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ブルゴーニュ Ⅲ~アルフォンス・ド・ラマルチーヌ
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ラマルチーヌと
科学者の妻ジュール・シャルルとの許されない恋
彼女の病により永訣を迎えることとなった彼の
哀惜に沈む想いを綴ったとされる作品が
残されています。

どれだけたくさんのひとに
囲まれていても
癒えない孤独の冷たさが痛いほど
伝わってくる詩集であります・・・。


       *
 

一方、彼との出会いの切欠になった書は
”Le Tailleur de pierre de Saint-Point”

サン・ポワンの石切り職人
タイトルそのままに、教会建築の現場で働いている
石切り職人が主人公のこの物語
政治家でもあったラマルチーヌらしいのかと。

       *

何のために働いているのですか
という素朴な問いかけに
石切り職人三人三様の答が返ってきます。

ひとりめは、生活のために
ふたりめは、自らのスキルを磨くため
三人目は、多くのひとの安らぎの場を創るため
と。

職人気質と申しますか
建築には、熟達した専門技術は必須でしょうから
その観点から考えますと
もしかしたらふたりめの職人さんが
規定通りの整った石を造るのかもしれません。

ただ・・・
そこが平和と相互扶助のための
美しい教会になるという高い意識を持っている
三人目の職人さんは、そうした目標の元に
全体の構造に見合うべく石の大きさやカタチ
或いは
素材や組み上げ方法などまで
職人ならではの提案
まして、職場の同僚と協力体制を構築し
実現しようとする
創造性やリーダーシップを内在させてもいるようで。

充実した生を得る条件とは
そのひとが与えられた環境自体などではなく
意識の在り方が左右する・・・
そのように読み取れもします。

強い組織を創り上げなければならない立場にあると
考えられる
彼の指導者的眼差しに思いを馳せるなら
構成員のひとりひとりが
組織の目標を共有し
常に最高のモチベーションを維持すべく
人材の育成を意図していたであろうこと
想像に難くありません。そしてそれは、
組織のためというより
何より、本人たちのためでもあったのかと・・・。

そんなことを
教えてくれたのが、彼の小説
”Le Tailleur de pierre de Saint-Point”
だった訳です。

主人公(石切り職人)のものとされるお墓が
ブルゴーニュのこの村に実際にありまして
その立て看板を読んで
帰途、この書を購入したという
こちらもまた限りなく私的な
お話でありました・・・。










※フランス政界で赤い旗がシンボルとなっていた
二月革命では既に党を主導。
1848には臨時政府のメンバーとして
外相に就任、事実上の首相の役割を担ってます。
社会主義者(労働者層)と対立し
有産階級の利害を代表することとなり
六月蜂起を収拾できずその後
大統領選挙に落選
1851年にルイ=ナポレオンがクーデターで
第二帝政への道を開くと同時に
ラマルティーヌは政界を引退しました。






















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【 2016/04/03 07:02 】

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