FC2ブログ
英国詩人 ハーディを想う Ⅰ
DSCN8958.jpg

Life’s Little Ironies収録の
”For Conscience Sake”を再読しました。

その理由は
イギリスはロンドン
楡の木立に囲まれた美しい家にまた会いたかったから(笑

英国詩人で小説家のThomas Hardy
1891年の作品です。

邦題は”良心ゆえに”と訳されているようです
が、
決して肯定的な意味で良心を扱っていません。

都会の孤独感も織り交ぜながら
”conscience”に導かせて
展開するこの物語は
19世紀の英国 
そう、ヴィクトリア朝という
重厚な時代背景も深く関わっているようです。

一読してしてシンプルなSTORY
ですがハーディの総てが凝縮されてもいるような
奥深いメッセージ性も読み取れます。


作者から登場人物間 そして読者へと
その意識上の類似性が
幾重にも重なり
重層的かつ多義的でもある
そんな作品です。


ラストシーンに配した
主人公Millborne の諦観
それは
Mrs Frankland に宛てた書簡に綴られていました。

いかなる修復を試みようとも
過去は修正不能であり
決して
届かない存在である
と・・・。

建築
藝術
土地

・・・・・・
過去を記憶し
その拘りを貫いたハーディは
まさに人物造形の匠。

ここでもまた
彼の代表作”テス”最期の科白が
生きて来るんですね・・・。

ーWhy am I on the wrong side of this doorー















スポンサーサイト



テーマ:生きる力の創造 - ジャンル:学校・教育

【 2015/07/28 13:12 】

| 文学~小説/詩/名言 | トラックバック(0) |
| ホーム |