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ゲントの至宝~聖バーフ大聖堂~神秘の子羊/エイク兄弟/カインとアベルの挿話 ~ブリューゲル
15世紀フランドル絵画の頂点
ゲントの至宝とも謳われる三連祭壇画
”神秘の子羊”の眠る大聖堂内
哀しみを誘うほどに美しき空間です。

DSC_0765.jpg

15世紀初頭フランドル地方の油彩画
その初期の初期
エイク兄弟の手によるものとされており
極めて思想性の高い宗教画でありながらなお
絵画を独立した芸術として確立せしめた作品でもあるようです
心に強く残ったこと
それは
上段両脇に隔絶して描かれたカインとアベルの挿話
また
中世キリスト教カトリック絵画であるにもかかわらず
キリストの磔刑が描かれていない
その象徴としてのこの子羊が描出されたようなのですが
この時点で既に
キリスト教的思想の枠を超え
全てのものの存在価値を認めるといった
人道主義的観点
この絵画が放つその意思性
そして伝わりくる意識の所在・・・
同じくフランドルの
あるがままなすがままの
俯瞰の画家ブリューゲル
相当な教養人であったとされる彼にも通じる
絵画の哲学性を強く感じさせる作品
そんな印象さえ受けました。

さらに
”無我(ここ敢えて無私ではありません)と慈悲”として
また
毛織物で繁栄したフランドル地方の
その象徴ともされているこの子羊は
その後
パリへ オーストリアへと
歴史に翻弄され続けてきたのですが・・・

現在では
修復が重ねられるなかで
硬質な硝子ケースに収められ
ベルギーはゲントのこの聖バーフ大聖堂の片隅で
訪れる私たちを待ち受けるかのように
凛と佇んでいました。

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この大聖堂で
静かに奏でられていたハープの調べ
その透明な音色は
なんとも優しさ溢るる旋律にのって
堂内に木霊し・・
こうしている今も
記憶の扉から聴こえくるようです・・・。






















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テーマ:ヨーロッパ - ジャンル:海外情報

【 2013/07/29 08:19 】

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