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映画 エターナルサンシャイン~アベラールとエロイーズ~シェイクスピア/ルソー~善悪の彼岸/ニーチェ
祈り~あなたへ
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2004年公開のアメリカ映画に
”エターナルサンシャイン”があったのですがこちら
原題の”ETERNAL SUNSHINE OF THE SPOTLESS MIND”に
魅了され roadshowを待ちわびて
初日に観に行った作品でした。

と申しますのは、
18世紀の英国の詩人ポウプが
12世紀のフランスに実在した書簡を題材に
愛の純粋性を著した”エロイーザからアベラードヘ”からのフレーズが
そのまま映画タイトルになっていましたので。
(実はその基になるところに
ルソーやシェイクスピアも影響を受けたという
”アベラールとエロイーズ”なる書簡文学もありまして
そこには、男女の擦違いその恋の危うさをも
如実に描き出されてもいて
この辺りは、映画の中でも氷上にふたり躰を横たえる情景が象徴的に扱われていましたけれど)

ーHow happy is the blameless vestal's lot.
The world forgetting, by the world forgot.
Eternal sunshine of the spotless mind.
Each prayer accepted, and each wish resignedー

手元の書からの抜粋ですが
その前後も含めて
なんだか哲学的思想を思わせるメッセージ性を
感じたりもしています。

そう
穢れのない心にしか
ほんとうの幸せは
降りてはこないといったところ・・・
とても解るような気もするんですね。

そして実際
忘却が求められる時
それは、
やはり
”許し”の時
なんですよね。

美しいスタンスだと思います。

永遠なるサンシャインは
真実を見出して
その祈りを
叶えるものでしょうか。

もうひとつ

ー忘却は、よりよき前進を生むー

こちら”善悪の彼岸”からですね
またしてもニーチェです。

原文は
ーSelig sind die Vergesslichen: denn sie
werden auch mit ihren Dummheiten fertig.ー

ですので
実篤のお目出たきひと的な意味合の方に近しいようで
ポジティブな意味で使われていないことは、伝わって参ります。

確かに。

忘れられないものを
忘れることが
必ずしも是とは
どうしても思えませんし。

現に、
この映画の主題は
最終的には
記憶は忘れ去らせるものなんかではなく
”記憶こそが愛を繋ぎとめる”
だったように
受け止められます結え。

”記憶”って
たぶん人間の本質そのものなんですね。
アイデンティティであり
生きてきた証
レゾンデートル
そのすべてが
そこにあるといっても
過言ではないのかもしれない。

ですので
やはりどんな記憶であれ
その多くは
忘れることでなく
乗り越えることで
進んでゆくのが
在るべき姿なんですよね。

そうした記憶は・・・
*
感情や精神は、場所にあるという
あなたの示唆に
深く想いを寄せてもいます・・・。

そして尚
プルーストではありませんが
香りに宿り

旋律に宿る

その
有り様

言葉に成らない
懐古感に支えられて
浮かび上がってくるようです。

※映画は
第一義的に映像作品
ですので
情景ですとか
表情ですとかの描写
そして
音楽などを含めた
”言外のメッセージ性”にこそ
耳を澄ませて受け止めています・・・。

































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テーマ:伝えたいこと - ジャンル:日記

【 2015/02/10 17:35 】

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