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ミュシャ/自然/スラブ叙事詩~ゲーテ/ファウスト~スメタナ/モルダウ~ステンドグラス/リトグラフ/装飾パネル
Mucha La nature 001

ミュシャのブロンズ
” La nature”を前にすると
脳裏を過るのはやはり
ゲーテが残した言葉

”永遠にして女性的なるもの”

文学史上最高峰とされる”ファウスト”の
終章を飾る祈りにも似たメッセージ

自然をこよなく愛し
終生変わらず女性を愛でたミュシャのそれと
重なり合う想いがあるようにも感じ取れます。

そして
”美しいひとの訪れ”を意とする
ネフェルティティの胸像も彷彿とさせる
凛とした佇まい・・・。

アムステルダムから空路でのチェコ入り
空港着陸後機内に流れるモルダウは
幾度聴いても胸に堪えます。

スメタナ、ドヴォルザーク、ヤナーチェクの国
カフカの
そして、小説の冒頭から”ニーチェの永劫回帰は,他の哲学者を混迷させた”と記した
あのクンデラの国。

フッサールやココシュカもチェコ出身なんですね・・・。

このラ・ナチュールの作者ミュシャも
フランスはパリで
華やかな成功をおさめながら
その愛国心からか
故国に戻っています。

中央駅から真っ直ぐに市街地を抜けて
聖人たちの待つカレル橋を渡る
そして
小高い丘の上のプラハ城
聖ヴィタ大聖堂の
ミュシャのステンドグラスは
通常のそれと違って
硝子に直にペイントされたもの
第一印象は 色彩の勝利
美しいフォルムを
鮮やかな各色が包みあげるような作品でした。

ミュシャは
アメリカで
初めて
スメタナの”モルダウ”を聴いたんですよね
たぶん
自国で聴くそれよりずっと
彼の心に響いたんだろうと思うんです
”我が祖国”

侵略に次ぐ侵略の時代
小国であったが故に
消えゆくチェコの伝統を守るがための
愛国心

そして
苦難の歴史を超え
民族の統一を願い手掛けた大作
スラブ叙事詩を生む
原動力となって行ったんですね。

平和を願い
只管反戦の意を込めて
その深き想いを
絵画に閉じ込める

ジスモンダに代表される
花と女性だけを描いたリトグラフからなる
華やかな装飾パネルより先に
もしこちらで名を馳せていたなら
彼の評価も
また少し違っていたものになっていたかもしれません・・・。

此の街の随処に残された
ミュシャが生きた軌跡
ネオ・バロック風のスメタナホールの
内部はアールヌーボー様式で埋め尽くされ
ステンドグラスの光溢れる音楽堂でのコンサートなんてもう
美の極みかなって・・・。

フランス、ストラスブールに向かうため
後にした夕映えの街
プラハ中央駅を抜ける列車からは
豊かな水を湛えるモルダウ河が描く緩やかな曲線と
丘の上に聳える大聖堂
斜光線に映し出される百塔の美しき都
それがミュシャの生きた街
だったんですね・・・。
















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テーマ:art・芸術・美術 - ジャンル:学問・文化・芸術

【 2014/07/24 08:47 】

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