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知音を想って・・・



遠くアメリカはルイジアナの地
生命医療科学の分野で
難病に苦しむ患者さんのために
日夜、研究を進められるあなたが
范曾の詩を引用されているのに接し
綴らせて戴きます。

知音のいない遠隔地は淋しいもので
私の心に寄り添ってくれるのは
夜空に浮かぶあの月だけ・・・
といったような情景を描いた
感慨深い作品をご紹介下さっていたものです。

”知音”の文字は
いつ目にしても
心揺さぶられてなりません・・・。

と申しますのはこちら
”伯牙絶弦”という成語
時に
”伯牙琴を破る”だとか
”琴の緒を絶つ”といった
使い方もされるものですが
あの呂氏春秋よりの伝え

琴の天才的奏者 伯牙が
心通じ合える友 鍾子期の死によって齎された 永訣の時

伯牙は自身の琴の音色を、ほんとうに理解してくれる者は
もうこの世にはいなくなったと
悲嘆に暮れ・・
遂には
愛用していた琴の絃を
自ら断ち切ってしまう

そしてその後
終生 彼は、琴を弾くことはなかったという
胸締め付けられる故事を想起させる2文字です故。


音楽に限らず
文學でも美術でも
おおよそ芸術の領域においては
基準となる”解”と謂うものはありませんゆえ
自身の作品に寄り添い
その真意を汲み取り確信を与えてくれる友の存在は
何ものにも変え難い
心の支えになってゆくものでありましょう

そして
このお話には続きがあるんです

そう
”賢者もまた然・・・     ”





広く人生に於いて、私たちが目前の仕事に立ち向かうに
それはいつのときも
想いを込め
自身の信じる道を熟しゆくしか手立てはないもの

ですがそこには必ずや
幾多の困難が待ち受けている

そうしたなかで
深い理解をしめしてくれるひとが
より善く生きるに
如何に大切な存在となることでしょうか。

こうした故事から
真なる理解者を
”知音”
と呼んでいるんですよね

それはときに
友であり
恋人であるものでしょう。

”知音”
静寂の中に微かに
けれど確かに聴こゆ美しき鈴の音色のような
そんな文字の佇まいも相俟って
心の琴線に訴えかけてくる
それは
深く、重い
言葉なんですね・・・。


***********************************************

英詩人イェーツの
”塔”という詩にめぐりあったあの日から
忘れられないwordがあります
それは
”upstanding”

ご存じのように、しっかりと据えられた、だとか
高潔なといった意味合いをも含む形容詞です。

イェーツが真に信頼を寄せる者とは
”時流に流されず
凛として高潔に生きるひと”
といった
そんなニュアンスを含んだ
なんとも美的なwordなのですが
こうしてBLOGを通じてこそ
upstndingな印象を感じさせて下さる方に
巡り合える歓びを
日々実感しているところでございます。





MAILのP.S.
先生
私は彼が描いた
嵐が丘の挿絵
あのデフォルメのなかに
ヒースクリフの
張り裂けそうな胸の痛みを感じたんです。

冷たい風吹き抜ける荒野に
ひっそりと
けれど凛と咲き誇る
一輪の冬薔薇の如く愛を・・・。
saki

























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テーマ:芸術・心・癒し - ジャンル:学問・文化・芸術

【 2014/07/05 10:14 】

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