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あなたのようなひとに会いたかった~曹操の詩/三国志演義


三国志演義を読み進められるあなたへ

覇権争いの正念場になろうかといった
そしてその後
三国史演義ならではの
名合戦(正史に非ず)に発展しても行った
赤壁という戦の地
その古戦場

長江沿いには
赤壁山という名の山があるようですが
そうした辺りでしょうか。

三国志 
英雄記
と斯く斯く様々のようではありますが
歴史的価値の高い戦さには違いないようです。

その”赤壁”前夜に
愛するものを亡くしてもきた
曹操が謳う”短歌行”

表4句に裏8句
重ねて
名残の表8句裏4句といった24句で一巻となる
短歌行です。

敵を目前にし
数十万の自軍に向けて
矛を下して歌う英雄

才を求めるべく
曹操の詩は
将兵を鼓舞もします
ですが
それぞれに想うべきひとに思いを至らせ
安寧に裏打ちされたかのような詩情を立ち昇らせるこの詩に
私は、文学の
ひとつの極みを感じるのです。

彼はまた
山不厭高 
海不厭深
ー山は高きを厭わず 海は深きを厭わずー
諸君の力を見せてくれと歌い上げてもいます。

こちらも解釈が分かれる所で

どんなに高い山も
深い海も厭わず
友を探し求める

ですとか

山の高ければ高いほどに
海の深ければ深いほどに
優れたる友を大切にする

ですとか

ひとを容れること
山のように高く
河のように深く

ですとか・・・。

解釈の違いは
人生観や
価値観の違いが
反映されるところでもありましょう・・・。

そして
ー心念舊恩(心に旧恩を念えり)ー
この一文自体も素晴らしい

ですが

こちらに

ー(愁いの断ち切れない自分を
遥々訪ねてくれるとは・・・
ここに旧き友情に感謝する)
きみのようなひとに会いたかったー

という意訳を付して
教えて下さったあなたのMAILに
胸を打たれました。

詩仙、詩聖、詩仏
そんな呼称もあるほどに
崇拝される対象は

凛とした哲学的賢と義を併せ持っての
透明なる静謐感
さらに尚
美しき情景と情感(友愛)が添えられる
至高の作品を創出する

(英訳ではどうしても
伝わり辛いところもあるように思います)

そして
なんといっても
ここは(韻)朗読
なんですね

楽府の一種ともされ
先に記した固有の美を湛えるこの世界観
心にこだまする言葉は
ただひとつ
遥かなる想いを胸に

ーあなたのようなひとに会たかったー

saki



















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テーマ:三国志 - ジャンル:学問・文化・芸術

【 2015/01/13 20:27 】

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