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思考の道具


哲学なんて
本当に大切なものを見出す
思考の道具に過ぎない

例えば西洋哲学ならば、無知の自覚
精神性その大切さを知らしめたソクラテスから
アナムネーシスの意味を教えてくれたプラトン
中庸の大切さを説くアリストテレス
懐疑的立場から真理へ近づいたデカルト
文明社会に流されず、原点回帰を目指したルソー
人間の理性に信頼を置き、その意思(正しさ)を追い求めたカント
理性=現実から発展を信じたヘーゲル
歴史に学ぶひとマルクス
強く生きる必要性を説くニーチェ
先駆的決意の哲学者ハイデガー
選択と行動・・・実存主義的サルトル
知.・・もっと謂えば権力の意味を焙り出したフーコー
そして
常識を覆したデリダまで

私たちの
曖昧なる言語で繋がれた社会生活のなかでは
他者との本来的感覚の共有は、どうにも難しくて

最も頼れる自分自身だって
ともすれば意識と無意識のズレによる
苦悩に苛まれたりもする。

穏やかに穣かな時間を重ねるべく
生存の問題と実存の問題を混同しないように
思考をコントロールする余裕だけは失わずにありたい

そんなことを

打ち合わせの合い間に
少し色付き始めた美しい銀杏並木の下で
ぼんやり考えていました。




























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【 2017/10/31 18:48 】

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思想の通覧


現代的問題は
現代的なようで
実は、
そうでもないんですね

何故ならタレスの頃から
人間の本質はそう大きく変わってはいないから。



西洋思想、東洋思想
その全体を通覧することで
漸く対処し得る問題は
意外に少なくないんですね。



























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【 2017/10/30 00:55 】

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漱石の鐘~誓閑寺


東京早稲田キャンパスにほど近い誓閑寺
夏目坂の麓にあるこのお寺
宗派は浄土宗
のようですが

此処の鐘楼
その釣鐘、その撞木は
私にとっては、ただただ
”漱石の鐘”

と、申しますのは
彼の作品に時折触れられる
梵鐘の音
その余韻が胸に残って離れないから。

鐘の銘にも多々あるように
除夜の鐘はもちろん
暁鐘、昏鐘のみならず
この響きを聴くものは
一切の苦から逃れ悟りに至る功徳があるとされる
そんな響きの筈が・・・。

ですが
私にはわかる

わかる気がする

彼の胸の内の重さ
彼方の記憶。




























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【 2017/10/28 10:34 】

| 文学~小説/詩/名言 | トラックバック(0) |
一面性の克服から愉しみへ
IMG_7381.jpg

世に知られる名立たる思想家の
そのあらゆる学説に
含まれている学び。

時に
それぞれの一面性を
克服しながら
近付いてゆく真理

そう
例えば、

不和を感じると
デカルトを詠みたくなる

といったような
そんな
穏やかにも安らぎの得られる
読書を愉しんでいます。


























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【 2017/10/26 09:22 】

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愛すべき旅人たちへ


2000年前の壁画
”花を摘むフローラ”
今をして
あの色合い
あのフォルム
あの美しさはなんだろう。

観る者の心に訴える絵画に
どれほどの理論が求められるものだろう。

        *

私たちは果てしなく
認識を繰り返す。
けれど
やはり
どこまでも行っても
それは、未知なのだ。

そうして
現象を見詰めながら
永遠を感受する。

そうした意味では
考える人々は恐らく
無限の旅人なのだろう。





















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【 2017/10/25 08:17 】

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IHIステージアラウンド劇場~髑髏城の七人(松山ケンイチ/向井理)
IMG_7853.jpg

”ステージアラウンド劇場”
文字通り
客席の周囲360度にステージが展開され
中心に置かれた観客席自体が回転する
という趣向の劇場が豊洲に建設され

そのこけら落としとなる
”髑髏城の七人”が
今春から上演されているのですが・・・

こちら劇場コンセプトを
最大限に活かした公演になっていたかと。


ところで、この”髑髏城の七人”とは
1997年版から7年ごとに再演されてきた
大阪芸大を起点とした劇団☆新感線主催の舞台であります。

(因みに、かつてゲキ×シネ企画で
映画館で鑑賞させて戴いたことがあるのですが
さほど印象に残っていない
というのが正直なところだったのです。)

此のたび、友人の招待で
IHIステージアラウンドで観劇させて戴きまして

確かに
市川染五郎氏が
”現代の歌舞伎ですね”と賞賛されていたのも
頷ける舞台となっていました。
(伝統芸能の歌舞伎に比し衣装こそ叶いませんけれど)

当に、(アトラクション感覚にも近い)アラウンド劇場の臨場感と
舞台と映像と照明と音楽が見事に融合した
一大エンターテーメント。

空間を構成し状態を異化させながら
劇場空間全体をひとつの芸術作品として
体験させるという意味では
インスタレーション的でもありまして。

舞台と映像と照明と音楽に體全体を包まれ
鑑賞者が五感で感じる
この世界観に魅せられた
心地よい休日の午後となりました・・・。






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【 2017/10/24 09:16 】

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トートロジーへ
IMG_7071.jpg

不可視
その投影への挑戦者

そんな印象を与える芸術家
Marcel Duchamp

20世紀に活躍したフランスの芸術家だ。

彼の作品に接すると
日常に違和感を覚えた時に救いの見出せる哲学者
ヴィトゲンシュタインを想起する

なぜなら、ヴィトゲンシュタインの
言語による命題
その構造の問題の考察

その実践者こそ
Duchampではなかったかと
思えてならないから・・・。














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【 2017/10/23 00:44 】

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現象学の実践
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文學って
謂ってみれば
現象学の実践
なんですよね…。


















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【 2017/10/21 09:16 】

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ヘーゲル哲学の再評価
IMG_7591.jpg

ヘーゲル哲学を
一言で語ってみるなら

高い視点、広い視野から
すべてを見通した哲学

ただし、著した時点において。

結え、
そのヘーゲル哲学は、
今や
哲学史の一角に過ぎない

そのことの意味とは・・・








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【 2017/10/20 12:41 】

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夕映えのなかで~感性の覚醒
201710161529307e2.jpeg

人間の感性って
単なる印象的なもの
そんなふーに
思ってしまいがちなところありますけれど

実は、とても深い
長い永い
文明の歴史の積み重ね
なんですね…。

それにしっかりと気付けていたのがマルクス
彼の偉大さは
そこにあったと言っても過言ではないのかと。


*


わかりやすいところで
反知性的にも映る
あの志賀作品。

志賀は、意識的知性より
感性の中から滲み出る知性を見詰め

その硲に炙り出される真実を
見抜くことでしか
辿り着けない場所があるということを
教えてもくれた作家と言えましょう。


















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【 2017/10/16 15:37 】

| 気紛れドライブ | トラックバック(0) |
・・・のための
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耳に心地よい言葉
真理。

けれどそれは
時に

信じるチカラ
信念
と同義であろうかと。

懐疑的厭世的観念を
なんとか覆い尽くそうとしたトルストイ作品群を
眺むればそれは痛いほど伝わってくる。

作中、丁寧な日々の営み
そのなかの善きこと、慈愛を
最上位に置いていた彼結え。

一方で
その深淵から目を逸らすことなく
対峙することをライフワークとしたのが
ドストエフスキーのような作家たちだ。

併し乍ら
いずれのベクトルも
より良く生を全うするための
(それはもう)哲学に他ならないのだ。
























































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【 2017/10/14 08:18 】

| 哲学 | トラックバック(0) |
朝露のまにまに


ーーみなひとは
     花の衣になりぬなり
        苔の袂よ かはきだにせよーー


〜古今和歌集






クラシックホテルなどの苔生す庭園を歩くと
必ず脳裏をよぎるこの一首。

こんなにも苔のグリーンが胸に滲みるのは
恐らく

ひとつの節目
そこで上手に
気持ちの区切りが付けられるなら
それはどんなに楽なことであろうかと
願ってしまうからなんですね…。


























































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【 2017/10/13 01:09 】

| 文学~小説/詩/名言 | トラックバック(0) |
音楽
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音楽とてのびやかに展開せるイタリアは、
バロックをもリードしてくれた。

そうして高揚させられた音楽は
その楽しみ方を知る
才気に富むフランス人に愛され
息吹を与えられ
几帳面で基礎を重んじる
ドイツ人に探究され
繊細にして公正な英国人に質されてきたと謂う。

そんな音楽。

音楽は、
いつのときも
聴かれ
学ばれ
成され
受容され
そして
消費される
美しき音と言葉の並び・・・。















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【 2017/10/11 08:45 】

| 音楽 | トラックバック(0) |
ドッペルゲンガー~ハイネ/ホフマン/ドストエフスキー/


ハイネの詩に
シューベルトが曲を付けた
“ドッペルゲンガー”

此処で扱われているドッペルゲンガー体験は
ドイツの民間伝承であり
(日本で謂う処の
江戸期、影煩い
的なそれですけれど)
所謂、二重身。

こちら、ドイツロマン派のホフマンや
ドストエフスキー、ウィリアム・ジェームスら
多くの芸術家達の心を捉えてきた現象でもあります。

確かに
ひとは、理性に支配されますから、
本来的に取りたい行動と
抑制の効いたそれとに
隔たりが生まれてくるのは
必然であります。

それが
例えば
切ない想い、
遣り場のない愛
となれば
理解し辛い体験と
切って捨てることが出来ない側面は
否めないものなんですね。






























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【 2017/10/09 11:08 】

| 私的恋愛論 | トラックバック(0) |
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【 2017/10/04 08:24 】

| 気紛れドライブ | トラックバック(0) |
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【 2017/10/03 08:40 】

| インテリア | トラックバック(0) |
宝物


終生、宝物になる

そんな想い出って
ありますね・・・。





























































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【 2017/10/02 00:46 】

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