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人生は夢(La Vie est un songe)〜胡蝶の夢〜ワーズワース〜ペトラルカ…


英国の歴史のなかでも取り分け
理性的色彩を帯びるオーガスタン時代
それは文化面での独立期でもありました。

藝術分野ではイタリア、フランスに追随する状況にありながら
政治は、名誉革命により絶対王政から議会制へ
一方で学術団体ロイヤル・ソサエティが名声を高めつつある
当にその最中

感性に訴えたティルソやロペの一歩先をゆき
理性に呼び掛けたのは
スペインは、カルデロンの“人生は夢”

こちらコラールでの上演から始まった作品ですが
その完成度の高さは演劇を
(哲学的)造形芸術まで高めたとされる
由緒ある作でもあります。

緻密な思考性で
装飾的技法を駆使し
詩的、絵画的ファクタをふんだんに取り込みながら
思索的文脈を繰り広げる世界観は
ダイレクトに理性に語りかけてくる…
まさにバロック文体の典型。

この戯曲が意図するのは
儘、タイトルの“人生は夢”
それは
ある意味(キリスト教的)達観であり
荘子の“胡蝶の夢”であります。

ですがこのように
透徹した眼差しで生を見詰めた
偉大なる思想家、詩人、作家は
東西を通じて
けして少なくない
というより寧ろ言い古されてきた感さえあるほど。

名立たる処、思いつくだけでも
18世紀ワーズワースにキーツ
16世紀シェイクスピア、モンテーニュ
15世紀ダ・ヴィンチ
14世紀ペトラルカ
BCではアリストテレス
東は、先の荘子
そして仏陀
ウパニシャッドにさえ記され・・・。
(表現はさまざまですが)
彼らが言わんとしていること
是、生のひとつの普遍的側面とも謂えましょう。

人生は夢

そう
実は、
瞳に映るものが真実ではないんですね

すべては
胸の中の

”想い”に帰する。


        * 


以下はキーツ“Endymion”からの抜粋
(私訳ですが)

ーー心に美しき夢
それは日毎に増す
永遠なる歓び
 
安息の木蔭
楽しい夢に包まれた眠り
健やかさ
穏やかさを与え続ける

いかなる失意の底にあっても
陰鬱な日々が続いたとしても
益することがなく
闇に飲み込まれようと

朝を迎えるたびに
美は大地に繋ぎ
人々は野辺の花飾りを編む
 
何があろうと
闇の帳(とばり)から私達を救い出す
 
それは、天から降り注ぎ
涸れることのないしあわせの泉
 
月も
詩の情熱も
無限の灯りも
ひとたび夢舞い降りたなら
やがてそれらは
精神を引き立てる光となって
私たちを照らし続ける
ーー













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【 2017/01/13 21:55 】

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