FC2ブログ
ピカソは天才?~科学と慈愛
picasso.jpg

キュビズム一辺倒でなく新古典主義だったり、版画だったり彫刻だったり多様なprincipleとジャンルの作品の中で
正確かつ精緻で、尚 少年とは思えない重厚な雰囲気を醸し出している作品
そんな作品の前に佇むともう
その深みにハマってしまい脱出不能(笑
所謂、努力だけでは到達できないと感じさせる何か、
もう、天才としか言いようがないというか・・・。

例えば、”Science and Charity ”
ピカソ美術館ではいちばん有名な作品かもしれません。
死にゆく女性を、お医者さまと子供を抱いた修道女が見守っているというアングル。
お医者様が”科学”の象徴、一方修道女が慈愛の象徴ということなんですね。
十代の少年でコレですから、もう恐るべしプレゼン能力って感じです^^

ピカソの十代の作品を前にすると
個人的にモーツァルトのメロディが流れて来るんです
25番 ト短調 が7歳、ディヴェルティメント ニ長調 K136 が16歳位でしたっけ?
私の中で、音楽界の天才ぶりと彼のそれが被るんですね。

”子供たちの巣”とか”ベレー帽の男”など
そこに記載されている制作年を知り
あまりの凄さに、思わずゾっとした経験があります。
けれど・・・。
一般論で
画集で見知った絵画に実際に対面した時
印象が大きく変わる作品とそうでないものありますが
私にとってピカソは多くの場合後者の方なんです。
彼の作品数が多すぎて、芸術というより
生活のために描かれた作品も多く世界中の美術館に散りばめられてしまっている
そんな現実も影響していると思うのですが、
でもたぶんそれだけの理由ではないと・・。

作家の開高健氏は、少なくとも”ピカソはほんまに天才か”の中では
かなり、否定的な見解を持たれているようでした。
他にも同様の評論が目に付いたりもします。

けれど医学界では意外と評価が高そうなんですね。
彼らの意見を伺っていると(ヒトの脳のメカニズムを生理学的に踏まえていらっしゃるからでしょうか)
ピカソは大脳の視覚野を意識的にコントロールできる能力があるということで
ゆえ、同様の能力を持たれている方が、彼の作品に触れると、
空間イメージ構成力を意図的にコントロールしてそこからロジカルに推論してゆける・・
よって、彼の絵の神髄が見えてくるのだとかなんとかかんとか・・。

そんな能力欠片もない私に推論できるはずもなく
妙に納得。
というか。。。とくに”ゲルニカ”
今はソフィア芸術センターに移ったゲルニカですが
寧ろ、政治的意味合いで解釈される傾向もあるというか
反ファシズムという思想的価値に共感するというか
ただの”戦争”というタイトルでなく”ゲルニカ”のタイトル勝利というか・・・。
そういったプロパガンダ的色彩も濃い側面をもって
評価されてきた作品でもあると思うんですね。

そー謂えば。
昔どこかで読んだ評論に面白いご意見があったっけ。

ニュートンの万有引力の法則は
学べば、誰でも、ニュートンの偉業を”なぞる”ことができる
けれど
ゴッホの絵はなぞっても描けない
よって学術的に、絵画は物理の上位にあるとか。
テキトー☆

あの独特のプルシアン・ブルーの世界観
そのピカソを持ってしても
ベラスケスやレンブラント、 ダ・ヴィンチ、ミケランジェロそれにフェルメール辺りが
世界最高峰の画家との評が多数で
作品は納得の行くものだけを残した方が
後世の評価は高いのかな
なんて、また、個人的にはどーでもいい感覚に至ってしまう訳です。

いずれにしても
向き合う絵から何が受け取れるか、
コミュニケーションの成立が図れるか
それって、もう理屈抜きの相性
というか
好きかそうでないか
そこに尽きるとは思うんですけれどね。

ただ、いろんな方の評論や
研究論文を読むのは、
えーーーそんなユニークな見方があったの?的な
発見があり、かつ自身の視野を広げても頂けたりなど楽しいので
好きなんです。
で、つい、こんな雑談を・・・

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村
関連記事
スポンサーサイト



テーマ:絵画 - ジャンル:学問・文化・芸術

【 2012/08/07 11:32 】

| 絵画/彫刻 | コメント(0) | トラックバック(0) |
<<ガウディ~スペイン三大巨匠/ピカソ・ミロ・ダリ | ホーム | スペインアルハンブラ宮殿 Ⅰ~ヘネラリーフェ/スペイングラナダの丘>>
コメント
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
http://saki2000.blog.fc2.com/tb.php/21-d6fbf834
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |