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solitude ~The Great Gatsby/フィッツジェラルド
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辺りが闇に溶け
色を失くしてゆく淋しさは
いいようもないけれど
落陽のあとの
静けさに
助けられているのもまた事実で

月明かりは

優しい・・・・・。



ふいに
たったひとりのひとを
愛し
生き
死んでいった男性を描いた
フィッツジェラルドの
グレート ギャツビーを想った。

凡そ100年前の物語。
けれど
こんな時代だからこそ
敢えてフィッツジェラルド。
※原書は美しい詩文調で
”(オックスフォード出身を示す)old sport問題”含め翻訳は極めて難しい作品だ

主人公ジェイ・ギャツビー
40エーカーの土地に、豪奢な邸宅、大理石のプール・・・
彼にとってのそれは
目的でなく(その為の虚飾はあっても)手段だった。

最終的に富も名声(複数の勲章)も得ながら
そんなものにはなんの執着もなく
たったひとつの愛に向けて
痛々しいほどに
ストイックに生きたひと。

        *

どれほどの殷富を極めても
真なる愛を知ろうとする心を持合せていなければ
(トムの書評含め)人生そのものまで
イミテーションに見えてくる不思議。

ーーみんな束になっても
    ギャッツビーひとりの値打ちもないねーー

作中一人称でギャツビーを語る
ニック・キャラウェイの言葉が印象的だ。

不器用で盲目的にも映る
愛に於いては
足るを知らないギャツビー
そして
愛するに価しないと判っても
その事実を引き受けることも出来ない
少しもGreatではない彼
だけれど
その人生倒潰の翳に
こころの貧しさは微塵もない。

どこまでも自分の想いに正直に生きる姿勢が、
若しくは
手にした分り易い幸福には目もくれず愛に殉じた姿が、
胸を打つのだろうか。

愛の一途さほど
ひとのこころに響く
清雅はないのだ。

ただし

それを
受け取る情調なくば
海の藻屑にさえ届かない類いの
淡い真珠性
だけれど・・・。

たぶん
逸れで
いい。

だから
いい。

分からないひとには
分かって貰わないほうがいい。

”T・J・エックルバーグ博士の眼”のように。
















































































































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【 2016/03/01 00:28 】

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