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今だから ドストエフスキー~”カラマーゾフの兄弟”


ーー世の中には2種類の人間がいる
”カラマーゾフの兄弟”を読破した人間とそうでない人間とーー

こちら"Pet Sounds"の後書きにあったフレーズですけれど
言い得て妙という感はあります。

ドストエフスキー最晩年の作、謂わば
偉大なる作家の偉大なる作品の集大成であり
また、未完とされておりますゆえ
作品自体の膨らみ、続編への憶測など
深い思索を呼び寄せ
私の中では
終わることのない作品のひとつであります。


(彼が扱う言葉は、時に寓意を含みますので
ロシア語に精通していないと
論旨を読み違えがちな部分もあり
さらには”嵐が丘”等にも近しい表現の過剰が
読み手に抵抗感を与えることも
少なくはない様なのですが涙)

されど
”カラ兄”であります。

推理小説に収まりきらない
溢れるくる高き領域

そう
カントの云う”純粋理性”のなかに真なる犯人を見出させる
大いなる思考の奥行が成す合わせ技をもつ。

カントが批判したそれを
ドストエフスキーは物語に昇華させ
今を生きる私たちに訴える
といったようなところでしょうか。

社会的人間の私たちは
多くのひとと関わって生きてゆかねばならない
まして共同して成し遂げねばならない仕事の中で
その軋轢に躓き蹲ることもありましょう。
ですが立ち止まるわけには行かないんですよね。

そんなとき
カラ兄に立ち返ると
見えてくる光があるんですね

他者への理解を助ける
寛容性を磨くことで

私たちは確かに解放される

知性(教養)は、自由にも貢献するんですね。

そして
彼が示唆していたように
その先にあるのは
やはり尊敬でありましょう・・・。


これこそがひとを動かすというのもまた
真理かもしれません。



























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テーマ:今日のつぶやき。 - ジャンル:日記

【 2019/12/16 00:00 】

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