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詩神の訪れ〜イェイツ Ⅰ
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人間のほんとうのゴールは
美を凝視する内面世界にある

軈て
死に際したときには
美こそが
美だけが
価値をもつ
そんな境地に辿り着いた詩人
イェイツ

高貴さと神聖さを兼ね備えた
あのシェリーの詩のヒロインのような
美しき女性モード
愛する彼女のために
恰もアイルランドの精神を
具現化したが如くの女性を主人公にした
文学劇を書き上げた
ひとでもある。


彼の作品群の
背後にリフレインするのは

"piping so sad"
"piping so gay"

彼はこうした
相反する感情を
同時に内在させる
アンチノミーの詩人
でもあったんですね。

二極性の矛盾
その葛藤のなかで
生き続けたイェイツ。

ゆえの
芸術
歴史
哲学への深い洞察力、

ですが
考えてみれば
現実とは寧ろ
相矛盾した
そうしたものでは
ありませんでしょうか。

そんなサスペンションの状態
二律背反の狭間
微妙な拮抗状態
にこそ私は
リアリテイを感じてなりません。

ブレイクの
”歓びと哀しみが結び合されたもの”こそ
人生という
あのスタンスにも似て。

バランスのとれた
成熟した人間こそが

物質主義、商業主義が招く
精神の貧困に抗しきれると信ずる彼は
アイルランドのヴィクトル・ユーゴーに
なりたかったんですよね。

国家だとか
人種だとか
個だとか
種々別々に見えるものであっても
実は
その内奥にある
イメージの束で統一されるということに
気付き得ていたそのこと
それは
芸術含め文化統合の理想でもあり
存在の統一体となるものなんですね。



※ヨーロッパ文化の中心から
隔絶されていたアイルランド。

ゲール語に始まるケルト文化には
独特の世界観が息衝いて

アイルランドは他のヨーロッパ諸国と違い
ローマ帝国の浸入を逃れたために
物質文明に侵されない
純粋なアイルランド−ドルイド–的文化の
歴史的ベースをもった国
そこに精神の源
文学の背景をもつイェイツ
そんな彼は
その学びの姿勢から
東洋的

さらには
ヨーロピアンマインドをも備えていて
実際
アイルランドのユーゴーだったのかと
感じてもいます。











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テーマ:つぶやき - ジャンル:日記

【 2016/08/16 09:50 】

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