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映画“父/パードレ・パドローネ”〜自然と言葉と・・そして愛
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高名な言語学者ガヴィーノ・レッダ氏の
“Padre Padrone”(英語圏ならば“My Fathe My Master”)
タイトルそのままに、彼のお父様(必然御自身のルーツ)を描いた自伝
を映像化した、映画“父 パードレ・パドローネ”

1977年の製作で
イタリアはサルディーニャ島が舞台になってます。
故、彼、たぶんギリシア神話のOedipus意識してますね(笑

ファーストシーンをエンディングでも使う演出
この手法が
ほんとうに
効果的に効いて

観る者に深い余韻を齎す構成になっているのが
印象的…。

いかに理不尽に見えても
いかに不器用であっても
抑えても
隠そうとしても
溢れて
伝わってしまうのが

なんですね…。

そして
そこに
愛さえあれば…

受け手が好むと好まざるに拘わらず
何処かで
何かの
実を結ぶものでしょうか。

         *

自然の音に耳を澄ませながら
幼少期を過ごした彼が
見えない糸に導かれるように
言語学者になったことと

言語(話し言葉から詩文、散文まで)が
音楽の一部でもあるということとは
無縁ではないのかもしれません。

話す声のリズムやトーンに
美を纏わすもの。

それは
それ以前に身に付けた
音楽的能力が関与する
と言ったような意味合いのこと
かのダーウィンも記していましたけれど。

言語が音楽から生まれたと考えた彼の
主張に一定の理解は私でもできます。

具体性には欠けるかもしれませんが
音楽も言語と同じように
情感を伝えるという大きな共通項もありますし。

ポリフォニー(複数の旋律や和音)を
奏でる音楽の響き
それは
五感を働かせ深層に訴え
体内で処理され
複雑な感情の理解を生む

言葉を持たないが故に伝わるものは
計り知れなくて

そこでは
和音進行から対位法、
調性に転調など
多岐にわたる見事な話法(楽典)が
貢献しているようで

謂わば世界共通言語でもある
音楽世界に
思いを馳せれば馳せるほど
鮮やかなるその技法に
延いては
言語
その美しさに
感無量であります・・・。


































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テーマ:読書メモ - ジャンル:学問・文化・芸術

【 2016/05/31 17:51 】

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