”ステージアラウンド劇場”
文字通り
客席の周囲360度にステージが展開され
中心に置かれた観客席自体が回転する
という趣向の劇場が豊洲に建設され
そのこけら落としとなる
”髑髏城の七人”が
今春から上演されているのですが・・・
こちら劇場コンセプトを
最大限に活かした公演になっていたかと。
ところで、この”髑髏城の七人”とは
1997年版から7年ごとに再演されてきた
大阪芸大を起点とした劇団☆新感線主催の舞台であります。
(因みに、かつてゲキ×シネ企画で
映画館で鑑賞させて戴いたことがあるのですが
さほど印象に残っていない
というのが正直なところだったのです。)
此のたび、友人の招待で
IHIステージアラウンドで観劇させて戴きまして
確かに
市川染五郎氏が
”現代の歌舞伎ですね”と賞賛されていたのも
頷ける舞台となっていました。
(伝統芸能の歌舞伎に比し衣装こそ叶いませんけれど)
当に、(アトラクション感覚にも近い)アラウンド劇場の臨場感と
舞台と映像と照明と音楽が見事に融合した
一大エンターテーメント。
空間を構成し状態を異化させながら
劇場空間全体をひとつの芸術作品として
体験させるという意味では
インスタレーション的でもありまして。
舞台と映像と照明と音楽に體全体を包まれ
鑑賞者が五感で感じる
この世界観に魅せられた
心地よい休日の午後となりました・・・。