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サンピエトロのピエタ /最後の審判/ミケランジェロ~最後の晩餐/レオナルド・ダ・ヴィンチ~アテナイの学堂/ラファエロ
過ぎ行く夏の海
その煌きの先に・・・
あの日
バチカンの大聖堂で邂逅した
サンピエトロのピエタを想いました

1499年ミケランジェロの作品ですが
それはもう
この世のものとは思われないほどの
深淵なる美のオーラを纏い
忽ちにしてその静謐さに抱かれたなら
身動きさえできなくなる・・・
どれほどの時間そこに佇んだか知れませんが
私にとってのこのピエタは
そうした彫刻でありました。

DSC_0296.jpg

内包するその哀しみと優しみ
作品に対峙する者に届けられるは
どこまでも寧静なるメッセージ
心捉われない者など存在しないのでは・・
そう思わせるほどに
胸に迫る芸術であります。

人間への
根本理解なくば
それをとりまく世界への広き知その諒解なくば
表現し得ないであろう深潭な世界観
その総てを包括した総合的芸術としか
形容の仕様がない作品
若干24歳のミケランジェロが成し遂げたそれを
天才の一言で片付けてしまえばそれまでなのですが
そこには
メディチ家で施された英才教育が
若さゆえの純粋鋭利な眼差しに裏付けされていたという
稀有な環境も作用していること
否定のしようもありません・・・。

不遇のダ・ヴィンチが
彫刻は空気を描けないとして
空気遠近法を駆使すれば

絵画はその裏側を描けないと応酬した
ミケランジェロ

人類史上不世出と思える天才のこの二人が
よりにもよってルネサンス期の同時代に
同じフィレンツェで活動したということに
今更ながら戦慄を覚えます。

独特の技法からテンペラを選び表現したあの
”最期の晩餐”の圧倒的臨場感も素晴らしければ

彫刻家を自負するミケランジェロ故
より立体的に描くという拘りの
システィーナ礼拝堂祭壇画 
ダンテの神曲地獄編をモチーフにしたという最期の審判
そして天井画
その中心を成す創世記アダムの創造
今にも指先が触れ合わんばかりの心震える瞬間
くうに浮かぶ構図

礼拝堂に流れるは美しきバッハの調べ
美の真髄
此処に極まれりといった感がありました。

そして
やはり教皇の命によって描かれたラファエロのアテナイの学堂
古代ギリシアの哲学者らを描き出したとされるこの作品をして
地を指すアリストテレスに対し
真理は精神性にこそあるとしたプラトンをダ・ヴィンチに
泣く哲学者ヘラクレイトスをミケランジェロに擬え
尚、自らの自画像を付す
まさにルネサンス期の
あの神変とも謂える集結を封じ込めた
奇跡の時が其処にはありました。

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テーマ:芸術・心・癒し - ジャンル:学問・文化・芸術

【 2013/08/31 11:19 】

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