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2016年 清らかなる月の二重映しにゲーテの生きた道を辿って・・・
明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。

2016.1.1

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夜空に浮かぶ
静謐な月
そして
海面に映し出されているのは
耀きを増したか如くに
波間に柔らかに揺う
もうひとつの美しき月。

ファウストの1シーンに
鳥の妖精ジレーネたちが誘う
海の祭りの情景がありました。
此処では、事象の二重性が
清らかに描き出されており
その虚実の在り様に

瞳に映る姿でなく、こころで感受するものに
より一層
耳を澄ませて生きてゆきたいと
そんな印象を持ったことを今
懐かしく思い出しています。

それは
この書の3つのプロローグのうちの
初めの”捧げる言葉”に象徴されています。

ーー今現実に眺めしものは
    遙かなる世界のことであり
       既に失われしものこそ
          私にとっての現実ーー

此処で言う
失われしものとは
詩人が呼びかけた
”schwankende Gestalten”なる
揺らめく翳たちであり
即ち
こころのなかに(生きる)住む
忘れることのできない(=現実より現実的な)
大切な人たちのことなんですよね。

こちらは
ファウストのテーマのひとつでもあるようですが

手中にあっても
こころ通わぬひとであれば
遠い世界のこととした
この立場は
今を生きる私たちが
真実を見失わないように
(ゲーテが)現実と幻影(虚像)の問題を
浮き彫りにさせてくれたものと
改めて受け止めています。



            *



ファウストに読む東洋思想
その空と無について少しだけ。

無(老荘思想からの禅思想の絶対無)と
空(中論/般若心経)は
似て非なるものでしょうか。

認識されない=存在しない
とする無を
認識に対する否定的判断とし
そのように
無として実体視することさえ
拒否する概念として無を超越したそれが
”空”であるとする、相対的 空に対し
不空を超えた絶対的なものとして
理解しようとする 無。
こうした思想背景も垣間見えてまいります。

















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【 2016/01/01 14:00 】

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