耀きはそのままに〜音楽の普遍性



豊穣なる音の歴史を経て
古様式のその先に
ルネサンスの次なる時代
ヴェネチア楽派ガブリエリ、スカルラッティらに始まり
バッハ、ヘンデルといった
多様性への眼差しバロック。
そしてクープラン、ラモーらの華麗な輝きを放つロココへ

さらに古典派(からロマン派へ)
モーツァルトの優雅さ
ベートーヴェンの深遠さ
シューベルトの愛しさなどなど
澄み切った美しい世界観に
典雅が備わった楽風は、
バッハなる作品その最高峰(ことマタイ受難曲)から
分水嶺のように流れ溢るる
偉大なる楽聖たちの藝術といった構図にも映り
その源泉が他ならぬバッハにあったことは、

脈脈と絶え間なく
バッハが活き続けてきた証左になりましょう。

(当時まだ音楽の母体は、教会。
ベートーヴェンの時代あたりまでは
鑑賞を目的とした音楽会といったような機会もなく
音楽は、限られた貴族階級のためだけの
洗練の楽でしかなかった
ましてスコア(写譜)すら入手できるような環境もない。
そうした意味では、数千の作曲家に
恐らく10万は下らないとも見做される楽曲たちの向こうに
失われし名曲は数知れない
そんな時代背景にあって
殊、バッハ
奏者には卓抜した技巧を強いることも助長して
例えば愛すべきゴルトベルク変奏曲のような楽曲含め
演奏される機会で言えば
確かな空白はあっても
彼の音楽自体が忘れ去られた経緯は
音楽史にはないんですよね。)

時代を超え
国境を超え
(時に蘇り)往時の鮮烈な耀きを放つ
普遍性を備えし高大なる藝術
その有意性を思わずにはいられません。


⁑⁑⁑⁑⁑⁑⁑⁑⁑⁑⁑⁑⁑⁑⁑⁑⁑⁑


求めても求めても
辿り着けない

そんな憂悶を
転調に次ぐ転調の連続に架け

さらに何処まで行っても終わらない
満たされない想いそうした憂寂を
あの無限旋律に表現せしめんとしたワーグナー、音の匠。

それが理屈や理論など抜きに
聴くひと
ひとり、ひとりの心の琴線に
ダイレクトに響き共感を呼び覚ます音楽のmeaning。


恰も
年を重ねるごとに
それぞれの作品への理解が深まり
愛読書がシフトしてゆくような個の変遷は
音楽もまた
例外ではなくて……。


音楽とは

要は
どれだけ
その楽曲を愛せるか

すべては此処に
集約されてくるんですよね。

























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