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チャップリン/独裁者最後の演説~歌劇「ローエングリン」第1幕への前奏曲~The Great Dictator
ー地球には全ての人を包む暖かさがあるー

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チャップリンの映画独裁者のエンディング
ヒトラーを暗示させる人物ヒンケルの演説ラストシーンからの言葉です。
BGMには、リストが指揮し19世紀末初演、ヒトラーも愛したという(10世紀のアントウェルペンを舞台にした)ワーグナーのロマンティックオペラ"「ローエングリン」第1幕への前奏曲"が使われていました
また、ヒンケルが風船の地球儀を弄ぶシーンでも同様にこの楽曲が流れています。

そして彼が拘り続けたサイレント映画に決別し、この演説を差し込んだ理由とは。
ヒトラーが全盛へと向かうに期を同じくしてこのメッセージ
如何に勇気が必要だったことでしょう。
想起する度に胸が締め付けられる
映画史上に燦然と輝く名シーンのひとつであろうかと・・・。

I'm sorry, but I don't want to be an emperor.
That's not my business.
I don't want to rule or conquer anyone.
I should like to help everyone if possible Jew,Gentile,black man,white.
We all want to help one another. Human beings are like that.
We want to live by each other's happiness,not by each other's misery.
We don't want to hate and despise one another.
In this world there's room for everyone and the good earth is rich and can provide for everyone.
The way of life can be free and beautiful,but we have lost the way.
Machinery that gives abundance has left us in want.
Our knowledge has made us cynical,our cleverness hard and unkind.
We think too much and feel too little.
More than machinery we need humanity.
More than cleverness, we need kindness and gentleness.
Without these qualities,
The soul of man has been given wings and at last he is beginning to fly.

*抜粋

「私は皇帝などやりたくはない
人々を支配するより助けたいのです
ユダヤ人もキリスト教徒も黒人も白人も
総てのひとを。
みんなで助け合いたいのです。
人間とはそうあるもの。
他人の不幸でなく、お互いの幸せによって生きようではありませんか
誰かを憎んだり蔑むのはやめにしましょう
この世界には全てのひとに平等に居場所があるのですから
大地は豊かで、ひとりひとりの人に恵みを与えてくれるのです」


そしてヒンケルは祈るように説きます。

「人は美しく自由に生きられるはずです
それなのに、私たちは道を見失ってしまったようです。
富を生み出す筈の機械は、寧ろ私たちを貧しくし
知識は私たちを冷笑的に
知恵は私たちを冷酷で無慈悲にしました。
私たちは考えてばかりで、感じることをしなくなりました。
機械化が進めば進むほど、私たちには、益々の人類愛が必要になる。
知識が豊富になればなるほど、より一層の優しさや思いやりが必要になるのです


心の叫びにも似たこの演説の結びには次の様な言葉が在りました。

人間の魂には翼が与えられているのだから


魂はどこまでも自由
なんですね・・。
どこにでも自在にゆける・・
少なくとも精神の中にはそうした居場所が誰しも必ず在る筈です。
私たちはまず自らの魂を見つめ直しそれを確かめなければならないでしょう。
そしてまた
そうであるならば
彼の言う優しさや思い遣りの満ち満ちた場所に羽撃かねばならないということでしょう。

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テーマ:クラシック - ジャンル:音楽

【 2012/10/10 18:41 】

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