~シェイクスピアの扉その向こう側
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”草枕”に象徴される漱石の芸術への眼差し

実は、今年の夏
私のSUMMER’13は
東京芸大美術館で開催された
”漱石の美術世界展”に始まりました・・・

文豪夏目漱石の
幼少からの絵画への憧憬は
5年に渡るロンドン留学中の美術館めぐりで開花するんですね
彼の美への執念は
やがて作品に色濃く反映されゆくことになるのですが
そこに纏わる作品を
一堂に会して展示しようと試みた企画展がこちらでした。
こちらには
漱石フィクションの絵画までもを
実際に描き出して展示されるといった
なんとも興味深い企画まで施されておりまして
充実の内容に敬服しきりのひとときでした。

”坊ちゃん”のターナー島はもちろん
ミレーのオフィーリアを繰り返し登場させるこの”草枕”

漱石作品には
シェイクスピアの引用少なくないのですが
実際
ラファエル前派の画家たちの多くが
シェイクスピア作品からインスピレーションを得て
創作活動をしていたことからも伝わる様に
其処には聖書に次ぐ天啓在りといった処でしょう^^

近代のあはれを見詰めた漱石
ですが
ロンドンのテート・ギャラリー収蔵のこのオフィーリアも
東洋礼賛的傾向からか
馨しい印象ではなかったよう・・・

私がまみえた限りでは
水辺の草花に包まれ
眠るように浮かぶオフィーリアの哀しみは
当に手に取るが如くで
苦しいほどに
胸に迫るものがありました
息を飲んで
見詰め続けたあの時は
今尚胸の中で
色褪せることはありません・・・。













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テーマ:文明・文化&思想 - ジャンル:学問・文化・芸術

【 2013/10/16 20:42 】

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