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![]() エストリルのクリスマスローズ 2016年9月18日付”星の光に・・・”にて古歌 ーー月をこそ ながめなれしか 星の夜の 深きあはれを こよひ知りぬるーー を引いて 日本で初めに星空の美しさを愛でた和歌 といったような 感慨を綴らせて戴きましたところ 嬉しい共感を戴き この時代のひとは 星など目に入っていなかったろうと 思っていたので びっくりしました 誰の歌ですか? といったようなメッセージも幾つか戴きましたので この辺り 少し触れたいと思います。 * 作者は 建礼門院右京大夫。 建礼門院(平清盛の娘さん)に 仕えた女性で 尚 平資盛を愛したひと・・・。 12世紀中葉に生まれた方らしいのですが 詳細は不明です。 平安末期の1185年源平の戦いで 彼女の最愛のひとは命を落としてしまうのですが その哀しみを 詠んだ歌なんですね・・・。 恐らくですが それまでは 夜空にひと際明るく 優しい暖色系の光を放つ あの月にばかり目を奪われていて ともすれば 見過ごしてしまいがちの 繊細な星の瞬き その深い情趣を 今宵はじめて知った というようなことであったのかと・・・。 夜空は晴れていれば 色彩がないわけではないんですよね。 刻々と色を変えながら 移り変わる色合い そのグラデーション それは 時に 控えめな紫を帯びて 胸に沁みこむような藍色を 映し出したりもしていますけれど。 果てしのないような 奥行 その広い空間に それぞれの星たちが 想い想いに輝く いつまでたっても 癒えることのない哀しみの淵に沈んだ そんな時に 彼女に寄り添ってくれたのが あの星たちだったということでしょうか・・・ 慎ましやかで 心繋がる 星の美しさの世界観 その深淵が垣間見える作品でもあります・・・。 |
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![]() ”存在的示唆に富んだ名作” という評価で綴られた 昨夜のNewOrder ”オブリビオン”の映画レビュー 私にとっては未見の作ですが Authorの ”終の住処にしようと語った湖畔の家で、 あれはあなたの曲よ、と言われて流れたのがプロコルハルムの「青い影」” というご説明に 情景が鮮やかに浮かび 体内にはあの旋律が こだまして・・・ 音楽の持つ意味性を 改めて思ってみたり。 * そして ”ひとにとって最も大切なものは、記憶―情報” こうしたフレーズにも 深く共感致しました。 と申しますのは 私自身 日々時間を重ねてゆくなかで 此処 にゆきあたらない日はないから。 記憶(過去)を 丁寧に辿りながら暮らすことが ともすればネガティブに捉えられがちな 傾向も見受けられるなか 未来に向けて 今を生きるに 記憶(軌跡)なしに どんな意味があるものでしょう。 流れゆく時 重ねた時間 かけがえのない瞬間の ひとつひとつを 慈しみながら 生を繋いでゆきたい・・・ そんなことを想っています。 |
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![]() 古代ギリシアの明快な志向を 精神的陽光と名付け 作品に活かしたゲーテ ときに 自信を喪失しながらも 年下のシラーに支えられたゲーテは 図書館の レクラム文庫に並び 知の総合性を訴え続けた 総合的知見なくば 本当に価値あるものなど わかりはしないと…。 ゲーテしかり バッハしかり 人類のこころを豊かにするのは 寧ろ 過ぎ去った過去(芸術、文学、思想)たちかもしれない。 目に映る具象は一瞬 けれど 抽象(精神的空間)には 数千年の叡智がこだましている。 * ライプツィヒは聖トマス教会 その床には 名前が刻まれただけの 質素な銘板が置かれていた。 それが バッハの眠る場所。 |
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