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ONCE ダブリンの街角で~名前のない恋人たち
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フランスのモノクローム映画に
カラックスの
”Boy Meets Girl”がありましたけれど
この作品をしての
”ボーイ ミーツ ガール”パターン

今日のテーマ”ONCE ダブリンの街角で”は
この類型であり
監督・脚本をジョン・カーニーが手掛けた
アイルランド映画です。

あぁ、けれど
Boyにしては
違和感あり(笑
せめて
”Guy Meets Girl”

タイトルままに
アイルランドはダブリンが舞台
それも街角
何かが起きるのは
決まって街角な作品です。

ふたりの出会いもストリート
こころ傷付いたアイルランド男性が謳うオリジナル楽曲に
家庭に疲れたチェコからの移民女性が聴き惚れるところから

ー二人を繋ぐ、愛より強いメロディー
なんて
音楽好きにはキャッチーなコピー
ついてましたっけ(笑
そして
”ストリートから始まるラブストーリー”とも。

それから

そうなんですね
ほんとうに・・・

愛すべき世界観がそのままに通じ合えるひとになんて
そうそう出会える筈もなく・・・

人生に
たった一回でいい
しかも
ずっと
でなくてもいい

たったひとり
たったひとりだけでいい

そんなひとに出会えたなら

それでもう充分かもみたいな
解り合え方
ってあるのかもしれません。

またこの映画
随処に挿入歌が鏤められた
一言で謂えば音楽映画なのですが

(個人的には例えば
クライマックスにコンサートシーンもってくるですとか
ある楽曲が鍵的に
映画のプロットに大きく関わってくるですとか
そういうの堪らなく好き・・・で)

この映画はと謂えば
全編音楽に埋め尽くされている様
まして
”Broken Hearted Hoover Fixer Sucker Guy”
なんてもうほとんど
穏やかにも静的な変形ミュージカルの域(笑

(確かに、後にブロードウェイミュージカルにリメイクされてますね
日本でも、六本木にまもなく上陸のようですが・・・)

私としては
原題"ONCE"のこの映画の
さりげなさに
惹かれるんですね。

とにかく
すべてが
さりげなく描かれています。

音楽も
街角も
仕事も
出会いも
誘いも
そして
別れも・・・。

楽器店のピアノで
彼女がメンデルスゾーンの
舟歌を弾く場面
その旋律の美しさに感動し
彼が
”君が作曲したの?”って尋ねちゃうシーンがあるんですけれど

知らないって
確かにこういうことなんですね
たぶん

似たような経験ありまして(笑
やはり
少し”くすっ”
ってなりますね

この辺りから妙に
感情移入してしまいまして・・・

さりげなく
どこまでもさりげない美しさをもつ情景の中で
ふたりの距離が縮まるか
といった重要なシーンでの
彼からの問いかけに対し
彼女が出す答え
それが

”Miluju tebe”

けれど
ここだけ
チェコ語で答えるんですね
彼女。

結え、
気持ち(言葉の意味)は彼に届かない
映画には字幕もなかったので
観客にも届きません。

そして
名前がない
名前がないんですね
ふたりに。
主人公のふたりに
終章まで
名前がないんです。

これが不思議と
違和感なくて
ラストのエンドロール見詰めながら
そう謂えばって
気付かされたんですけれどね。

ふたり初めてデュオした
記念すべきあの楽器店から
彼はピアノを贈る
彼女は家庭でそれを奏でながら
それでも窓の外を眺めるんですね
そして
眺め続ける・・・。

その想いは
あの言葉に還ってゆく。

そう
”Miluju tebe”
こちら
チェコ語で
”あなたが好き”


それもさり気ないんです
とにかく
さり気ない。

どうでしょう
さり気なさって

心地よさに
そのまま通じてゆくのかななんて
そんなふーにも
思えた作品。

はい
限りなく私流の
さり気ない映画感でした・・。




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"If You Want Me "の
彼女の歌声が綺麗です・・・。





















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テーマ:心に残る映画 - ジャンル:映画

【 2014/11/02 07:59 】

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