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アレーナ/ヴェローナ~ロミオとジュリエット/シェイクスピア~ダンテ/神曲~ギリシア神話
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イタリア、ミラノ郊外ヴェローナの古代劇場
紀元前1世紀に建てられた”アレーナ”です。

ローマ時代の円形劇場としては、コロッセオそしてナポリ郊外のカープアに次ぐ規模です。
実はこの劇場、楕円形なんです。収容人数は25.000。
闘牛にオペラ上演さらには、1913年作曲家ヴェルディの生誕100周年を記念した”アイーダ”が上演された場でもあります。

13,14世紀のスカラ家支配の黄金期からヴェネツィア支配、そしてナポレオン支配へと移り
イタリア共和国に統合されたというヴェローナですが
かつての東ゴート王国の王テオドリック(454~526)がこよなく愛し、サン・ピエトロの丘に永住したと伝えられている美しい街でもあります。
アディジェ川にはピエトラ橋、スカリジェロ橋、トロ橋が架けられ
かつてスカーラ家の住居,要塞であったというカステル・ヴェッキオは、
ヴェネツィア派、ヴェローナ派の絵画、彫刻が収蔵される市立博物館になってます。
レマン湖畔に眠るジュネーブの貴族、ブランズウィック卿は、このスカラ家の墓廟の美しさに魅せられ、これを模して自らのそれを造らせたというエピソードも残っているほど。

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また活気あるエルベ広場からマッツィーニ通りそしてアレーナのあるブラ広場へ抜ける道
カッペロ通り23番地にあのシェイクスピアの戯曲”ロミオとジュリエット”の”ジュリエットの家”があります。
さらには、二人が愛を語り合ったとされるゴシック様式のバルコニーまで♪♪
中庭に入るアーチには大理石製の貴族の紋章、カッペロ。
この紋章ゆえ、カッペレッティの家(ジュリエットの家)とされているようです。
ここにはヴェローナの彫刻家ネレーオ・コンスタンティーニの手による
ジュリエットのブロンズ像があり、手を触れたひとの恋が叶うですとか
恋人たちがこの家の壁に名前を書くと二人の恋が成就するですとか
イタリア版”恋人たちの聖地”になってました(笑
お隣では”ジュリエッタのキス”というメルヘンチックなお菓子も販売されてます。
一方、モンテッキの館(ロミオの家)は、壁にシェークスピア戯曲の引用文が残されていますが公開はされていませんでした。

シェークスピアはイタリアの土は踏んだことがなかったようですが
彼の想像力だけで”ロミオとジュリエット”を書き上げた訳でなく
イタリア人作家ルイジ・ダ・ポルトのヴェローナの街を舞台にした小説”二つの貴族の恋物語”からインスピレーションを受けているのだとか。
16世紀前半の作品で、実話に基づいているようですが
この小説にはさらにモデルがあったようです。
それがダンテの「神曲」です。
13世紀末の皇帝派と教皇派の争いで衰退して行く国の前途を憂いていたダンテは
その責任が、神聖ローマ帝国皇帝にあると断罪し煉獄編に次のように記しています
  ーーアルプス以南は眼中になく
       帝国本土は荒廃して行くばかり
         愚かな者達よ、いざ来てみよ!ーー


ヴェローナの皇帝派貴族モンテッキ家と教皇派カッペレッティ家を特に取り立てたというこの逸話
皇帝派の街ヴェローナの、皇帝派ダンテらしいエピードです。

※”ロミオとジュリエットは”ギリシャ神話でバビロンを舞台にした”ピュラモスとティスベ”がモチーフになっているとする説もありますが
家同士の確執から起きた若き恋人たちの悲劇、眠り薬がライオンに置き換えられた程度でプロットは殆ど同じと言って良いくらいですので無理もありません。
ダンテにしてもギリシア神話にしても不毛の争いはやめましょうというお話のコンセプト
彼らの願いは多分ひとつですよね。
初演は16世紀末でした・・・。

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テーマ:イタリア - ジャンル:海外情報

【 2012/08/27 14:21 】

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コメント
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とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。
投資の種類 * URL [編集] 【 2012/11/16 05:34 】
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