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日本古来からの美意識 Ⅰ~滅びの美学/平家物語~金閣寺/三島由紀夫
日本人が古くから大切に育んできた
伝統的美意識
それは
須らく精神に宿っている
と申しますか
精神そのもの
と言っても良いのではないでしょうか。

DSC_0151.jpg

日本古来より受け継がれてきたものに
優美さを基調とした静寂な情調があり
平家物語に象徴される滅びの美学もありました。
さらに
詫・寂に見出す静謐な美意識や
風姿花伝、葉隠に貫かれたる凛とした美への
崇敬があります。
また
これらは
物質的なものに価値を見出すことの虚しさを知るひと
共通の理念とも云えるものでしょう。

こちら
世間的名声や経済的価値など
功利、有用性を以て物事を捉える
帰結主義(実利主義)的思想や
快楽主義(その自然主義的誤謬そのパラドクス)に
相反するものであり
勝敗や利害を超越した
澄明で清冽な精神の在り処かとも思うんですね・・。


ひとは、愛する人を失ったとき
自身の心の手に負えなさを知ります。
その耐え難い悲しみの向こう側
終わりのないような悩乱の先で・・・

限りある肉体は滅びても
目には見えないほんとうに大切なものが
己の胸のうちに揺るがぬ存在として
厳然と在り続けることを知る・・・

精神的永遠性の獲得
とも謂えるものでしょう。

こちら
カタチある物は必ず滅びる
に逆説的ではありますが
滅びることによって永遠性を帯びる
という(日本古来よりの)精神性の高い美学であり
これを芸術に昇華させ
その作品の通奏低音として在らしめたうちの
ひとりに三島由紀夫がいました。
三島哲学にも重なる
あの世界観を確立させた文学
それが小説”金閣寺”でした・・・。

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此処での金閣寺炎上は
三島にとって
限りある物質からの解放であり
美しきものの永遠性
その確立でもあったものでしょう・・・。



















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テーマ:芸術・心・癒し - ジャンル:学問・文化・芸術

【 2013/05/16 09:50 】

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