歌劇セルセ~ヘンデルのラルゴ~オンブラ・マイ・フ~懐かしき木陰 Ⅰ

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先の記事で
ホテル・コンチネンタル・サイゴン中庭の
プルメリアの樹に触れましたけれど
大樹のもと、木翳にそこはかとない安らぎを感じる私にとりましては
其処は特別な空間です。

まして、”或る旋律”も遠くに聴こゆ
この樹翳。

恐らく似たような感慨を懐く方も
少なくはないだろうと
慮ってもみるのですが
想起するは、先ず
バロック音楽の巨匠ヘンデルなんですね。
理由は、
彼の作品”懐かしき木陰”


       *


時は、古代ペルシア
宮廷内の恋愛模様を描いたヘンデルのオペラ
”クセルクセス”一幕一場のアリアから。

オペラのタイトルはそのまま
実在したアケメネス朝ペルシア王ダリウスⅠ世の後継者で
ヘロドトスの”歴史”にも登場してくる著名な人物の名。
(史実は、例によって結構凄惨なおはなしになっていますけれど涙)

現代風にアレンジされ、2幕までは、美しい花々に燭台
ワインに新鮮な果実、豪華なお料理が並ぶ
(文字通りの)円卓の上で延々繰り広げられる
恋の鞘当て。

”運命に屈するのは
真実の愛を知らないひと”と決め付け
必ずや誠実が勝利すると
高らかに謳い上げるあの舞台情景は

感動と云うより
寧ろその逞しさに
反って、現実の厳しさを思い知らさたりもする
古典とは思えないほどリアルリティをも備えた
舞台芸術でありますけれど・・・。




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