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文学とは何か~言語芸術/造形芸術~総合芸術~空間芸術/時間芸術
文学部で学ばれていらっしゃるという或る”文化人さま”のblog記事で
”文学とは?”
”文学の定義とは?(RPGは文学か?)”というテーマで議論を投げかけていらしたのに接し少し綴ってみました。

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先ずは
”文学”という概念
欧州で謂う”literature”
例によって定義とは曖昧なもので
必ずしも一様ではありませんが
(けれどだからこそ学びは
楽しいのだと思ってみたりもするのです^^)
敢えて記すなら
広義には”文書形式由来の言語的作品”
といったニュアンスが支配的で
さらに、狭義で言えば
上記のうち、美的志向性のある作品に
限られて来るのかもしれません。
また、小説・詩・戯曲・評論といった本来的意味での創造的文学と
哲学に歴史に書簡そして講演などまで含めた上記以外の括りのそれ
この2つに大別して捉えて来ました。

故、現代の多種多様な作品群(作品にもよりますので、例外在りの前提で)を鑑みるに
映画(アニメ含め)は、(時に広義の)文学をベースにした映像作品
演劇は、(時に広義の)文学をベースにした舞台作品
歌曲は、(時に広義の)文学をベースにした音響作品
そしてRPGは、(時に広義の)参加型の文学をベースにした(やはり)ゲームかと。

いずれにしても
如何に文学的要素はあっても
そこに音響、映像、舞台、ゲーム等別の価値が付加されてきますと
この時点で、既に文学と謂うジャンルの枠の中には
収まり切れないものがあるように感じています。
此処、本当にあくまでも私見ですので異論大歓迎です(笑

では芸術とは・・そのデフィニション
名辞としては
”表現者が鑑賞者に向けて
己の創造性をもって働きかけるべくとった”媒体(作品)”であり
鑑賞者側がその作品から感受する何ものかが存在すれば
その時点で既に芸術として
成立し得るものであろうかとも思うんですね
ここ、厭くまで広義として。
であれば
上記(映画も演劇も歌もRPGも漫画も含め)は須らくそうなのでありましょう。

確かに藝術活動推進のための組織と申しますか
所謂、権威に依るか依らないかという問題があります。
けれど
こちらはまた
別次元のそれであろうかと・・。

音楽は音響藝術、美術は造形藝術
そして文学はと云えば
言語藝術といった見方も在るようですが
狭義で謂えば
プラトン、ヘーゲルらの論を待つまでもなく
美の理念の実現をしてこその藝術とされるものかもしれません。。
しかし、こうした美的価値を巡る議論では此処
意見の別れる処でありまして・・・。
趣味判断と論じたカントの判断力批判に、
娯楽芸術という類型こちらもしっかりと存在してたりしてますので
それぞれの価値観に従うのが順当のように思われます^^

また娯楽を謂うなら
当に
鑑賞者側の感覚(判断)に依る処が大きいのかと。
本人が芸術性を感ずればそれは立派な芸術でありましょうし
エンターテインメント性を感じるならば
娯楽であろうかと思われるものです。

何れにしてもこうした言葉の定義や
概念そのものが既に固定的なものでなく
時代と共に変わりゆく類のものであろうかと思うんですね。

ですので
近年の芸術ジャンルは・・・
一瞬で全てを表現する(絵画・彫刻・建築などの)”空間芸術”
時間の流れとともに鑑賞する(文学・音楽などの)”時間芸術”
さらに各芸術のクロスオーバーとして
ジャンルを超えた協調、調和、融和によって
複合的に織り成される(オペラなどの)”総合芸術”といった
分類法が顕れてきていますよね

多様化してゆく新しい芸術
その在り方に合わせて
言葉もともに変遷してゆく・・・
よって
従来の枠組みでは測れないというのが
答えなのかもしれません・・。

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さらに突き詰めようとするならば
構造主義的記号論の領域に入ってゆきます。
そうなると
宿命的とも謂える多義性も付き纏ってきますし
ゲーデルの不完全性定理(笑)なんかも脳裏を過ります。
また、テクスト論となれば
かなり論点がズレてしまうかと思うんですね
こちらニーチェの形而上学批判にも思いは至りますが
それはそれは酔いそうなほど奥行きのあるテーマで
考えるだけでワクワクしてきます・・。




























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テーマ:芸術・心・癒し - ジャンル:学問・文化・芸術

【 2013/04/26 09:17 】

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