アリストテレスからサルトルへ受け継がれしもの




プラクシスは、そもそも
アリストテレスの
テオリア(理論)、ポイエシス(制作)、プラクシス(実践)
という三分類由来の言葉でありまして
其処では、テオリアが最上位に位置付けられていた訳ですが
それを
実践優位のもとでの両者の統合性を説いたのが
かのマルクス
そして、感性的認識が理論的認識の礎となるというそれより
その弁証法的統一を目指すもの
と私は受け止めたものです。
しかし、此処での弁証法の過信により
共同主観という次元を経ていないと言う観点から
サルトルの”弁証法的理性批判”と相成った訳なのですが
この理論が
実践を軸に展開されていることでも解るように
惰性化されたものに打ち勝ってこその投機であり
結え、受動性は、極めて消極的概念として扱われているんですね。
ですので、いかに優れたクオリティを備えていても、そればかりでは、はっきりノーであり、
そうした統合性、全人格的知の視点からの実践こそが
高次認識を齎すことは自明の理でありましょう。



























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論証法と弁証法



論証法となれば
その前提が真なるものでなくば
始まりもしませんが

弁証法は
そもそもが
不確かな前提から
推論を進めるものですゆえ
そこで導き出された結果に
真なる知を求めること自体が
少し違っているのかと。
それは、doxa的であり、opinion的
そう、億見に過ぎないんですね。

けれどこの”億見”
”蓋然性”と言い換えて構わないと思うのですが
是、侮れないものであります。
と申しますのは
先ずもって
総じて多方面において真なる前提が与えられる案件ばかりではありません。
寧ろその方が希少な訳で
一歩前に進むために
そして
予測の難しい未来をより価値のあるものにするためには
大切な概念なんですよね・・・。






























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自然は真実を語るものでしょうか Ⅲ

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想像力こそが人間の本来的認識器官であり
理性と感性の調和こそが優美であるとする
シラーの美的概念、美的人間観に接し

シェイクスピア、ゲーテ、ルーベンス
さらには
盛期ルネサンスの芸術家たちに清流を
シラー、ダイク、ベルリオーズ、リスト、リヒャルトシュトラウス
マーラー、ロココといった面々に
ふと激流を感じる瞬間を踏まえるなら

私たちを取り巻くあらゆるものを
知覚や感情に結びつけ
情緒的感情を起こす感受性と
それを理性により転換する感性の
この情緒と理性の融合により
より情感的に自然と関わることができたなら
その人生は
必ずや
愛すべき生に傾いてゆく
そんな確信が胸を貫いてゆくのです。




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自然は真実を語るものでしょうか Ⅱ

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ナイーブ文芸に絶対的到達を見
ゼンチメンターリッシュ文芸に崇高により近づくことで価値を得る
そう、是、純粋なる統一性と二重の根源による混合感情を持ち合わせたものであります。
この対比は
現実をそのままに受容する感覚的実在か
拡大された理念の無限性と現実との硲に生きるか
といった表現にも換言できますが
それも行き過ぎれば
精神を伴わない対象か
対象を伴わない精神か
といった空虚(無価値)にも陥りましょう。

また、感覚的確証に対する信頼と申しますか
自然の必然性への服従者たるリアリストと
思弁的精神、厳粛主義によるイデアリストといった捉え方もできます。

が結え、
自然のみにも、理性のみにも
規定されてはいけないということなんですね。

敢えて具体的に描き出すなら
愛するものを幸福にするだけでなく
高貴にすることをも怠ってはいけない
と言ったような
そうした美しさを提起してもいるようです。

こうなって参りますともう
ただ
ただ
世界の認識は
美的能力によってのみ可能なのか
なんて感じてしまったりもする訳です^^












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自然は真実を語るものでしょうか Ⅰ

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シラーは詩人であるまえに
徹底的な美学者であったようです。

”カリアス書簡”に記された芸術論に始まり
カント美学の影響を色濃く受けた”優美と尊厳”で
美の理想に迫りました。

そしてその最終章になる美学的論文は
文藝世界を対象にしたものでありながら
藝術全般にも通じる部分を含む
普遍的理念を内包したものであったのかと。

理念の受容
静かな創造的生命
独自の法則による存在
内的必然性、
自己自身との永遠の統一を愛すること・・・
このようにひとがひととしてあるべきスタンスを

自由な心
純真性や無限性の観念を備えたナイーブ文芸と
ありのままを理想へと高めんが為
理念に裏打ちされたゼンチメンターリッシュ文芸という
ふたつの視点を交錯させながら論じた作品でありました。










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美しきものそれは・・・



”決意”とは、
美しいものでありましょう。

しかし
真に実り豊かな
創造的原理は、
と問われるなら
それは
たぶん
決意ではなく
寧ろ
Reservation。

充足、解決を含みながらも
敢えて
結論を出さないで
留保し置く。

理由は極めてシンプルであります。
結論が目的になってしまわないように。

決定すれば永遠に失われてしまうかもしれない
いちばん大切な筈の”調和”
を担保するがために。

透徹した眼差し
大きな視野
深い精神性をこそ
希求するものであります。












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旅愁のまにまに Ⅺ



幸せなひと
そうではないひと
そんな括りとは違う眼差し

成熟した思考性
そうでないそれ
そうした棲み分けに移りゆく

冷えた窓辺に
色なき風が
朝羽振る街











































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旅愁のまにまに ⅹ



シラーが愛した自然”は
トーマス・マンの云う”生”と重なる
それに気付いたのは
初めて此の運河を訪れ
シラーの文学的エッセイを読み耽った翌日の
朝陽のあたるカフェだった。


























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旅愁のまにまに Ⅸ



所謂”トルストイの世紀”を先読みしたゲーテと
”ゲーテの世紀”の
文明批判と田園的愛を備えた
トルストイ
その意味に想いを馳せます。


























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旅愁のまにまに Ⅷ


 
Station

待つ場
会える場
惜歳の地
















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旅愁のまにまに Ⅶ


  
風が
運びゆくもの
憂戚
そして
遺すもの
心掟





























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旅愁のまにまに Ⅵ

 

時の葬列
然れど
確かに
壮麗に















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旅愁のまにまに Ⅴ

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波が奏でるメロディは
時を越えて
























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旅愁のまにまに Ⅳ



空に浮かぶ真白き雲
その定めなき有り様に
流離いびとは魅せられて・・





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旅愁のまにまに Ⅲ



行く夏・・・・






















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旅愁のまにまに Ⅱ



旧市街の路地裏にこそ
想いは零れて








  











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旅愁のまにまに Ⅰ



旅愁と申しますか
客愁と申しますか

憂愁を纏う情景に包まれながら

確かに
どこまでも
この空は通じていると・・・。


        
あぁ
日本語とは
かくも美しいものでありましょうか。


























”パルマの光” アッティーリョ・ベルトルッチの生涯



20世紀イタリアを代表する文士
アッティーリョ
(彼は、映画界の巨匠ベルトルッチ兄弟の父親でもあられるのですが)
深層に訴える
余韻のあるフレーズが
印象的な詩人です。

そんなアッティーリョを見詰め続けた
ラガッツィが著した伝記
”パルマの光”
あの光は特段、特別なものでもなくて
今日も
私たちの肩に
降り注いでいる光
なんですよね・・・。
































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ランボウの純粋なる光



後に放棄した文学に拠って
アル チュール・ランボーが
散文詩 Une Saison en enferに綴った詞

”lumière nature”

純粋なる光は
遠く眺めるものでなく
自身こそが
光そのものに成り代わる

そのようにも読めます。

かのカントがそれぞれの批判書から
可能性の核とした
”調和し得ない緒力の束”
を想起させる
感性的原点を私はここに感じるのです。






































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囁き



秋風の囁きに
小さな祈り
湖上に浮かぶ葉に
優雅な調べ
水鳥が描き出す弧に
解放のフォルム

すべては此処に
この胸に

私は忘れない
何ひとつとして・・・。






















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光と翳~ヘーゲルを想って



聳えたつ木立
その美しさは
絶え間なく降り注ぐ光と
大樹が齎す翳りの協奏からも感受できます。

それは
私たちひとりひとりの種々の営みを貫くべく
ロゴスの光と翳を見詰め続けた
かのヘーゲルの思索の美しさに少し似ているようにも思います。

ヘーゲルは巷で誤解されているような
人間の理想像を追い求めた訳でなく
寧ろ、個々の生に忠実であった
まさに”具体的普遍哲学”であったと
私は解釈しています。

そうした立場で
大樹を俯瞰で眺めていると
彼の著作が如く
語りかけてくる何ものかを感じてならないのです。












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秋霖



小さな雨粒たちが
思い思いに窓に集う
その向こう側に
そぼ濡れる
一羽の小鳥

雨音が纏う優しい調べ
ピアノの音色は
雨だれによく似合う

秋霖の抒情は
追憶のまにまに・・・

















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豊かであるということ



真なる豊かさとは
艶やかな緑
透明なせせらぎ
耀く光

そして愛・・・。




























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見えないものを見るチカラ



見えない
けれど確かにあるもの

寧ろ
大切なものは
そんなところにある・・・

だからこそ
わたしたちは
それを見抜く能力が求められる。

           *

瞳に映らないものにこそ
ものごとの本質が宿っている
ということなんですよね・・・。

視野に入る
分り易いものに
振り回されるような
そんな生き方だけは避けたいなって
そんなふーに思っています。



























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小さな小さなぱーふぇくとわーるど~おうちカフェ



おうちカフェ
その響きがなぜか心地良いのは
慎ましくも
ありふれた日常の空間を
愛しむこころが
伝わってくるからでしょうか

手の中に収まっている
そのお気に入りのカップ
室内に漂う
入れたてのお茶の香り

食材を厳選して
丹精込めたお料理を
プレートに並べ
ほんの僅かな花飾りを添える
ささやかな想いに
華やぐテーブル

あとは棲むひとの笑顔があれば
パーフェクト
そうだ
ぱーふぇくとわーるどって
待つものなんかじゃなくて
こうして自分たちの手で
創り込んでゆくもの
なんですね・・・。

























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時を見詰めて・・・



あの大きな樹の下で
読みかけの本を開く

時折
空を仰ぐ
雲の隙間から漏れる光は
真っ直ぐに降りてきて私の胸に刺さる
そしてまた
形を自在に変えながら流れゆく雲に
遮られる

樹々の囁きが聴こえる
風に揺れて戦ぐ葉音
小鳥が囀り
子らのはしゃぐ声が明るい

そしてまた
手元に視線を戻す
書は語りかける
未知なる世界を
新たな発想を
それをまた仲間うちで分かち合う

そんな
何でもないようなことが
掛替えのない時間となって
数多降り積もってゆく

たぶん
だからこそ
ていねいに
ていねいに
誠心誠意
ぬくもりの時を重ねてゆくのだ


































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プラースにて



Plus il comprend plus il souffre.
Plus il sait, plus il est déchiré.
Mais sa lucidité est à la mesure de son chagrin et sa ténacité à celle de son désespoir.

こちら
拙い記憶の底にあった
旧いフランス詩からのフレーズですけれど・・

小さな存在の私でさえも
ひととして
生を戴いたからには
思考と
理性を与えられたからには
敢えて安易な道は歩みたくないとは
思います。

日々の生活に
真摯に向き合い
そのひとこまひとこまに歓びを見出し
耀ける限りは
輝きたい
そう考えるからです。






















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人間原理



解を求めること自体が不毛な努力なのか
そのすべてを論理的に説明すべく究極論が
見出せるのか・・・
私のようなものには
まったく以て窺い知れない世界であります。

けれど
あらゆる可能性(存在)を否定せずに向き合うこと
それが大切だということだけはわかります。

知の探究に
終わりはなさそうです・・・。













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存在の情景 Ⅲ



すべては
自身のなかに
心の髄(まにま)に

美しくあれ
気高くあれ
そして
何より
優しくあれ




























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プロフィール

saki

Author:saki
sakiと申します。
ご訪問ありがとうございます。
横浜の小高い丘の上で
no music(baroque)no lifeな暮らしをしています。
よろしくお願い致します。

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