グランプラスⅠ/ブリュッセル~ゲーテ/ベートーヴェン~市庁舎/王の家~ベルギーチョコレート
かのヴィクトルユーゴーも称賛したという
ブリュッセルのグラン・プラス

DSC_0153_20130717161722.jpg

ユーゴーにして
世界で最も美しいプラザと謂わしめた
空間です。

広場を囲む石造りの建築物には
壮麗な装飾が施され
歴史の深い意味性を彫り込んだ彫刻に
由緒あるギルドの紋章が華を添えます。

各界の著名人たちが集い
藝術、思想の発信地ともなってきたというこの広場には
市庁舎や王の家の他
伝統のベルギーチョコレートやレースの老舗
長い歴史を誇る高級レストランに
ブラッスリーなどが軒を連ね
訪れる人々に社交の場を提供していました。

一般的な名称Grand Placeはフランス語で
オランダ語ならばGrote Marktになるのですが
私がこのグランプラスの存在を知ったのは
ゲーテの戯曲”エグモント”が最初でした
こちら
16世紀半ばのプロテスタント弾圧の悲劇を描いたもので
実際に訪問するまでは
哀しみの広場
という印象が強くありまして

この地で処刑されたエグモント伯が主人公のこの作品
ベートーヴェンが曲を付しています
文献によれば
互いに尊敬しあっていたと謂う
ゲーテとベートーヴェンは19世紀初めに
カールスバートで対面したという記述が残されていましたが
後のニーチェとワーグナーに思いを致す時と同じ感慨と申しますか
想像するだけで指先が震えるような緊張を覚えます。

10世紀
ブリュッセルの街が誕生してまもなく
グランプラスの原型が誕生
14世紀にフランドル伯の娘マルグリットがフランス王室系の
ブルゴーニュ家に嫁いでから
フランドル地方はブルゴーニュ公国に
そしてブリュッセルは
ヨーロッパの政治・文化の中心として繁栄してゆくんですね
ですが
ハプスブルク家の支配下に入り
16世紀のスペイン国王フィリペ2世、この国王が
プロテスタント派への厳しい弾圧を加えていった・・
こうした背景がこの戯曲にはありまして
ゲーテはプロテスタントの家庭に育っていましたし
そもそも彼の故郷フランクフルト一帯がプロテスタント系の地でもあったから
尚のこと
フィリペ2世の治世が
ゲーテの眼に許し難い蛮行と映ったものでしょう。

プロテスタント処刑の場となり
その後17世紀末の夏には
太陽王ルイ14世の元、フランス軍砲撃の的ともなり
さらなる哀しみの歴史を刻んだ地
こんなにも美しく華やかなこの広場がゆえ
歴史の足音が胸に迫ります。

ブログランキング・にほんブログ村へ

こちらプラリネを発明したチョコレートブランド
ノイハウスの
ベルギーチョコレートとマカロンに
胡蝶蘭を併せてディスプレイした
ショーウィンドウに映り込むグランプラスの美

2葉のフォト、非対称性のゴシック建築が
ブリュッセルのランドマーク的存在 市庁舎
最上部には大天使ミシェルが
守護天使として
道行く人々を優しげに見守っていました。




関連記事
スポンサーサイト

テーマ:ヨーロッパ - ジャンル:海外情報

【 2013/07/24 09:04 】

| ヨーロッパ散歩(海外旅行) | トラックバック(1) |
トラックバック
トラックバックURL
http://saki2000.blog.fc2.com/tb.php/368-33eb55ca
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
ベートーヴェン 劇付随音楽 『エグモント』
★ ベートーヴェン 劇付随音楽 『エグモント』 ★ 今日は、大変久しぶりにベートーヴェンの『エグモント』全曲を聞いた。 これは、大変高い見識と美しい文章・写真のブログを発 音楽レガシィ【 2013/07/25 17:02 】
| ホーム |