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マーラー5番/器楽3部作~リュッケルト歌曲集/私はこの世に忘れられ~アルマ~トーマス・マン/ヴェニスに死す~新ドイツ学派×新ウィーン学派(シェーンベルク)
イタリアはヴェニス、ゴンドラ上からのヴェニスの街です。
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ドイツの文筆家(魔の山、ファウスト博士の作者)トーマス・マンが1912年に発表した”ヴェニスに死す”
主人公は作曲家 グスタフ・フォン・アッシェンバッハ
ファーストネームがグスタフというのは、多分に(親交の深かった)マーラー(新ドイツ学派)を意識してのことであり
20世紀のベニスが舞台のこの小説は、ヴィスコンティ監督によって映画化され
”マーラーの5番”第4楽章がメインテーマになっていました。
シェーンベルク(新ウィーン学派)との美の解釈の違いも掘り下げられている文芸的色彩の濃い作品です。

マーラー 交響曲第5番嬰ハ短調 第4楽章(←動画視聴)

(後期)ロマン派であったマーラーの交響曲5番は、"器楽3部作"の一角を成す楽曲で
同じロマン派でもリストやワーグナーら盛期ロマン派とは立ち位置が異なっており
またシューベルトやシューマンからは受け取ることのできない
スケール感のあるオーケストレーションは魅力的です。
彼がこの作品を手がけたのは
ヴェルターゼ湖畔のマイヤーニッヒ
時に1901年の夏、それから完成を見る1902年夏までの間の
1902年早春にマーラーはアルマと結婚しています。
そしてこの”アダージェット”
こちらは100小節程のシンプルな楽章ですが
金管、木管系楽器を使用せずに、ハープとストリングスの合奏によって
同時代のミュンヘン分離派の理念ユーゲントシュティールにも通ずる
優美さをも際立たせさらに奥行のある世界観を打ち出しています。

フリードリヒ・リュッケルトの詩にマーラーが作曲し、そちらの映画では主人公の水葬シーンでも使われていた
”リュッケルト歌曲集””私はこの世に忘れられ”がありましたが
それは、この楽曲と密接な関係にあったようで
その関係性を妻、アルマ宛てに切々と綴っていたマーラーの手紙を分析した(ベートーヴェン解釈に定評のあった)メンゲルベルクが
この手紙は”アルマに宛てた最後の愛の告白であると”確信的に主張されていたエピソードが印象的。
確かにこの楽曲を聴いていると
文字が音符に変わった、云わば美しいミュージックレターであるというのは、大変に理解できるような気がしてくるんです・・。

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テーマ:クラシック - ジャンル:音楽

【 2012/10/02 17:42 】

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