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無彩の先~黒 へ
DSCN6656.jpg

”黒”のあなたへ

あなたの作品を
見詰めながら
想うのは
マティスの言葉

ー 黒はチカラ ー

そう
黒の力を想います。

例えば
ラスコー壁画の黒
古代ギリシアの黒絵式(black-figure)
カアバ神殿の黒石
カラヴァッジオの黒
ルーベンスの黒
フェルメールの黒
レンブラントの黒
マネの黒
ロココの黒
シャネルの黒

暗黒のイメージが付き纏ってもきた
原始の色
そこから
黒本来が持つ魅力を
引き出していったのは
画家たちだったのかと思ってもみます。

私が初めて
藝術的黒の魅力を感じたのは
ホイッスラーのノクターンシリーズでした。

見慣れない構図に
描き出されているのは
テムズ河に架かる
黒のブリッジ
曖昧な輪郭が醸し出す
音のない世界観
落下する
煌めくような星屑で
見事な
アクセントの金を添える
あの絵画

その抒情性
その静謐感

19C
世紀末の作品

反射率ゼロ
光を失わせる
この色は
最古の色であり

さらに
尚、
何ものにも染まらない
意思の色でもあるんですよね。

瞳へは
可視的全領域において
映り得ない
無彩の色。

光の裏にあって
影となり
翳となり
闇となり
無となって
また
高みに昇る。


それは
哀しみの色であり
静寂の色となる
そして
中立の色(裁判官の法服の色)
格式の色
時に神秘を含み
豊穣の色となって還ってもくる。

遥かなる色


見詰めれば
見詰め続けるほどに
必ず
聴こえくる

黒が内に秘める
一瞬の永遠
その物語

DSCN5228.jpg

”黒こそ色彩のクイーン”
そう表したのは
ルノワールだったでしょうか。










       











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テーマ:絵画・美術 - ジャンル:学問・文化・芸術

【 2015/01/20 18:56 】

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