時間*fragmentation・・digressed
少し休憩🎶

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小林秀雄が愛した
清春の地

この春もまた
彼の植えた桜は
薄桃色の花を纏い

傍らにひっそりと佇む
梅原のアトリエに、

その信念を象徴するがごとくの
ルオー礼拝堂に、

寄り添い、舞いながら
音もなく地面に還った。

ルオーの手によるステンドグラスは
変わらず
初夏の眩しい陽を
穏やかな優しい光に変容させ
訪れるものを包み込んでゆく。

そして
歴史を重ねる白樺美術館は
なんといってもあの
ルオーの 聖顔 が
待つ場所だ。

どんな哀しみも
抱きとめて癒してくれる
そんな深い抱擁性を湛えた表情。

或いは
ロダンの
終わりのない企画展に

“選べないままに”歩く男
“愁いの”マダムロダン
“古代ペルシア伝説由来”打ちひしがれたカリアティッド

文字通り
三角形を描くように
生きる三様。

また、ときに
人生の文脈を優美に映した
アナトール・フランス像。

自身の生涯を暗示したかのような
千恵子の欅
その空間が醸造する憂愁と

溢るる想いを秘めながらも黙す
光太郎の裸婦座像が
溶け合う場でもある。

白樺林のなかを
さらさらと
通り抜ける風に

各々の作品たち
その礀に立ち昇る
豊饒な感情は
様々に揺らぎ
交錯しながら

同時に
その精神は解放されてゆくようだ。

時折小鳥の囀りだけが遠くこだまする

しんしんと
刻まれ
ただ、ただ
降り積もりゆく
清春、初夏の“時間”

それはあまりに高密度な
贅沢過ぎるほどの
ひとときだった。

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テーマ:つぶやき - ジャンル:日記

【 2017/06/04 20:42 】

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