バッハの音色

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楽器のなかで何の音色が好きかと問われたなら
特別な楽器
パイプオルガンと答えるだろうか。

サントリーホールや
オペラシティのそれも素敵だけれど

やはり
ドイツの教会で聴いた
18世紀中葉からのジルバーマン
歴史のオルガンその響き
あれは、別格だ。

何より、本当のバッハを
知りたいならば
あの場所で
あのオルガンでなければだめだ

そんなことを感じてどれだけの歳月が過ぎたろう・・・。

その奥行き
その寛容性
その大きさ
その抱擁性

それが、
どこまでも深く
赦しを含んだ
バッハの旋律と融けあい
引き出される音楽の揺籃。

音楽に抱かれるとは
まさにこういうことなのだ
それを
初めて感じたあの日、あの場所。

時折、無性に
そうしてバッハに懐かれたくなるのは
あの日の安らぎが忘れられないからかもしれない。
恰も、幼き日、
私にとっては記憶の先の
母の胸に懐かれたいが如く・・・。


※トローストもいい。
壮大なジルバーマンに比して
何故か肩のチカラが抜ける
頑張らなくていいんだ
泣いてもいいんだって思える
そんな優しい音色、
何よりそのフォルムが美しい。










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