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漸く…日の名残り〜カズオイシグロ
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Nobelpriset i litteratur
”理念をもって創作された作品”
に授与されるノーベル文学賞ですが
2017年に受賞されたカズオ・イシグロ氏
彼の作品のひとつ”日の名残り”
なんとも平易な語り口とは対照的に
確かな理念その奥行き感じます。

ノーベル財団による
インタビューで語られた言葉

”We have a personal arena in which we have to try and find fulfillment and love."
にも拘らず
”But that inevitably intersects with larger world, where politics, or even dystopian universes prevail.”
と。

確かに、“日の名残り”もまた
満たされるべく(愛を見つけるための)個の領域
それを守ることの大切さを逆説的とも云える切り口で丁寧に訴え乍ら
それが政治などに支配される大きな世界と
不可逆的に交わっているということを
巧みな構成で見事に表現されていました。

さりげなく
あまりにさりげなく
時にそれと気づかせないほどに
自然体で…。

“The Remains of the Day”
読み終えてから改めてタイトルを眺るに
Remainsの前に置かれた”the”
ここに
“やり直しのきかない残された時間”への”肯定感”
著者の暖かな眼差しによる“救い”を覚えもします。

※翻訳がまた抜群
群の上に群が付きます笑
翻訳が原書に引けを取らない稀有な例かと。












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テーマ:つぶやき - ジャンル:日記

【 2019/07/26 22:14 】

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