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ロダンの創造~リルケの詩(うた)     
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作者はフランソワ=オーギュスト=ルネ・ロダン
タイトルは”大聖堂

優しさのヴェールを
纏ったかのようにも映る
この作品
その存在感。

そして
この手は
ひたむきに丁寧に
日々の仕事を
成してきたひとの手のように見受けられる。

互いに慈しむように
向き合い
今にも重なり合いそうな
右手と右手

しかし実はふたり
触れ合っては
いない。

私的には
触れ合えそうで合えないその
緊張感と
ふたりの手と手の間の
僅かな空間に包まれた安らぎ
その対照性に
計り知れない美を感じてならない。

見えない
にもかかわらず
その空間に息衝く
確かな信頼とぬくもり。




         *




そして
彼もまた
自然を原泉とした
偉大なる芸術家で

詩人リルケの手紙には
この作品に纏わる
ロダンとのアトリエでのダイアローグが記されてる。

ロダン曰く
”是は、クレアシヨンなのだ、創造なのだ”

ロダンにとって
創造することは
とても特別なことで、
それはそのまま
自分の居場所そのものだったよう。

そして彼は自分の”創造”と
或る映画のなかの詩人の科白を
重ねあわせてもいたようだ。

ーー居場所がない
   しかし核心なる”言葉”を紡ぎ出せた瞬間
     其処が居場所となるのだーー











※今年開館するという
カミーユ・クローデル美術館
その主、薄幸のカミーユは
ロダンの翳に埋もれたひと
そんな印象さえ
私は持っていました。
しかし
あの日ロダン美術館でふたり同タイトルの
”波”を前にしたとき
その才能は歴然
と感じたものでした。

ですが
傷付くことをまったく怖れない
当に葉隠れ的愛とは対極の愛の在り方に
畏怖さえ感じた不思議。
これもまた愛なので
でありましょうか。










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テーマ:創造と表現 - ジャンル:学問・文化・芸術

【 2016/03/08 00:04 】

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