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ある決意に…
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東北大病院の正門前に建てられているという
救命救急の碑に纏わるそのお話は
新聞の片隅、小さな囲み記事に載せられていた。

          *

遡ること16年前
この場所で不慮の事故に見舞われ
命を失った16歳の少女の死が
この碑、建設のきっかけだったという
1999年6月のある夕刻
病院正門前の歩道で
宮城一高2年の女の子を巻き込んだ痛ましい交通事故。
現場に居合わせた誰もが
目前にある
東北最大の医療機関であるこの病院に搬送されると思った
けれど当時此処に
高度救命救急センターはなく
彼女を受け入れることができなかったのだ。

事故から4年後
彼女の両親は東北大病院に呼ばれた。
院長室で
「助けてあげられず、申し訳ありませんでした」
と頭を下げたのは、その前年に院長に就任していた
山田氏だった。
3人の目から涙が溢れる。

がんの放射線治療がご専門の山田氏が病院長になって
最優先課題としたのは
救急医療の充実だったという。
研究第一主義を掲げ
不測の患者に対応する救急医療は研究の妨げになる
そんな意識が大学側にあったかもしれない
そうも語る氏は
「救急医療に対する東北大病院の決意を示すものだ
目の前で倒れた人に手を差し伸べることができなかった。
ここで医療に携わる者は、その反省をずっと胸に
とどめてほしい」とこの碑に願いを込める。

          *

ほんとうに
難しい問題も内包しているよう
けれど2006年、院内に開設された高度救命救急センターは
その後の東日本大震災など日夜
たくさんの命を救ってきたという

今も手向ける花が絶えないという現場に
現実をも真っ直ぐ見詰め続ける氏の決意が
こうまで胸に響くその理由は
私などが
敢えて此処に
記すまでもないんですよね……。
























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テーマ:つぶやき - ジャンル:日記

【 2016/11/13 21:02 】

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