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ターシャ・テューダー/スローライフ~バーナードショー~ソロー/アメリカン・ネイチャーライティング
ーーすべての不幸は幸福への踏み石ーー

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1800年代
開拓時代の農村の生活に学び
アメリカはバーモント州の小さな田舎町マールボロで
季節の花々を育て
スローライフな生活を送った
ターシャ・テューダー
一人暮らしの米国の作家でありガーデナー
彼女のライフ・スタイルは
限りなくフロンティア的でありました・・。

お庭で育てた果実でジャムを作り
薪オーブンでお菓子を焼く
薫り高いストロベリー&ルバーブのパイに
甘酸っぱいラズベリーパイ
採れたての林檎からのアップルサイダーを貯蔵して
日課は山羊の乳搾り。
手作りのキャンドルを灯し創作活動をする・・・
お料理やティータイムのための
タイム、セージ、ローズマリー、バジルに
ミントにカモミールそしてレモンバームなど
ハーブ摘みにも大忙しです。
そんな彼女のお料理の秘訣は
”近道を探さないこと”

相棒は仲良しのコーギー
そしてチャボのチカホミニーは目覚まし時計係です!
オウムにカナリア、フィンチにインコ、ムクドリ、ハチドリ、ハトに
カラスも懐いて共に暮らしたといいます。

暖炉の辺には年輪の刻まれたロッキングチェア
窓際の古びた机には
花や豆のツルを挿した硝子の器
周囲には野原から取ってきたばかりの草花や木の実が佇みます。
手入れの行き届いた質素な室内に
暖かな陽差しがそっと差し込み
古い道具を大切につかう優しさに満々ています。

冬は朝いちばんに
薪ストーブに火を熾す
糸を紡ぎ布を織り編み物をする
手作りの小花模様の仕事着で
季節には夕暮れまでの大半を草花の手入れに費やしたというターシャ。
束の間の休息は
鄙びる樹々に包まれるこの古民家の庭先
その小さなポーチでティータイム
心充たされるほんもののスローライフが
そこには在りました・・。

こうしたターシャの暮らしの場は
コーギー・コテージと呼ばれ
野の花々の咲き乱れる草原が
そのまま自然の玄関です

三十年前の樹々
ーー外は雪、寒くて静か・・・
家の中は暖かくクリスマスの喜びでいっぱい。
これほど充ち足りた気持ちになれることが、他にあるかしらーー
静けさとしての冬を愛し
雪のコテージガーデンの下には春の楽しみ
眠る草花の息吹
カノコソウ、シャクヤク
曾おばあちゃまからもらったというタチオイ アイリス バイオレットグラス
秘密の花園には、桜草、羊歯、ツル薔薇、勿忘草
輝きの季節 june
新緑のパステルグリーンに花が舞う
薔薇の花が終わっても青々とした葉を存分に楽しむというターシャ
枯れ草や、木の下に散らばったどんぐり
落ち葉の下の種を探す小鳥のさえずりを愛し
朝陽の眼差し
風にゆれる小枝が彼女の心を充たします。

それぞれの季節に
それぞれの美しさと
やるべき仕事がある・・・

人生をバケーションのように過ごしたターシャは
毎日のひとときひとときを心行くまで堪能します

夏の午後なら
戸外に折りたたみ椅子を出して
冬の夜なら、暖炉のそばで・・・

思うとおりに歩めばいいのよ
楽しみは創り出すものよ

生きていることを楽しまなくちゃ

光溢れる自然を存分に感受するターシャ
そんな彼女の美しい精神を通過して
溢れ来る輝きのメッセージ

世の中にある良いこと、
楽しいことことをつかむ努力をしてほしいわ
何もしなければ、何も生まれないって

価値のある良いことは
時間も手間もかかること

辛抱することこそ
大きな夢をつかむこと

今この時を
精一杯生きること

どんな瞬間にも、生きていることの喜びを感じとること

夢を 実現するには忍耐が必要よ

天は自ら助くる者を助く
と言います
努力とやる気があれば、
奇跡も起こせると信じます
人生でいちばん大切なことは
これ
心の充足です

美しいものに包まれる幸せ
自然と調和する歓び
そしてその歓びは
創り出すものというターシャ
樹々を愛し花を愛で動物を慈しむ
そんなターシャの人生のパートナーは
最期のときまで自然でありました・・・。

バーナード・ショーの言葉
ーーこの世で成功するのは、
    ひとり立ち上がって自分の望む状況を探しに行くひと
       見つからなかったら自身で創り出す人であるーー
を座右の銘に生きた彼女は
思想家ソローにも傾倒します。

効率一辺倒、物質主義を危惧し
原初的スタンスで質素さに美を見出す
恰も日本の詫び寂びに通じる美しい概念がここには息衝いています。
ロマン主義のお隣に位置するネイチャーライティング
ですが
自然に対する科学的分析或いは理論的観察と謂う点でそれとは
似て非なるものがあります。
アメリカン・ネイチャーライティングの祖とされ
マサチューセッツ州の
コンコード郊外ウォールデン湖のほとりで
自給自足の暮らしを実践したソロー
その著作に
”ウォールデン 森の生活”がありました

私たちに創造することの素晴らしさを教えてくれる
ターシャがソローから学んだことそれは

ーー夢に向かって勇気と自信を持って邁進し
    思い描いた人生を実現しようと努力するなら
          思わぬ成功を手にするだろうーー


”挑戦を怖れるということほど怖れるべきものはない”
とするソローからの
学び・・・



ーー人は死の間際になってはじめて
        本気で生きてこなかったことに気付くーー

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※ーこころは一人ひとり違います。
その意味では、人はいつも”ひとり”なのよー
凛として心強く生きたひと、ターシャ・テューダーは
若き頃から華やかな社交界より農場を好んだといいます。
彼女の暮らしたバーモンド
フランス語で”緑の山”
世界中のガーデナーが憧れるという
地上の楽園ナチュラルガーデンに生き
そして
手を伸ばせば届くテーブルに絵の具や絵筆を置き
窓辺に画板を載せて描き続けた彼女の軌跡・・。

余談になりますが
『マザー・グース』でコールデコット賞次点
『1 is One』でコールデコット・オナー賞
『コーギービル』シリーズにオルコット著『若草物語』の挿絵
そしてその児童文学に対する貢献に対しリジャイナ・メダル賞
バーモント大学からは名誉博士号を贈られていました。

その名”ターシャ”は読書家のお父様が
戦争と平和のナターシャを気に入って
付けた愛称だったとか・・・














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テーマ:家庭菜園 - ジャンル:趣味・実用

【 2013/02/01 18:22 】

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