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asymmetryに恋して~美しさの秘密
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シンメトリーに支えられる
欧州の美に比して
不均衡さのなかに
美を見出す
日本の文化を愛しいと思います。

そして
日本の伝統工芸品に
縦糸と横糸を不均衡に交錯させることにより
独自の風合いを立ち昇らせる
しじら織りから
茶の湯、生け花に至るまで
欠けたところに
移ろいや
無常
時に儚さを感じ取り
そこから美を受け取る
日本人の繊細な感性を
誇りに思う気持ちもあります。

庭園美学で謂えば
フランス庭園やイタリア庭園はシンメトリー、
平面的、幾何学的配置が特徴です。
ところが
日本庭園は(生け花しかりの)不等辺三角形が基本となっているようで
(英国のイングリッシュガーデンなども自然体を重んじており)
大好きなのですが・・・。

この”自然体”が
キーワードになってくる
そのわけは
自然界に見られる揺らぎ現象ですとか
また
生きとし生けるものたちの本来的姿その不均衡性ですとかが
生への慈しみを感じさせもするからでしょうか。

人為的に創出される芸術的分野にも
広く採用されているようで
例えば音楽ならば
主旋律でふっと半音提げてくるあれも
不協和音や不完全協和音の効果も
また・・
澄み切って一点の曇りのない演奏は
確かに完璧なのかもしれませんが
繰り返し聴いていると
飽きると申しますか持足りなさを感じてくると申しますか。
あのホロヴィッツのように
高音の透明感と 低音で1番ペダルを踏み込んだときに齎される濁りは
19世紀的深さを呼び覚ますもので
彼ならではの音色かと・・・
藝術の魅力はそうしたところにも散りばめられているようで
尽きせぬ魅力を感じています。

不均衡のもとに調和を保つには
卓抜したバランス感覚が求められるせいもあるのでしょうけれど
音楽に限らず
そうした作品こそ寧ろ真なる完成形なのかとも。

そして
アンバランスなのだけれど
全体として何故か調和を感じさせるのが自然美
大空に浮かぶ雲
樹々の梢にゆらぐ葉
美しさの秘密は
ここにも潜んでいるようです・・・。










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テーマ:芸術・心・癒し - ジャンル:学問・文化・芸術

【 2015/11/01 00:21 】

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